菊池雄星の穴埋めはいかに
昨日の続きです。
菊池雄星投手の穴埋めはまず無理だと発言しましたが、理由は流出の穴が大きいことと、なによりもその穴埋めをする選手がいないということです。ここに関しては戦力ダウンは間違いなしです。
本当は阪神にFA移籍した西投手なんか獲得出来れば穴埋めは出来なくても、ある程度補うことは可能だったと思います。西投手は10勝しても10敗する投手ですが、そもそも西武にはまず10勝する可能性のある投手がどれだけいるのか、という話になります。
とはいえ、阪神は4年20億という破格の契約を提示してきたので、仮に西武がFA戦線に参加したところで勝ち目はなかったでしょう。「FAは選手の権利」とかよく言われていますが、実際のところは金満球団が大金を積んで選手を補強するだけの制度です。選手の権利とはただの建前の話です。もうそろそろこの制度の現実にみなさんも気付いてきた頃でしょう。
補強出来なかったものはもうどうしようもないので、現有戦力で考えてみましょう。
まず皆さんが期待していると思われるのは、炭谷選手の人的補償で加入した内海投手です。しかし、内海投手が最後に二桁勝利を挙げたのは2013年のことであり、それ以降は年々劣化との戦いを強いられている現状です。
榎田投手の成功例があるので、期待する気持ちも分かります。しかし、榎田投手は金本政権からそもそも戦力として見られていなかったことや先発なのか中継ぎなのかもはっきりしない状況で本人も投げていたり、そしてなによりも1軍での登板機会が非常に限られていたという部分もあって、パリーグでは初物効果に加えて、明確なポジション提示に本人のモチベーションアップも活躍の一つにはありました。
その一方の内海投手ですが、投手陣のリーダー的存在として巨人を引っ張ってきたのは勿論ながら、打ち込まれても高い優先順位で再度先発のチャンスを貰えたり、巨人での立ち位置には何ら問題はありませんでした。つまりは、1軍でのチャンスがなかったり起用法に問題があるという話ではなく、結果が出ていないのは明確に自分自身の投球に問題があるということです。
別に内海投手が全く通用しないと言っているわけではなく、だいたい5,6勝前後、運も味方すれば8勝はするのではないかと予想します。しかし、仮に8勝したところで菊池雄星投手の穴埋めにはならないということです。
ではどこに期待するか。不確定要素満載で良いのであれば、私は現時点では高橋光成投手に期待します。
仮にですが、高橋光成投手が才能を完全に開花させたのであれば、菊池雄星投手の穴は簡単に塞がります。あの良い意味での荒々しいストレートが決まれば、相手打線を簡単に封じ込めるだけの実力は秘めています。
高橋光成投手を潰したと断言してもいいレベルで指導者としては無能だった潮崎さんがフロント入りしてくれたおかげで、いよいよ名誉挽回のチャンスが訪れましたが、2年目の前半に投げていたダイナミックなフォームや荒々しいストレートは、昨年の投球を見ても分かるように、完全に失われている状態です。1年で全部取り戻すのはやや厳しいかもしれません。
現実的に戦力ダウンを必要最小限で抑えると考えれば、内海5勝+高木勇人5勝+伊藤5勝=15勝です。要するにこの3投手で補っていこうという考えです。
高木勇人投手ですが、オーストラリアでの実戦ではシュートに加えて、カーブの精度強化にも取り組んでいたらしいです。西武ファンからの評価は低いですが、私はそれなりに期待している投手の1人です。インコースを攻め切る投球を取り戻せれば、自ずと結果は付いてくるでしょう。
伊藤投手ですが、まずは6回まで投げ切るスタミナを身に付けられるかです。仮にスタミナ不足が改善されていないのであれば、この5勝というのは厳しいかもしれません。ボール自体は悪くなく、思い切りの良さは好印象です。ただ、甘くなるとすぐに長打を打たれるので、そこは課題の一つにあります。
菊池雄星投手の穴埋めに関しては、全員野球でなんとかするしかなさそうです。本当は先発の枠が一つ空いて、誰が頭角を見せるのか楽しみにならないといけないのですが、不安しかないという悲しい現実です。
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