ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

上に立つ者としての能力に長けている辻監督

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180804-00000001-tospoweb-base


東スポの記事なので若干の信ぴょう性に疑いはありますが、概ね合っていると思います。


昨日の菊池雄星投手ですが、エースというレベルには程遠い投球内容で、7回途中で降板しました。降板時には本人は相当不満な表情を見せていました。首位攻防3連戦の初戦でエースであるはずの自分がこんな投球しか出来なかった、と相当悔しい想いがあったと思います。


そんな菊池雄星投手に対して辻監督は、悔しい気持ちが見れて良かった。この悔しい気持ちを次に繋げてくれればそれで良い、とエースとして結果を残せなかった菊池雄星投手にむしろ期待しているかのようなコメントを残していました。



辻監督の長所は何か、個人的に思うことは選手との距離感が絶妙に良いと思います。


まず、監督としてしっかりと選手と話している姿は試合中にも見かけることはあります。さらに好投した投手を労う姿も毎試合見ます。まず監督と選手の間に変なわだかまりなしでコミュニケーションを取ることが出来るか、これはしっかりクリアされていると思います。


そしてチーム全体の雰囲気です。例として楽器の話をしますが、楽器を経験されている方は同じ楽器でも人によって奏でられる音色が全く別ものになることは分かると思います。監督も一緒で、同じチーム編成でも監督次第で大きく変わってくると思います。

2008年優勝した渡辺政権は元気で明るい雰囲気でしたが、少しはしゃぎ過ぎな面や勢いに任せてしまう面もあったと思います。伊原政権は渡辺政権とは真逆で、暗くクソ真面目でコミュニケーションが完全に欠如されていたと思います。田邊政権はわりとおとなしめではありましたが、何がしたいのかが分からずにただボーッとしていたり、思い付きですぐ行動に移す計画性のなさが目立ったと思います。

では辻政権はどうか。余計にはしゃぎ過ぎずにでも比較的に明るめで、コミュニケーションは取れていて選手各々で考えて行動でき、勢いで進む面はあるけど選手個人は尊重されている非常にバランスのとれた雰囲気だと思います。



選手と監督の関係は一般企業で例えると部下と上司(社長?)という関係に似ていると思います。上司である以上は部下の失態には時に厳しく接しなければいけない時もあります。厳しく接する際にどの様な態度を取るか、これが部下からの信頼を得る得ないの一つのポイントになると思います。




これは後半戦初戦のソフトバンク戦で多和田投手が大炎上した後の写真です。皆さんも記憶に新しいと思いますが、後半戦初戦という大事な試合を任された多和田投手でしたが、内容は散々で4回持たずに11失点KOでした。これには流石に頭にきたファンの方も多くいらっしゃると思います。私も怒りを越して呆れ返っていました。これには厳しい言葉があっても当然ですし、首脳陣も内心は怒っていたと思います。

この大炎上に対して、辻監督は多和田投手にどう接していたか。写真でしか見ることが出来ず詳しい内容は分かりませんが、怒るというよりも諭すに近い内容だったと思います。これがもし伊原元監督や潮崎さんだったら間違えなく公開説教でガチギレだったと思います。

辻監督みたいに諭したり逆に説教したりとミスに対する接し方は様々です。これに関して正解なんて存在しません。しかし、一番大事なことは何か。それはミスを犯した本人がそのことについて反省して、そして二度と同じミスをしないように気を付けて行動することが出来るようになることです。説教や諭すのはあくまで手段であって、本人が反省して改善することによって、初めてその説教や諭すことが意味を成してくるということが言えます。

辻監督に諭された多和田投手はその後どうなったか。皆さんお分かりだと思いますが、2試合連続完投勝利で見事な投球を披露してくれました。ソフトバンク戦の不甲斐ない投球から反省して新たに結果を残してくれました。つまりは、辻監督が多和田投手に諭したことは正しかったと言うことが言えます。

今の時代の若者(私も当てはまります)ですが、ただ頭ごなしに説教されても反省する人なんかほとんどいません。むしろ内容です。よく人心掌握術という言葉を耳にしますが、上の人が下の人から信頼を得るには下の人の心を掴むことが重要になってきます。その心を掴むために必要なことは何か、それはコミュニケーション能力になってくると思います。私も高校時代に信用していた先生は、やはりこのコミュニケーション能力が高かったと思います。常に厳しく接してきた先生や話が非常に面白かった先生など特徴は様々でしたが、共通して言えることはコミュニケーション能力が高かったことです。厳しくも面白くも自分の誤ちや課題点を明確に指摘してもらい、それを改善する道筋を立ててくれました。こういった能力のある人には自然とついて行こうという気持ちになります。


話を辻監督に戻しましょう。コミュニケーション能力の高い辻監督ですが、昨日の試合では菊池雄星投手へのフォローの言葉が出てきました。おそらく、監督自身も菊池雄星投手の悔しい気持ちが分かっているのだと思います。だからこそあえて厳しいことは言わずに、これから這い上がることを期待するコメントを残したのだと思います。昨年あれだけ優秀な成績を残した投手です。実力はあるはずですから、多和田投手みたいに余計に諭したりする必要はないと判断したのだと思います。

あとは菊池雄星投手です。優勝やメジャーがかかっている大事な年で焦り等はあるかもしれませんが、やはり多和田投手にエースの座を譲るのはまだ早いと思います。西武ライオンズのエースは菊池雄星投手でなければいけません。ここからどう立ち直ってくれるのか、ここはしっかり見ていきたいと思います。




辻監督には選手の固定起用などには苦言を呈していますが、それでも辻監督の能力の高さは常に賞賛に値すると思います。私自身も4月から就職する会社に辻監督みたいな上司がいたらいいなと思うことがあります。今年は辻監督を胴上げする瞬間を見たいと思います。




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