辻政権の首脳陣評価
今日は雨天中止でした。結果的に菊池雄星投手は中6日での先発になったので良かったと思います。それにしても、ソフトバンクはなかなか負けないですね^^;
さて、今日はここまでの試合を見てきた中で、辻政権の首脳陣の評価をこれまた個人的見解に基づいて、長所と短所に分けて評価していきたい思います。(尚、松井稼頭央選手に関しては今回は現役選手と見なして、評価対象からは外します。)
監督:辻発彦
【長所】
・上に立つ者としての器がある。
・選手との距離感が絶妙に良い。
・野手の監督ながら、しっかりと好投した投手も労っている。
・我慢強く選手を起用して、外崎選手や源田選手といった今やチームの柱の選手を育て上げる。
・選手、コーチそれぞれの個を尊重して、余計な介入はしない。結果的にチーム内の不協和音はあまり聞こえない。
・各選手ノビノビとプレー出来る環境が作られている。
・選手が活躍したら、監督も笑顔で迎えている。反応が素直で選手もこれだとプレーしやすいと思います。
・攻撃としては、一発だけでなく走力や球際に強い野球を築き上げて、今年の山賊打線を形成。
・インタビュー内でも、それなりに的を射た発言をしている。また、チームの奮起を促すような発言、ミスを恐れないような発言など言い方も上手い。
・フロントからの限られた援助の中で文句一つ言わずに、何やかんやで上手くやっています。
【短所】
・頑なすぎる固定起用。(これは個人的には大きなマイナス点。選手を我慢強く起用するのはいいが、不調が長引いている選手もずっと起用しているせいで、結果的にチームの足を引っ張った試合も少なくない。昨年では明らかに打撃の成長が見られなかった木村選手、田代選手に無駄に打席を与えてしまっていた。今年であれば一番は前半はおすわり君でしかなかった中村選手の起用、投手ではワグナー投手、増田投手が炎上し続けても勝ちパターン起用を続け、クローザー配置転換に失敗したカスティーヨ投手を怪我で離脱するまで起用したことが当てはまる。)
・個を尊重するのはいいが、結果的に他人任せになってしまっている部分がある。(特にコーチ陣。優秀なコーチなら問題ないが、投手コーチやヘッドコーチなどのダメコーチが結果を残せずにチームに悪影響を及ぼしているが、基本的に放置になっている。)
・辻政権内のコーチ陣で辻監督推薦枠がない。(あるとしても馬場コーチだけ。後はフロントが決めている。少なからずヘッド格のコーチぐらいは辻監督推薦枠で決めた方がいい。)
・選手の力を最大限に引き出して戦うスタイルだが、チームとしての具体的な攻略法はあまり多くない。(これはヘッドコーチの責任もあります。)
作戦(ヘッド)コーチ:橋上秀樹
【長所】
・対監督談笑係としてはまずまず。(一番ダメなのが監督とヘッドコーチとの関係破綻。これが起きたらチーム内の打撃面に悪影響を及ぼすのは必須。寧ろ監督とヘッドコーチの人間関係の構築は最低条件と言ってもいいレベルで必要です。)
・昨年ルーキーの源田選手の2番起用を進言。結果的に新人王獲得までに成功。これが橋上さんの唯一にして最大の功績かもしれません。
・ここに来て全くと言っていいほどに攻略出来なかった軟投派左腕を打ち崩す。好球必打作戦が封印されたところを見ると、僅かながら希望が見えて来ました。
【短所】
・まず狙い球を絞れずに選手個人が闇雲に打っているのが試合の中でも顕著。作戦コーチとして球種や傾向が分かっていないため、選手個人に任せるしか方法がなくなっている。幸いにも個の力は突出しているためある程度の投手なら選手自身でも攻略出来るが、好投手相手だと為すすべもなく敗戦。
・同じ傾向の投手に抑えられすぎ。今年は特に軟投派左腕へのアレルギーがおかしなことになっていました。
・好投手や苦手な投手が出てきた際の作戦はいけると思ったらいけの好球必打作戦がほとんど。ID野球だのデータ野球だの言われているが、そんなものは実際には存在していないと断言出来るレベルの作戦です。
・ここに来て作戦の改善が見られたが、ここに辿り着くまで3年弱。新任のコーチならまだしも、楽天や巨人で長らくコーチを務めていることを考えたら、あまりにも遅すぎる。
・数字上突出しているチーム打撃成績や前任のヘッドコーチ(潮崎さん・袴田さん)の無能ぶりも突出しているために勘違いされている方が多いと思いますが、具体的な狙い球も絞れず好球必打作戦しか出せていない時点で、ヘッド格のコーチとしては無能に分類されます。少なからず、私は橋上さんを作戦(ヘッド)コーチとは認識していません。
投手コーチ:土肥義弘
【長所】
・育成能力はある
・先発の駒を揃えたことは評価出来る
・根性論の多い投手コーチの中で、この人は自分の学んだ知識でそれなりには理にかなったことは言っています。
【短所】
・目先しか見ずに疲労度外視の投手起用(特に勝ち負け関係なし起用の野田投手、平井投手。この2人は一度疲労で潰しているのにも関わらず、また勝ち負け関係なしで疲労を溜めている。)
・先発投手の起用(良い点もあるが、エース格投手に中5日を強いるなど、もう少し余裕を持って考えてもいいはず。それ以上に相性よりも中6日を無理に守ろうとしているせいで、大事なカードで台湾営業の郭俊鱗投手を起用したり、相性の悪い日本ハム戦で平気で榎田投手を当てたりと結果的に投手が頑張っただけであって、起用自体は間違えている。)
・投手適性の見る目のなさ。球速しか適性のなかったカスティーヨ投手の抑え起用はそれを象徴していた。
