過去のドラフトを振り返ってみよう—2004年—
ライオンズの2005年〜07年のドラフトは過去に振り返っているので、最後に2004年ドラフトを振り返って、最終的に全球団まとめてドラフト総評します。
【2004年ドラフト指名】
◯1位 涌井秀章 投手 横浜高 右投右打
⚪︎1軍通算成績 05〜13年
272試合 85勝73敗16H37S 1361回 1036奪三振 防御率3.36
⚪︎獲得タイトル
・最多勝2回(07,09)
・沢村賞1回(09)
・ゴールデングラブ賞2回(09,10)
⚪︎ランク:S
色々ありましたがエースとしての活躍は紛れもない事実だと思います。プロ2年目に12勝を挙げてそこから5年連続二桁勝利、最多勝2回に沢村賞とエースとして先発投手陣の先陣を切る投球をしてくれました。ただ、11年に二桁勝利を逃すとそこから先発として結果を残せずに、さらに女遊びの度を越してフロントを怒らせて2軍降格処分などの素行不良もあり、途中からは中継ぎになりました。中継ぎでも12年は30S挙げるなど、守護神としてもタフネスぶりは発揮されました。
渡辺監督が退任して涌井投手もFAでロッテへ移籍、そして伊東勤監督がクビになって井口政権で干されかけたところで楽天移籍、移籍してからはどちらでも最多勝に輝くなど、地味に先発で今も活躍していることはすごいことです。個人的に岸投手ほど恨みはないですが、炭谷選手とのバッテリーはふるさと納税をたんまり頂かなければいけないので、後半戦もふるさと納税バッテリーはこてんぱんにしないといけません。
◯3位 片岡易之 内野手 東京ガス 右投右打
⚪︎1軍通算成績 05〜13年
937試合 963安打 48本塁打 317打点 271盗塁 打率271
⚪︎獲得タイトル
・盗塁王4回(07,08,09,10)
・最多安打1回(08)
・ベストナイン1回(08)
⚪︎ランク:S
ライオンズの俊足1番打者として、涌井投手と同じ時期に活躍してくれた選手です。やはり印象的なのは2008年、この年は50盗塁で盗塁王に最多安打、ベストナインとタイトルを総なめ、何よりも日本シリーズで出塁=盗塁で最後の越智投手から死球、盗塁、進塁、そして内野ゴロで生還して同点と片岡選手の足が最も輝いていた場面でしたかね。あの時の活躍は非常に記憶に残っています。
その後も3年連続で50盗塁と活躍していましたが、11年からは怪我でフル出場出来なくなってからが衰退の一途を辿りました。その後はFA移籍で巨人に行っても満足な活躍は出来ず、巨人FAあるあるのパターンでした。今は巨人の3軍コーチですが、それよりもタレントのベッキーさんと結婚したのが本当にびっくりでした笑。
◯4位 山岸穣 投手 青山学院大 右投右打
⚪︎1軍通算成績 05〜09年
71試合 6勝4敗9H1S 118.1回 101奪三振 防御率3.42
⚪︎ランク:D
1年目から1軍で14試合投げてプロ初勝利を挙げて防御率2.83とまずまずのスタート、3年間で6勝を挙げて防御率も2点台後半から3点台前半と安定して投げていました。しかし、2008年から出番が激減して10年に米野選手とトレードでヤクルト移籍、ヤクルトではまともに結果を残せずに12年に引退、引退後はライオンズのチームスタッフとして働いているようです。
◯5位 星秀和 捕手 前橋工高 右投左打
⚪︎1軍通算成績 05〜13年
129試合 29安打 1本塁打 10打点 4盗塁 打率179
⚪︎ランク:E
捕手で指名されましたが入団後は内外野守れるユーリティー選手に転向しました。捕手での出場は楽天戦で捕手を使い切った時の緊急事態の時の記憶が残っています。控えとして働いた選手でしたが印象は薄いですね。引退後はトレーニングジムのトレーナーをされているようです。YouTubeの「トクサンTV」にも出演されていました。
◯6位 藤原虹気 投手 琴丘高 右投右打
⚪︎1軍通算成績 05〜08年
1軍出場なし
⚪︎ランク:E
選手としての記憶はないです。調べたところ高校時代に交通事故で左膝蓋骨骨折の大怪我をして、プロ入り後もこの怪我の後遺症に悩まされていたようです。引退後はチームスタッフとして働いて、今は育成ファームのディレクター補佐の仕事をしているようです。
総評:B
この年は涌井投手と片岡選手ですね。この2人がライオンズの一時代を支えた選手であり、この2人がチームを去って暗黒期が訪れたりで、色々と象徴深い選手です。この2人もFAで移籍しましたがこの2人のFAはあんまりどうこうはなかったですね。涌井投手は今も投げていますがライオンズに残っていたとしても活躍したからは微妙な感じでした。
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