ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

前半戦振り返り 打線再構築

前回の野手編の続きです。今日は打線に絞って後半戦の打線をどう再構築していくべきか、個人的に考えるいくつかのポイントに分けて見ていきます。






【1,2番の出塁とバントしない攻撃】

先に言うと、個人的には2番森選手はかなり肯定的な立場です。理由は森選手が2番だと簡単にバントすることなく、先頭打者が出塁してから積極的な攻めでチャンス拡大、あわよくば先制点が狙えるからです。今年の森選手は出塁マシーンとしては合格点です。メジャーでエンゼルスの大谷翔平選手が2番でホームラン王争いしていますが、要するに2番にバントなんかいらないというのは大谷翔平選手の活躍を見れば一目瞭然です。



ただ、辻監督は2番源田選手は拘りたいと思います。今年の源田選手であれば2番起用も反対しませんが、条件を付けます。それは初回からバントをしないということです。バント采配がダメなのはソフトバンクの小久保采配を見ればライオンズファンは分かるはずです(柳田選手が出塁して中村晃選手にバント、栗原選手の二塁打で中村晃選手にバントはどちらも失敗、甲斐選手にバントで打率1割台の谷川原選手、今宮選手に勝負で呆気なく凡退等)。馬場コーチは小久保コーチほどではないですが、やはりバントは好みます。終盤の1点が欲しい重要局面での送りバントは構いませんが、例えば14日のロッテ戦で小島投手相手に外崎選手が出塁してから源田選手はバント失敗でチャンスを潰しましたが、そもそも小島投手レベルに初回からバントして1アウトプレゼントする必要はありません。ここで打たせて併殺打ならそれは結果論ですから、立ち上がり早々に簡単に1アウトを与えない采配をしないと大量得点は難しくなります。



そして後半戦は1番外崎選手、2番源田選手になると思います。この2人に求めるのはまずは出塁になります。問題なのが13日のロッテ戦、9回裏岸選手のホームランで1点差となり0アウトから外崎選手、源田選手が立て続けに初球打ちで凡退してチームは敗戦しました。この場面、外崎選手は初球のど真ん中を打ってレフト正面のフライなのでまだ分からなくもないですが、ダメなのが源田選手、初球のインコース低めの難しい球を平然と打ちに行きセカンドゴロ、これはチームとしてもキャプテンとしても恥ずべき打撃です。当然指示出しせず野球観戦している打撃コーチは悪いのですが、このくらいはレギュラー格の選手でましてやキャプテンである源田選手が自分で考えなきゃキャプテンの資格がありません。キャプテンがこの打撃なので当然のことながらチームとしての出塁の意識はないわけです。


この2人はまず出塁率を求めて、そして最終盤で同じような場面になった際はしっかり前半戦の反省をして、出塁してチーム全体で勝利を掴み取るという先導をしてもらいたいです。






【3,4番は得点圏打率を上げて勝負強くなれ】

前半戦の弱小打線の要因はクリーンナップがあまりにも勝負弱すぎたからです。私が2番森選手を推す理由は出塁マシーンとしては合格点ですが得点圏打率219と3番打者としての仕事はこれっぽっちも出来ていないからです。特に7月は日本ハム戦の2連戦は森選手がチャンスを潰しまくったから負けた試合でした。打率、出塁率は問題ないですから、あとは得点圏打率を最低でも3割は打たなきゃダメです。



そして4番は中村選手ですが、これも本来であれば山川選手が4番を打たなきゃいけないはずです。ところが怪我から戻ってきたはいいが打率222、得点圏打率167と森選手以下の醜態を晒すだけの前半戦でした。アウトのパターンもボール球に手を出してカウントを悪くして最後はど真ん中を空振りか見逃し三振、凡退してもバットに当たればラッキーとか本当にそんなショボいレベルでした。なぜかオールスターでは左中間へのタイムリーを打ったりホームランダービーで吉田正尚選手と熱線を繰り広げるなど、なぜこれをシーズンで出来ないのかと突っ込まざるを得ない状況でした。1ヶ月間で選球眼の見直しと打撃フォームの修正です。あとは練習しすぎと吉田正尚選手、柳田選手に言われたようなので、オンとオフの切り替えもやってみてはどうでしょうかね。



チーム編成上この2人の得点圏打率が上がらない限りは弱小打線のままです。山賊打線復活にはまずは森選手と山川選手が打たない限りは何も始まらないので、この2人の打撃は後半戦挽回の最低条件になります。





【骨と牙に頼りすぎない】

今年も栗山選手と中村選手は頑張っています。栗山選手は2000本安打まで残り15本、中村選手も7月は打率371、OPS1.148と4番として最後は2試合連続でホームランを打ちました。ただ、当然ながらこの2人に頼っているばかりでは山賊打線復活にはなりません。栗山選手も今年は初球打ちが多く出塁率が伸びず、中村選手は怪我の回復スピードが遅くなっています。この2人には今年も感謝しかありませんが、いい加減この2人を良い意味で下位打線に置けるように、他の選手が奮闘しないといけません。だからこそ森選手と山川選手は頑張らないといけないわけです。





