【2020成績】

111試合　打率268　445打席　407打数　109安打　26二塁打　8三塁打　15本塁打　196塁打　57打点　51得点　150三振　32四球　4死球　2犠飛　12盗塁　2盗塁死　2併殺打　出塁率326　長打率482　OPS807　得点圏打率241　10失策

二塁打3位　三塁打1位　本塁打9位タイ　塁打5位　三振1位　長打率7位　OPS9位　失策2位

今日正式に今シーズンの契約が発表されたので、スパンジェンバーグ選手の昨年を振り返っていきます。

スパンジェンバーグ選手の開幕前評価は非常に低いものでした。特に3月〜4月にかけてはバッティングは外角の変化球に泳がされて身体が開き、高めは我慢出来ずにバカ振りして申告三振マシーン、守備でもまともにフライを追えない捕れない後ろに逸らすのザル守備オンパレード、この時点ではこりゃ正真正銘のハズレだと思いました。

しかし、開幕前の練習試合で真っ直ぐに強いバッティングで長打を量産して金子侑司選手に代わって1番打者としてシーズンが始まりました。開幕してからはソフトバンク戦でムーア投手の真っ直ぐを完璧に捉えた満塁ホームランが開幕直後の頂点といえる活躍でした。

ただ、1番打者は明らかに不適正で1番打者としては不合格、そんな不適正な1番を8月まで続けられてやっぱりこのまま低い数字で終わってしまうと思いました。

しかし、1番打者を外れて下位打線になってからバッティングの状態がグッと上がりました。課題の外へ逃げるスライダーを我慢出来るようになってから簡単に三振する打席が減って、8月は月間打率330を記録、9月からは中軸などの上位打線にも起用されるようになりました。10月は再び不調になりましたが、最終的にはそれなりに見られる数字に収めることが出来ました。

メジャードラフト1位という輝かしい経歴のスパンジェンバーグ選手の特徴は、とにかくピンかパーのプレースタイルです。まずはスパンジェンバーグ選手の長所を見ていきます。

スパンジェンバーグ選手の特徴は中距離砲として三塁打1位など塁打関連ではどれも10位圏内にランクインしています。あまり注目されていませんが、実は長打率はチーム1位です。加えて高い走塁技術も兼ね備えているだけに、二塁打、三塁打を量産して長打率が大きく上がり、メジャーでの実績通りに二桁ホームラン&二桁盗塁と長打と足を兼ね備えた選手として活躍しました。

スパンジェンバーグ選手が3月のポンコツぶりからここまでの数字を残すことが出来た要因には、本人の真面目で研究熱心な性格も大きいです。メジャーのプライドにあぐらをかくことはなく、日本野球に適応しようと真面目に練習に取り組み、時には栗山選手に自らアドバイスを求める姿勢、怪我のリスクやミスはありながらも全力プレーを怠らない姿勢は高く評価出来るものです。

その一方で悪い部分ですが、まず三振が多すぎます。150三振は2位の浅村選手の111三振を大きく上回っての三振王、途中から外スラを我慢出来ましたがその一方でインスラは我慢出来ずに空振り、高めの釣り球も遠慮なく空振り、このように高い長打率を記録する一方でチャンスの場面でも全く気にせずにクソボールに手を出すせいで異常なまでに三振が増えて、そして得点圏打率241とチャンス弱い選手になりました。走者なしの場面で長打狙いはいいですが、せめてチャンスぐらいはもう少しストライクボールを見極めてくれないと今年もチャンスは期待出来なさそうです。

そんな欠点も大きいバッティングよりも個人的に超不満なのが、草野球も愕然とするレフト守備です。はっきり言ってあれはないです。フライを追えない捕れない後ろに逸らす、ゲーム内では強肩ですが送球も捕球から投げるまでの動作が長い上に緩い送球が目立ちます。このUZR−10.1のポンコツ守備は昨年1年間で全く進歩が見られなかっただけに、今年もこんなクソ守備に付き合わされなければいけないのかと思うと頭が痛くなります。

サード守備は好プレーかエラーのような二者択一です。守備範囲は中村選手より広いですが、悪送球癖やハーフライナーの判断ミスも平気でするので、失策2位になるのも納得の守備です。なのでサード守備はまだ我慢出来ますがレフト守備はせめてUZR−5.0に収めてもらわないと、レフト起用は厳しい目でみるしかないです。

コロナ禍で契約が進みませんでしたが、今日8000万で契約更改がされました。年俸も億いかずに適正価格だと思います。来日がいつになるかは分かりませんが、真面目で研究熱心な姿勢を今年の成績で反映してもらいたいです。

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