ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2023シーズン振り返り 背番号30 D.マキノン

【2023成績】

127試合 打率.259 514打席 464打数 120安打 17二塁打 2三塁打 15本塁打 186塁打 50打点 50得点 91三振 48四球 2犠飛 1盗塁 1盗塁死 7併殺打 出塁率.327 長打率.401 OPS.728 得点圏打率.265 2失策


本塁打10位タイ、塁打10位、長打率10位





【ルキナ査定】

ランク:C→B

点数:4点(☆1,◎13,◯43,△17,❌22) 前6点+後−2点

年俸:16000万(+7000万)

※退団(−9000万)




【今季振り返り】

昨年大谷翔平選手の所属するエンゼルスでメジャーデビュー、3Aで高打率中距離ヒッターとして好成績を残してライオンズに入団、ということで入団当初はジャンセン選手と同じでないかという不安がありました。オープン戦でホームランを打ち開幕戦は2番スタート、その後クリーンナップを任されるなどして3,4月打率.258、3本塁打とまずまずのスタートを切ります。


5月に入ってからチャンスで打てない、弱点の外変化球攻めにあって打率が落ちます。交流戦で全く同じパターンの凡退が続いて交流戦の点数はチームワーストの数字を叩き出しました。この時点ではこのままいくとオグレディ選手やジャンセン選手パターンに終わってしまうと思いました。


しかし、交流戦が終わってから弱点であった外変化球攻めに対応して見せます。ボール球を追いかけなくなり我慢出来るようになってから自分の有利な状況で打てるようになり、7月打率.319、OPS.863と弱点を克服して一気に打撃成績を上げていきました。8月に入り高めストレートに振り遅れ連発、右肩を負傷しながら強行出場した結果8月打率.176に沈み治療優先で登録抹消、9月に戻ってきてから楽天戦で2打席連続ホームランなど再び上昇気流を見せましたが、最後のロッテ戦で自打球負傷交代でそのままシーズン終了になってしまいました。




【総評】

全然ジャンセン選手ではなかったですね笑。今年の新外国人野手としては一番の好成績を残したと思います。本人も「ノーパワー」と自虐ネタにしていましたが、メジャーで足りなかったのはパワーだと思います。ノーパワーでなければ20本塁打超えは間違いなかったでしょう。それでも数字以上の貢献度は間違いなくあり、相手が対策を練ってきた中でその上をいく研究熱心さは素晴らしい取り組みでした。点数を大きく落とした場面は交流戦と8月の2つ、8月は右肩の怪我の影響なので実質攻略されて打てなくなったのは5月から交流戦の間だけでした。日本野球に対して非常に対応力が高く、ここは蓋を開けてみなければ分からないところでした。


指標的には選球眼も悪くなく、フォーク以外の球種は平均以上の数字を残しています。ゾーン別打率では元々インコースに強い選手なのでインコース打率は全部3割超え、課題のアウトコースはアウトローは3割近い数字を残しました。アウトハイが2割ちょっとなので、ここが次克服できるかどうかだと思います。


守備はサードは守備範囲の狭さと悪送球のリスクがありましたが、ファースト守備はパリーグでトップクラスの数字を残しました。記者投票のゴールデングラブ賞は中村晃選手かもしれませんが、ゴールキーパー経験から「忍者」と評されるほどにライナー性の打球を全部捕ってじまうほどに範囲の広さと安心感を誇りました。ここは前任者と大きく違うところで、ファースト守備は守備固め不要でした。




【来季に向けて】

残留の発表はまだないですが、来年いる前提で話を進めます。山川の存在関係なしでマキノン選手は残すべきです。山川が来年チームにいるにしてもマキノン選手と競わさればいいだけです。マキノン選手以上の新外国人野手を連れてくるのは難しいですから、マキノン選手は絶対に残留させるべきでしょう。