・ドラ3位ルーキーの伊藤投手と人的補償で移籍して来た高木勇人投手を先発で準備していたのに、開幕直前で中継ぎに配置転換するなど、行き当たりバッタリな起用で結局2人とも序盤は結果を残せずに終わる。
・西武の投手コーチの中では一番まともなコーチですが、それでも得意不得意がかなりはっきりしているコーチです。
投手(ブルペン)コーチ:西口文也
【長所】
・生涯ライオンズの選手
・黙々とこなす作業の仕事なら力を発揮するかも
【短所】
・明らかにコミュニケーション能力の欠如。どう考えても指導者になる上で最大の弊害になっている。
・投手の好不調を全くと言っていいほどに見抜けていない。(特に前半戦は酷い醜態ぶり。明らかにボールのキレがなかったりすっぽ抜けてたりしていた投手が平然と登板してきて大炎上。ブルペンで何をしていたんだと疑問しかなかった。)
・武隈投手がDeNA戦で満塁本塁打を打たれてあわや逆転の危機になった試合でも平気でハイタッチ(辻監督は不満からかハイタッチを無視)、中継ぎの大炎上に対して先発に頑張ってもらいたい発言など、自分の仕事に対しての責任感がなさすぎる。大きな問題です。
・やっていることはベンチから指示が出てそれを中継ぎ投手に伝えて、あとは投手が各々調整し始めるだけで自分は見ているだけ。これなら日雇いのバイトを雇った方がよっぽど安上がりで済みます。
・明らかに1軍投手コーチになるのが早すぎです。どうしても指導者にしたいなら、まずは2軍投手コーチで投手を1人大成させてからにするべきです。一番は一度指導者の仕事から離れて、野球解説でもしてトーク力と多角的な視点を鍛えてから再度投手コーチを務めた方がよっぽど本人の為になると思います。このまま投手コーチをやらせても、悪評が高まるだけです。
バッテリーコーチ:秋元宏作
【長所】
・コミュニケーション能力が高い
・岡田選手と森選手の成長ぶりを見ると、基礎を教える力はあると見受けられる。
【短所】
・岡田選手は僅かながらリードの改善は見られる一方で、森選手にはそれがない。確かにリードのことは1日や1週間で成長出来るものではないが、それにしても森選手のリードの停滞ぶりは非常に目に付きます。リードの指導が出来ているのかは疑問です。
・これはフロントの介入が原因かもしれないが、明らかに炭谷選手の起用を拒んでいる。昨日はやっと榎田投手と炭谷選手とのバッテリーを復活させてくれましたが、守備力の高い炭谷選手を頑なにベンチに下げる采配はバッテリーコーチとしてどう見ているのか、これも疑問に思います。
打撃コーチ:嶋重宣
【長所】
・コミュニケーション能力が高い
・人望がある
・左打者の好不調の波を抑える力がある。(今年は源田選手や森選手など、一度打率が落ちても再び盛り返す左打者が多いです。)
・打撃指導では熱心に取り組んでいる
【短所】
・狙い球は全くと言っていいほどに狙えていない。戦略的打撃コーチとして見たら、この人は打撃コーチ失格になります。
打撃コーチ:阿部真宏
【長所】
・存在が空気そのものなので、害は少ない。
【短所】
・まずこの人が打撃コーチとして仕事をしているのかが不明。この人の打撃コーチに関する話や情報は全く聞きません。この人が打撃コーチとしての仕事をしている情報を知っている人は、再度情報提供をお願いします。
・左打者と比べて、明らかに右打者の好不調の波は自己管理になっている。(特に山川選手に至っては、辻監督が直接打撃指導を行っていた。監督が打撃指導を行うこと自体は何も問題ないが、それ以前に打撃コーチの阿部さんは何をしていたんだという話になる。)
・この人が打撃コーチを務めるなら、個人的には田邊さんに打撃コーチとして戻って来て欲しいと思います。
内野守備・走塁(3塁)コーチ:馬場敏史
【長所】
・球際に強い野球を見事体現に成功
・走力強化に尽力して、今年はリーグダントツの盗塁を記録
・各選手の守備力強化にも成功、さらに隙あれば進塁の意識も各選手に浸透させている
・個人的には辻政権の中では一番優秀なコーチだと認識しています。
【短所】
・3塁コーチとしては積極的な姿勢は良いものの、相手の守備力や選手の走力を無視して回してしまって、結果的に本塁憤死を記録する場面も少なくない。
・守備力が強化されたとは言え、エラー数はリーグワーストです。(ただ、これに関しては選手個人の凡ミスもあるため、あまりコーチの責任とは言えない部分もある。)
外野守備・走塁(1塁)コーチ:佐藤友亮
【長所】
・コミュニケーション能力が高い(1塁に走者が出ると、よく話している光景を見る)
・内野ゴロで打者がアウトになった際に、さりげなく塁の砂を払っているなど、几帳面な一面がある。
・記事を読んでいても、面白い人だなと思います。
【短所】
・これは前任の河田コーチが優れていた部分であったが、守備のポジションニングの指示がどうしても見劣りしてしまう時がある。(それでもそこまでは気にならない。)
・正直言って、この人に対する不満はそんなにないです。
ざっとこんな感じでしょうかね。個人的にはやはり橋上さんと西口さんがチームにとって悪影響を及ぼしている面が多いと思います。仮にリーグ優勝しても、この2人は現場から離れて欲しいと思っています。一番離れて欲しいのは現2軍監督の潮崎さんですがね。
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