ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

真価の問われる選手その③ —榎田大樹—

今日は榎田投手についてです。



榎田投手は昨年の3月に岡本洋介投手とのトレードで入団しました。当初はここ数年ほとんど結果を残せず、ましてや大車輪の活躍とまではいかなくても、リリーフB班やロングリリーフや谷間の先発を務められる岡本洋介投手を放出してまで獲得する意義があるのか、という懐疑的な意見が多かったでしょう。私もこの意見の1人でした。



ところが蓋を開けたら全く予想だにしなかった結果が。移籍後初先発のロッテ戦で6回3失点の投球で見事に勝利、そこから順調に勝ち星を重ねていき、チーム3番手となる11勝を挙げ、リーグ優勝に大きく貢献してくれる選手の1人となりました。



優勝会見の席での「地獄から天国に来た」発言やビールかけでの「ライオンズ最高ー!!」と叫んだことに関しては一部の阪神ファンから物議を醸し出しましたが、それだけ嬉しそうにしている姿は、西武ファンとしては本当に来てくれてありがとうの一言に尽きます。



そんな順風満帆な昨シーズンだった榎田投手ですが、今シーズンは昨年の活躍がまぐれだったのか、それとも本当に実力だったのかが問われる1年になるでしょう。





今シーズンを迎える上で不安な点は、軟投派投手故の弱点である、慣れや対策の打ちやすさです。ここまでの活躍の要因には、西武投手陣にはないコントロールの良さとメンタルの強さ、多彩な変化球、ゴールデングラブ賞も狙えるほどの華麗なフィールディング、さらには捕手や野手ともコミュニケーションを欠かさない部分があると思います。


それでも昨年通用しなかったのは、まずは日本ハム戦。5試合投げて3勝1敗ながら、防御率は4.30です。どうも日本ハムは榎田投手の対策を練っているのか、かなり低めのボールを見切ってきたり、さらには変化球を狙って打ちに行ったりされています。ソフトバンクもCSでは滅多打ちに合っているので、そこも心配点です。



さらに不安な点は、相性の良かった炭谷選手の流出です。私は炭谷選手の流出による悪影響を一番受けるのは、間違いなく榎田投手だと思います。榎田投手は炭谷選手で7勝、森選手ではわずか4勝に防御率も4点台を越しているので、数字としても明確に表れています。


榎田投手と森選手を組ませた場合、まず球審のストライクゾーンに関係なく、森選手の独断だけで際どいコースばかりに構えてしまいます。そこで球審のストライクゾーンと偶然重なればいいのですが、例えばストライクゾーンの狭い球審だった場合、そこから一気に自滅の道を辿ります。森選手の場合はあまりスクリュー系のボールを求めなかったりとどうしても本格派投手のリードをする癖もさらに重なって、相性は最悪の部類になっていました。


ここに関しては森選手自身の問題になります。昨年の反省をどこまで改善出来るかという話になるでしょう。




とにかく榎田投手は多彩な変化球とコントロールが武器になります。まずはキャンプでその2つの点を磨き上げてくれればと思います。昨年の活躍がまぐれだなんて言われてはいけません。





よければポチっとひと押しお願いします!