来年は今年同様の数字を残せるかどうか、ここ近年のライオンズの外国人選手2年目は軒並み成績を落としてばかりです。オフシーズンサボり癖や相手の対策に負けるなどありますが、今年のマキノン選手のプレー姿勢や対応力を見れば、これらは乗り越えてくれるのではないかと思いますし、逆にマキノン選手が2年目の壁を乗り越えられなかったら誰も乗り越えられないのではないかと思ってしまいます。理想としては打率.270、20本塁打、70打点残して欲しいですかね。来年も献身的なプレーをライオンズで見せて欲しいです。





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2023シーズン振り返り 背番号29 青山美夏人

【2023成績】

39試合 防御率2.96 1敗1H1HP3S 勝率.000 45.2回 32被安打 4被本塁打 34奪三振 奪三振率6.70 23与四球 5暴投 1ボーク QS率0.0 15失点 15自責点 被打率.201 K/BB1.48 WHIP1.20



【ルキナ査定】

ランク:C→C

点数:13点(◎3,◯16,△6,❌2) 前6点+後7点

年俸:1500万(+500万)

※1400万(+400万)




【今季振り返り】

大学野球四冠達成した亜細亜大エースとして4位指名で入団、渡辺GM「開幕ローテーション候補として評価」、豊田コーチ「(オープン戦にて)本当は先発で起用したい」、まず球団と投手コーチは先発としての能力を高く評価しているというのを大前提に話を進めていきます。オープン戦の段階では先発ローテ6枠全て埋まっていたため、リリーフでの開幕準備になります。オープン戦5試合投げて無失点、当然この時点でクローザーを想定した起用なんかあるわけなく、今後の先発起用のためにまずはリリーフで経験を積むことからだろうなというのがオープン戦で思っていたことです。


ところが開幕戦1点リードの9回、マウンドに上がったのはまさかまさかの青山投手、ぶっつけ本番の9回クローザー起用で2アウトから森選手に同点ホームランを打たれてセーブ失敗、、この試合で松井政権が無能だったのは紛れもなく証明されましたが、その無能の象徴に青山投手が晒し上げにされてしまったことはあまりにも現実として残酷なものになってしまいました。


しかし青山投手はめげずに3戦目のオリックス戦で無失点に抑えてプロ初セーブを記録、開幕戦のリベンジを果たしますが内容が悪すぎて結局増田投手とクローザー交代になります。4月防御率1.17ながら8回7与四球とノーコン化します。明らかに不向きなリリーフ起用ですがその後も続き、5,6月で再びセーブとプロ初ホールドを記録しますが防御率4点台、7月持ち直しましたが夏バテのきた8月は緊急先発から次の試合で代役クローザー、思いつきで動く松井稼頭央と豊田コーチに振り回される形で防御率は3点台後半まで落ち込みます。


ようやく改善が見られたのは9月です。課題の変化のSFFで空振りが取れるようになり9,10月防御率0.00、9.2回12奪三振無四球とビハインドながら素晴らしい投球をして、最後ロッテ戦では3回無失点で来年に向けて収穫のある投球で締めくくりました。





【総評】

無能な上司の思いつきに振り回される1年になりましたが、その中で1年間1軍で投げ切ったことは評価すべきことでしょう。リリーフでノーコン化したのはコントロールが悪いというよりも、リリーフとしての武器がないので四隅で勝負しようとして投げきれずに結果自滅しているだけです。松本航投手のリリーフ起用を思い出しますが、頑張って投げ切って勝負しようとするのが余計に力んで悪化する悪循環になっています。ドラフトで高評価ながら4位指名なのも大きな長所がないのが指名順位が下がった要因だと思います。結果を出したのもほぼビハインドかロングリリーフ、勝ちパとしては危なっかしいので1イニング勝負は難しいでしょう。


ただ、1年間リリーフを続けて唯一の収穫は豊田コーチ直伝のSFFを習得出来たことです。課題の変化球でウイニングショットがなかったですが、9月の好投は追い込んでからSFFで空振りを取れたことです。リリーフ転向してツーシームを使えなくなりましたが、代わりにSFFを習得できたことは間違いなく来年以降につながると思います。