【2軍の帝王脱却は証明されるか】

これは呉選手と愛斗選手です。前半戦の予想以上の大活躍選手TOP2を飾った2人ですが、後半戦になると他球団も対策を練ってきますし、年間通しての活躍は今年が初なので今年1年の真価を問われます。まずこの2人が後半戦をスタメンを外されることなく下位打線の主力選手として活躍出来るかです。



呉選手は得点圏打率403、42打点はチームトップと得点圏の鬼として前半戦は活躍しました。一時的に不調でしたが最後に小島投手から3点ホームランを打つなど、ギリギリで勝負強さをキープ出来ました。後半戦はもちろん勝負強い打撃を維持することですが、不調の原因は長所の選球眼が失われて気味だったのもあるので、選球眼は忘れないでもらいたいです。


愛斗選手は課題が外低めの変化球とはっきりしています。当然相手も外低めの変化球攻めで7月は苦しかったです。3割打てる選手ではないので高い率は求めませんが、簡単に外低めを振らずに我慢出来るかどうかです。そして当然ながら失投は確実に捉えること、間違っても当てにいくこじんまり打法とかやらないで、自身のスイングは貫くようにしてください。





【センター争い】

内野は主力が戻って呉選手が外野練習を始めるなどしています。その外野もレフトは栗山選手と呉選手、ライトは愛斗選手、守備は悲惨ですがハマれば爆発するスパンジェンバーグ選手と一応両サイドは選手がいます。唯一空いているのが若林選手なきセンターのポジションです。辻政権崩壊の要因の一つとして、ここを打てない守れない走れない31歳と成長の見込みのない金子侑司選手ばかり使っているからいつまで経ってもダメなままです。金子侑司選手の起用はソフトバンクの明石選手の起用と同じものと考えないといけません。



まず辻監督が金子侑司選手に見切りをつけてくれない限り話が続きませんが、仮に新しいセンターを探してくれたとして、ここは争いのポジションで色々と試していいです。候補は今のところ次の選手です。




・岸選手

交流戦では4本塁打打つなど、一時的に1番打者として活躍しましたが身体能力の高さだけで活躍したもので、まだ技術的な部分が追いついていません。打撃はパンチ力はありますが早打ちで生産性のないアウトが多く、守備も能力は悪くないですが力任せで悪送球とか雑なプレーが目立ちました。



・川越選手

現時点で一番手は川越選手です。一時的に左の代打として2本塁打打つなど、当たれば確実に飛ぶロマン砲として2軍でも絶好調です。守備力も強肩に加えて守備範囲も広くなりましたが何故か辻監督の評価が高くないので少ないチャンスをものにする必要があります。



・鈴木将平選手&高木選手

2軍では無双するが1軍の壁にぶち当たっている2人です。正直2軍ではやることがないのであとは1軍での結果ですが、2人とも1軍での内容が悪すぎます。鈴木将平選手は好球必打と早打ちを勘違いしたかのような無意味な凡退が多く、高木選手はど真ん中を見逃してボール球を空振り三振ばかりです。本来力のある2人ですが1軍での打撃内容が圧倒的に悪いせいでチャンスを与えられてもすぐに終わってしまいます。本来は若手選手のこういった打撃内容を改善するのが打撃コーチなんですけどね。。。この2人の内容は打撃コーチの野球観戦の毎日を物語っているようにも思います。



・西川選手

きっかけが欲しいのは西川選手です。1軍で20打数無安打でしたが、2軍ではサヨナラタイムリーを打つなど少しずつ1軍昇格に近付きつつあります。課題の外野守備も範囲が広くなっているので、弱肩もある程度カバー出来るかもしれません。1軍でヒット1本でも出たら岸選手みたいな短期間のブレイクがあるかもしれません。



・木村選手

忘れてはいけないのは元祖辻発彦愛人枠の木村選手です。永遠の若手なのでセンターのレギュラー争いに名前を入れておきます。木村選手も2軍ではホームランを打ち続けていて、2軍でやることのない選手です。しかし持病の腰痛が悪化してその間に愛斗選手が問答無用のライトスタメンになってしまったので、狙うべきはセンターになります。2軍では無双しますが、それで昇格させて1番打たせて4タコとか当たり前にする選手なだけに、どうも信頼が出来ないままです。ヤクルト戦でサヨナラの場面でセカンドフライ(まさかの落球で出塁)など、地雷臭がまだ拭いきれていません。





後半戦も誰かしらブレイクする選手がいるとまた挽回に向けて大きな一歩になります。2軍は絶好調でついに貯金1となりました。この期間で2軍でアピール、調整して後半戦の活躍を予感させてもらいたいです。





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