あまり炭谷選手のFAに触れられることはないです。今年のFA市場は丸選手や浅村選手などの超大物選手が連なっているので、注目されないのも無理はないです。中には森選手がいるから炭谷選手は最悪いなくなっても大丈夫だろと言う人もいますが、そんなことないです。炭谷選手の存在次第で投手の炎上やノーコン問題は大きく変わってきます。ここについては別の機会で触れたいと思います。

さて、炭谷選手のFAに関しては、楽天以外からの情報はないと記憶しています。他からの情報を知っている人はまた情報提供をお願いしたいのですが、そもそも捕手というポジションなだけあって、チームによって需要はかなり変わってきます。まず、12球団の捕手事情を見ていった上で、どれだけ捕手の需要があるかを考えたいと思います。

・広島

ここはまずないでしょう。正捕手には森選手以上の打率305の會澤選手がいますし、控えにはベテランの石原選手に磯村選手が控えています。2軍でもドラフト1位の中村奨成選手を育てるなどしています。そもそもFAを取る球団よりも取られる球団なので、ここはないと断言出来ます。

・ヤクルト

正捕手には今年は盗塁阻止率3位(288)とまずまず健闘した中村悠平選手がいます。元々控え捕手が不足していましたが、今年は井野選手がそこにハマりました。石川雅規投手や原樹理投手の時は活躍していました。とは言え、井野選手も来年には35歳と若い捕手が育っていません。だからと言って炭谷選手獲得には動かないと思います。

・巨人

今年は理不尽な起用がありましたが、それでも正捕手は小林選手です。対戦していても、内海投手のリードは敵ながらあっぱれでした。若い捕手もいるので、捕手は補強ポイントではありません。もし炭谷選手を獲得するのであれば、逆に小林選手をこっちによこせと言いたいです。

・DeNA

シーズン途中にオリックスから伊藤光選手を獲得して、正捕手の座を掴みました。伊藤光選手の能力に関しては賛否両論ありますが、ラミレス監督が絶大な信頼を寄せているのは事実です。来年もラミレス監督が続投になったので、捕手の獲得はないでしょう。

・中日

今年は日本ハムからFAで大野選手を獲得しましたが、肩の故障が決定的となり走られ放題(松井稼頭央選手も大野選手から盗塁を決めました)、打率も2割切るなどで、結局は松井雅人選手が正捕手となった1年でした。捕手の補強ポイントは間違いではないですが、2年連続でFA捕手獲得は昨年の補強の過ちを認めることと一緒になります。フロントの失態をみすみす認めるような行動には出ないと思うので、ここもないと見ることにします。あるとしたら、与田新監督が炭谷選手獲得を熱望した時ぐらいだと思います。

・阪神

梅野選手が肩に加えて打撃面で成長を見せました。さらに今日新監督に矢野監督就任が決まりました。来年は梅野選手と坂本選手との正捕手争いになると思います。捕手の監督なだけあって、自前で育てたい意思は強いはずです。ここも補強はないでしょう。

・ソフトバンク

今年はシーズン前から市川選手を急遽補強するなど、捕手に関しては手薄なチームです。ただ、獲得に動くかといえば微妙なラインです。理由としては、リードにはやや難がある部分があってもバズーカ肩はピカイチの甲斐選手がいます。それに炭谷選手はBランクの選手なので、人的補償が発生します。人的補償を嫌う球団なだけあって、ドラフトかトレード辺りで解決しようとするかもしれません。

・日本ハム

ここはないと思います。市川選手がいなくなりましたが、若い清水選手や石川亮選手がいて、ベテランでも鶴岡選手がいます。元々FAは取らない球団でもあります。

・オリックス

情報はありませんが、個人的にここが動く可能性はあると思います。福良政権にはあまり好まれなかった伊藤光選手がDeNAに移籍して正捕手の座を掴みました。結果的には若月選手が正捕手のポジションになりましたが、まだまだ力が及ばない部分があります。捕手を育成するならそのままで構いませんが、今後のFA情勢次第では、炭谷選手の獲得に方針転換する可能性も危惧する必要があると思います。

・ロッテ

正捕手は田村選手がいますし、親会社が色々大変なことになっているので、余計なお金はかけないと思います。ここはないでしょう。

・楽天

唯一調査の報道がありました。正捕手には嶋選手がいますが、控え捕手は手薄です。さらにここに来て細川選手が退団するなど、どうも不穏な動きをし始めている気がします。やはり最有力は楽天になるのではないかと思います。ただ、炭谷選手は出場機会にはこだわっている選手なので、ここをどう解決するのかは何とも言えません。

まとめるとこんな感じになるかと思います。

個人的理想:指導者手形を出してでも無理矢理残留

移籍の場合(移籍先候補)

◎:楽天

◯:オリックス

△:ソフトバンク、中日

来年も優勝したいのであれば、浅村選手と炭谷選手の力は絶対条件です。森選手の捕手能力は最低でもあと3年は炭谷選手には及ばない力差があります。それだけ炭谷選手の捕手能力は高いです。フロントは浅村選手の交渉には力を入れるとしても、炭谷選手に関しては放ったらかす可能性があります。今年の起用を見たら出て行けと言っているのも一緒です。捕手というポジションは評価しにくいですが、打てばいいというポジションではありません。今一度、炭谷選手の評価を改めて欲しいと思います。

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