【来季に向けて】

投球内容から見ても先発適性が高いのは間違いないです。先発として評価されたのもツーシームがあったからで、リリーフ転向でツーシームをあまり使わなくなったこともあります。ストレートで常時150km計測出来るわけでなく、今年ストレートが投球の半分以上締めましたが空振り率が5.80%しかないのは厳しいです。イニング跨ぎしてもパフォーマンスを落とさず投げていたのも先発適性を感じるものがあります。


しかし、豊田コーチと松井稼頭央がどう配置するかは分からないです。豊田コーチも自分で先発で起用したいと言っているならそれを実行すればいいだけなんですけどね。リリーフでいくなら圧倒的にストレートのパワー不足なので高橋光成投手の筋トレ塾への弟子入りは必須になります。どちらの配置でいくにしても、都合よく振り回すだけの便利屋で使い潰すことだけは絶対に避けて欲しいです。





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2023シーズン振り返り 背番号28 森脇亮介

【2023成績】

31試合 防御率1.95 2勝1敗12H14HP3S 勝率.666 27.2回 22被安打 1被本塁打 26奪三振 奪三振率8.46 15与四球 1暴投 8失点 6自責点 被打率.220 K/BB1.73 WHIP1.34


セーブ10位タイ





【ルキナ査定】

ランク:B→C

点数:16点(◎2,◯20,△1,❌3) 前16点

年俸:4000万(現状維持 育成再契約)

※3600万(−400万 育成再契約)



【今季振り返り】

毎年開幕戦間に合わず2軍スタートですが、今年は開幕戦間に合って1軍スタートになります。しかしヘロヘロなストレートにノーコンという最悪な状態でのスタートになり4月防御率4.76、2軍降格も視野に入れなきゃいけない状態でした。


そこから徐々にストレートのコントロールをまとめていき5月防御率1.09、6月防御率と交流戦防御率は0.00、自慢のフォークが冴え渡って交流戦ではチーム投手で一番活躍したと言っていいほどに素晴らしい結果を残しました。佐藤隼輔投手と平井投手の状態が落ちてきた中で、森脇投手が8回セットアッパー、ワンポイント火消し、代役クローザーなど「勝ちパの便利屋」としてこの期間は大車輪の活躍を見せました。


当然ながら酷使されまくった結果疲労困憊になり、7月はロッテ戦でポランコ選手に同点ツーランを打たれるなど状態が下降線になります。そんな中で7月のソフトバンク戦で1回無失点に抑えましたが降板時に右腕に違和感のある様子が映し出されて、病院で検査した結果「右上腕動脈閉塞症」と診断されて、治療を余儀なくされて育成再契約される形になりました。




【総評】

内容としては昨年同様変化球頼みでした。変化球もナックルカーブ被打率.417、カットボールとスライダーはほとんど投げてないのでフォーク一本で全部やり繰りしていたことになります。フォーク被打率.137、空振り率21.86%、18奪三振といかにフォーク投手としてフォークだけで勝ちパの便利屋を担ってきたかは数字を見ると一目瞭然です。年齢も30代突入してストレートの球速はなかなか難しかなってきたかなという印象です。病気も詳しいことは分かりませんが、投げすぎたのもあったのかなと思います。


しかし前半戦活躍期間は長くないながらも勝ちパの便利屋として活躍、後半戦森脇投手不在で一時期森脇投手がいれば、という場面も夏場は多かったです。ライオンズではフォークを武器に投げるリリーフ右腕は多くないだけに、森脇投手が投げられなくなったダメージは想像以上に大きいものが残ってしまいました。





【来季に向けて】

最短で4月から復帰ですが、そんな都合よくいくわけがないので来年全休のつもりでいた方がいいでしょう。今回トミー・ジョン手術ではなく、最悪切断レベルの病気によるリハビリなのでどうなるか分からないですね。最悪のパターンはソフトバンク戦で投げたのが現役ラスト登板になってしまうことです。時間がかかっていいので、1軍でキレのあるフォークを投げて抑える森脇投手の復帰を待ちたいと思います。





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