ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2022シーズン振り返り 背番号54 バーチ・スミス

【2022成績】

20試合 防御率3.29 1勝4H4HP1S 勝率.1.000 38.1回 30被安打 37奪三振 奪三振率8.69 14与四球 1与死球 16失点 14自責点 被打率.217 K/BB2.64 WHIP1.15




【ルキナ査定】

ランク:C→C

年俸:退団(−6500万)





【昨季振り返り】

メジャーで主にリリーフ登板メインに活躍しましたが渡辺GMから先発候補としての獲得発表、メジャー実績からして8000万以上の価値があるのに年俸6500万と格安契約、これは先発確約前提の獲得の可能性が見えました。このパターンで前年のダーモディ投手で大失敗しているので、不安がありました。


3月に来日して先発として2軍調整します。2軍戦では打者一巡前はほぼパーフェクトに抑えますが二巡目から滅多打ちに遭って結果炎上を繰り返します。この内容からやはり中継ぎに適性を感じましたがそのまま1軍昇格、ロッテ戦で7回ノーヒット投球と素晴らしい投球を披露して不安払拭かと思いましたが次のソフトバンク戦で脇腹を痛めて2回途中降板で登録抹消、2ヶ月後に1軍復帰したソフトバンク戦は6回1失点と好投しますが次の楽天戦でまた脇腹痛を起こして途中交代、QS率と負傷交代率共に50%と計算が立たなすぎて前半戦はわずか4試合先発に終わります。


後半戦は平良投手離脱の穴埋めのためにリリーフ転向します。ぶっつけ本番の日本ハム戦は1点差で失点しますが、楽天戦で8回セットアッパーと9回クローザーの1人2役をこなして2回無失点で来日初セーブ、個人的にはこの投球が一番印象に残る快投だったと思います。中継ぎでは不安定なガチャ投球がありながらも、準勝ちパとロングリリーフとしてはまずまずの結果を残しました。フロントはリリーフとして契約延長を希望しますがスミス投手側は先発希望を要求して折り合いが合わずに、そのまま退団となりました。





【総評】

間違いなく適性は中継ぎにあります。ストレート被打率.181、空振り率13.42%、高めストレート勝負で空振りを狙える力があり、波がありますが上手く行った時の投球はまさに全盛期のサファテ投手を彷彿させるものがあります。投げてみないと分からないガチャ投球で悪い時はストレートが入らないパターンに陥るのが難点ですが、リリーフエースとしてのポテンシャルは確かなものがありました。


一方で先発としてみると難しいものがあります。基本はストレートにナックルカーブで目先を外してチェンジアップで緩急を作りますが、この少ない球種に加えてチェンジアップ被打率.318、ナックルカーブ被打率.261と変化球の精度が高くないです。ナックルカーブは真ん中に入ってバットに当てられ、チェンジアップは落ちない失投が多いので、先発としての球種の組み立てが難しくなります。さらにスタミナも80球目安、そしてスペ体質で負傷交代率50%では常時ロングリリーフをスタンバイさせないといけないだけに、中継ぎへの負担を増やすばかりになってしまいます。フロントが中継ぎなら契約更新で先発希望なら契約終了という判断は正しいと思います。


ここからは私の勝手な予想ですが、実績に対する格安年俸と契約での先発希望を見ると、おそらく先発確約前提の契約でライオンズに入団したと思います。本来であれば後半戦も先発確約を盾にしてリリーフ転向を断れたはずですが、チーム事情を考慮してリリーフ転向を承諾してくれたかもしれません。ですからスミス投手もチーム事情を理解して自分の要求でないポジションで投げてくれた、この部分の性格の良さはしっかり評価したいところになると思います。






【退団後】

今年からオグレディ選手と一緒に韓国リーグに渡ることになりました。希望通りに先発としての大型契約も勝ち取れたらしいので、打高投低の韓国リーグ挑戦は簡単ではないと思いますが、自身の希望通りの先発エースとして挑戦してもらえればと思います。


今年の新外国人投手はないですが、どうも渡辺GMは本来活躍していたポジションと逆ポジションでの起用を目処にした補強をする癖があります。先発なら先発、中継ぎなら中継ぎと固定して獲得していかないと、スミス投手やダーモディ投手みたいに起用法を変えていかないといけないだけに、1軍定着にも時間がかかってしまいます。新外国人投手に便利屋みたいな扱いは必要ないので、役割の固定を前提に調査を進めていきたいです。





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