ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

既に始まっている投手崩壊 打開策を考える一方、我慢も必要

今日の試合で守護神増田投手が打たれてサヨナラ負けを喫しました。ここ最近、ストレートの球速が150km及ばず、空振りを取れていません。クローザーとしてこれは致命的な状態です。ここまでの酷使のツケがいよいよ出てきた形になりました。


現状、代役を務めるとしてもワグナー投手しかいません。ですが、私は反対です。球速は増田投手より出ていますが、ストレートの質としては増田投手のほうが上です。ワグナー投手は球速のわりに球威がなく、またコントロールも良くないので、結局はストレートで空振りが取れません。24回で18奪三振という結果がそれを物語っています。連投に強いところは助かりますが、クローザーは反対です。



前の記事でも書きましたが、私が懸念していた中継ぎ陣の崩壊がいよいよ始まりました。今日の試合後、平井、武隈、ウルフ投手を抹消して、南川、ヒース投手の登録の話がありました。ヒース投手ですが、2軍では5回を投げて防御率3.60、5回で四球4奪三振6という成績です。2軍でも制球難が露呈しています。このまま勝ちパターンを任せるにも不安があります。しかし、いやでも彼に7回を投げてもらわなければいけません。



開幕時にいた武隈、平井、野田投手ら本来の勝ちパターン投手がこれで全員いなくなりました。しかも、全員不慮の怪我とかではなく、疲労による不調が原因です。



これも前の記事にも書きましたが、この3人を勝ち負け関係なしに投げさせたことが原因です。ましてや、武隈投手の苦手な連投や抑え、適正のないワンポイント起用、ノーコン野田投手のワンポイント起用など、無茶苦茶な采配も重なっています。



この責任は間違えなく首脳陣にあります。今年の西武は打高投低のチームです。投手力だけで勝てるチームではないのは、開幕前から分かりきっていることです。


ペナントレースを戦う上で、基本的には投手力のあるチームのほうが有利とされています。理由としては、試合を作れるからです。打線は水物という言葉をよく耳にしますが、毎試合打線が打てるわけではありません。実際に、12球団最強の西武打線ですら、3点以内で抑えられる試合だって多々あるわけです。一方、投手力があると試合を作りやすいです。西武ですと、菊池雄星投手が投げる試合では少ない点数でも勝てることが見込めます。安定した中継ぎ投手がいると、逃げ切りや追加点を奪われる心配が減ります。投手力のあるチームは少ない点数でも勝ちに持ち込める試合が増えていきます。確率のスポーツにおいて、勝因として投手力が一番大きいと言えるでしょう。



西武も投手力は高くありません。ですが、決して低くもありません。



先発はエース菊池雄星投手をはじめ、右のエースに成長しつつある多和田投手、阪神からトレードで来た救世主榎田投手、新助っ人としてはそれなりに結果を残しているカスティーヨ投手、昨年9勝、15年に二桁勝利とそれぞれ実績があるウルフ、十亀投手ら粒は揃っています。2軍にも、人的補償ながらポテンシャルは高い高木勇人投手もいます。


先発に比べたら中継ぎ陣は弱いですが、クローザー増田投手をはじめ、3年連続50試合以上登板している武隈投手、去年ルーキー、2年目ながら活躍した野田、平井投手、新助っ人として日本野球へ馴染もうと努力しているワグナー投手ら、こちらも一応の粒はあります。


要は、これらの投手陣の駒を首脳陣が上手く使いこなせるかということですが、残念ながら全く使いこなせていません。



一番の原因は、この投手力で全試合勝とうとしているからです。本来は、この投手力なら間を見て捨て試合を作っていくべきです。捨て試合といっても、勝ちパターンの投手に連投、ましてや3連投なんかしないように配慮していけばいいだけの話です。リリーフB班やロングリリーフに試合を任せれば、別に難しい話ではありません。


ところが今季優勝の2文字が出始めてから、首脳陣に変な欲が出始めます。打線全体の調子が落ちた5月には、接戦となる試合が増えていきます。ここで、本来勝ちパターンの投手を負け試合でも平気で投げさせていきます。この時点で嫌な予感はしていましたが、私の予感通りに中継ぎ陣の崩壊に繋がっていきました。交流戦前の日ハム戦からが無茶苦茶な投手起用のピークです。平気で連投、3連投、クローザーに回跨ぎ、抑え適正ない投手への抑えなど、素人以下の采配が連発しました。


この原因の一つに投手枠が少ないことがあります。本来8人いた投手枠が、交流戦が始まってから7人に減らされます。終いには、戦力にならない中村選手をベンチに置いたせいで余計に1軍枠がなくなります。DeNA戦が雨で中止になってやっと8人になりましたが、雨が降らなかったら未だに7人で続けていたのでしょうかね?




長期にわたって戦略を考えることに関しては、土肥コーチは苦手なのではと推測出来ます。目先の試合しか見えない投手起用、先発の負担軽減=中継ぎ投手への負担増大、全試合勝利なんか考えるから駄目なわけです。辻監督は投手のことは投手コーチに任せているらしいので、ここは辻監督が土肥コーチにもしっかりと口を挟むべきです。誰も全勝なんか考えていません。考える必要もありません。まずは、1年戦える投手起用を考えなければ、改善の余地がありません。




そして、もう何回も書いていますが、西口コーチの配置転換です。この人に1軍ブルペンコーチなんか不可能だと断言出来ます。なので、早急に外部から投手コーチを招聘しなければいけません。投手自体が復調しても、ブルペンで投手の状態を見極められず、何でもかんでもベンチに大丈夫ですとしか伝えることが出来ない人なんか本当にただ邪魔なだけです。


私が強く外部からの招聘をお願いしているのは、内部には有能な投手コーチがいないからです。私は実質投手コーチとして機能しているのは土肥コーチだけだと思っています笑。2軍監督の潮崎は田辺政権で4月に中4日、ブルペンで毎日練習、コミュニケーション能力の欠如(寡黙というよりも一匹狼)など指導者として欠陥だらけで、絶対に1軍に上げてはいけません。杉山、許銘傑コーチも郭俊麟投手のために来たようなものです。今年の悲惨な2軍投手の結果を見れば、投手コーチとしての力量は明確です。この2人も1軍に来ても変わらないと思います。



長くなりましたが、1年間考えた戦略と西口コーチの配置転換がない限り改善はされたとは言えません。もう中継ぎの崩壊は始まりました。一度崩壊すると、立て直しには時間がかかります。しばらくは中継ぎで試合を落とすことが増えると思います。これは、首脳陣そしてファンも我慢しなければいけません。残念ながら、これから我慢の試合が増えると思います。



よければポチっとひと押しお願いします!