【2024成績】

21試合　防御率2.17　10勝6敗　勝率.625　145.1回　120被安打　6被本塁打　107奪三振　奪三振率6.63　22与四球　3与死球　2暴投　2ボーク　39失点　35自責点　1完投　1完封　16QS　QS率76.2　被打率.226　K/BB4.86　WHIP0.98

防御率2位、勝利7位タイ、勝率5位タイ、奪三振率9位、ボーク1位、被打率4位、K/BB2位、QS7位タイ、QS率4位、WHIP2位、完封5位タイ

【ルキナ査定】

ランク:C→S

点数:74点(☆4×2,◎6×2,◯6×2,△1×2,✖︎2×2)　前54点＋後20点

年俸:4500万(＋2900万)

※4500万(＋2900万)

【今季振り返り】

ドラ1競合左腕として4球団競合指名、松井稼頭央が抽選くじを引き当てて見事ライオンズへの入団が決定しました。春季キャンプの段階から早々に開幕ローテを想定された起用法が続きます。練習試合で山川にホームランを打たれて対外試合デビュー戦は戒められましたが、そこから並外れた修正力を見せつけてオープン戦で好投、開幕ローテ入りとなります。

プロ初先発となったオリックス戦でいきなり7回無失点でプロ初勝利、そこから次の2試合好投しますが無援護で負けるかと思いましたが9回に追いついて黒星消滅(試合は2試合とも延長戦で負け)、この時点で隅田投手とは違い勝ち運を持っている予感を漂わせます。5月は4試合3勝、防御率0.63と異次元の強さを発揮してルーキーながら月間MVPに輝きました。最下位に沈む中で1人神の領域に到達して崇められる存在になっています。

しかし中日戦で勝利後に体調不良で登録抹消、3週間近く離脱となりチームは交流戦最下位になってしまいます。復帰後も順調に勝ち星を伸ばしましたが、7月に入り楽天戦で浅村選手にホームランを打たれて遂にプロ初黒星、そこからソフトバンク戦で4失点して2連敗、8月は渡辺久信が中6日で休ませることなく投げさせたのもあり完全に夏バテになり1勝3敗、防御率4.88と二桁勝利に黄色信号が点滅します。

9月に入り日本ハム戦で6回途中で降板しますがチームはサヨナラ勝ち、ソフトバンク戦で好投しますが無援護で負けて二桁勝利まで残り3連勝絶対条件と厳しい条件ですが、神の領域に達した武内投手がやってのけます。ロッテ戦は1点の大量援護(吐血)を守り抜いてプロ初完封勝利、日本ハム戦は6回3失点ながらも味方の好守備と援護に恵まれて勝利、そして最後の日本ハム戦は8回無失点で二桁勝利&規定投球回超え達成、実質の新人王も確定させて最下位に沈むチームの希望の星になりました。

【総評】

もう次元が違いましたね。ルーキーなので多少評価甘くなりますが、それでも74点は1人神の領域に足を踏み入れたのではないかと思います。防御率2位をはじめ、先発としての総合力が本当に高水準でした。抜群のコントロール精度を見せて指標も上位クラス、1イニングあたりランナーは1人未満に抑える超高水準です。牽制も無茶苦茶上手く、上手すぎるが故に自軍のファースト選手が騙されたり、逆にボークを取られてしまうなど武内投手の実力に他の人達が付いていけない事態になってしまうほどでした。

全球種被打率は2割前半、変化球空振り率は全て二桁%、総合力重視だと長所がなくなる欠点がありがちですが、武内投手にそんなことはなかったです。使える武器が多彩なだけに捕手の配球も大事になりますが、そこは専属捕手の炭谷選手が武内投手の良さを引き出してくれました。逃げ腰にならずに欲しいときにインコースを攻めるので時に被弾はしますが、そこを最後まで貫いたので武内投手もこの1年逃げての失点はほぼなかったです。この2人のバッテリーは影の最優秀バッテリーと呼んでも良いのではないかと思います。

そして夏バテを起こしましたが、そこを9月に修正したのもお見事でした。終始修正能力も高く、1年目にしては全てにおいて出来過ぎで逆に2年目以降に反動がこないか心配になるほどです。こんな素晴らしい投手をドラフトくじで引き当ててくれた、これに関しては松井稼頭央に感謝しかないでしょう。佐藤龍世選手以外に運で大きな遺産を残してくれました。

【来季に向けて】

とにかく2年目の壁が逆に怖いです。今年出来過ぎた部分はあるので来年その反動がどう出るか懸念はあります。しかし全てにおいて高水準のパフォーマンスを見せてくれた武内投手なら乗り越えてくれると信じたいです。絶対に崩していけないのは制球力、パワーを求めてノーコンになったら間違いなく2年目の壁に当たって終わってしまいます。今年のパフォーマンスを夏含めて1年間崩すことなくキープしていけるか、来年も炭谷選手との二人三脚で暗黒期のチームの希望の星になってもらいましょう。

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