ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2023シーズン振り返り 背番号75 D.エンス

【2023成績】

12試合 防御率5.17 1勝10敗 勝率.091 54回 53被安打 6被本塁打 30奪三振 奪三振率5.00 23与四球 5与死球 37失点 31自責点 2QS QS率16.67 被打率.270 K/BB1.30 WHIP1.41


敗戦2位タイ



【ルキナ査定】

ランク:A→E

点数:−25点(☆1×2,◯1×2+1,△4×2,❌5×2) 前−13点+後−12点

年俸:退団(−17000万)




【昨季振り返り】

一昨年二桁勝利達成、69年ぶりの記録でライオンズ外国人左腕投手の歴史を塗り替えた投手として昨年も期待が高まりました。オープン戦完璧に調整をこなして迎えた開幕2戦目、オリックス戦で6失点KOしたことで一気に暗雲がのめり込みます。その後もなかなか好投出来ずに苦しんだ中で、一昨年得意にしていた日本ハム戦で6回ノーヒット投球の好投で1勝目、これで流れになるかと思ったらこれが昨年唯一の白星になるとは思いもしませんでした。


その後5月3戦3敗に終わり登録抹消、6月交流戦で活躍したのは投球でなく二塁打を打つ打撃だけでした。この頃から二巡目になって打たれることが多くなり、リリーフ転向の声が多くなってきます。それでも頑なに先発起用が続きますが二巡目に打たれるパターンが全く変わらず、8月の楽天戦で辰己選手にスリーラン打たれて先発として完全に役目が終わりましたが、何を血迷ったのか消化試合のロッテ戦で先発起用、この試合も見事に4失点して敗戦投手、これで二桁敗戦を達成して1人で借金9作りました。その後リリーフ転向を条件に再交渉していたらしいですがエンス投手側の先発希望が強かったらしく、韓国リーグ移籍という形で退団になりました。






【総評】

1億7000万が跡形もなく消え去りました。イニング別失点が3回11失点、4回8失点と失点の半分以上は二巡目突入時点での失点になっています。球種の基本がストレートとカットボール、速球メインで一巡目は問題なく抑えますが二巡目に相手打線の目が慣れてしまい、カーブなどの変化球もほとんど投げなかったので二巡目でアウトを取れず苦しんでガス欠でKOされる試合がほとんどでした。球威の強さからニール投手みたいに2年目の壁に当たらないかもしれない、と思ったのは甘かったですね。先発として球種とスタミナのなさが大きな課題になってしまいました。


一方で一巡目はしっかり抑えて球威もある投手なので、リリーフ転向の声は多かったと思います。個人的にもリリーフ転向したらかつてのグラマン投手みたいに勝ちパターンで活躍出来るのではないかと思いました。しかし最後まで先発に拘りリリーフ転向なし、その後リリーフ転向拒否して先発で韓国リーグに行ったのを見ると、エンス投手側からリリーフ転向拒否された可能性は高いと思います。一昨年スミス投手は先発希望ながら後半戦チーム事情考慮してリリーフ転向承諾してくれたのがあるので、エンス投手側の希望があるのは当然としてもなんだかなぁ、、と思ってしまいますかね。リリーフとしてどれだけ投げられるのか見たかった投手でした。




【退団後】

韓国リーグのLGツインズと契約、大型契約に加えて先発起用ということで、スミス投手みたいに失敗しないか不安が残りますがひとまず韓国リーグで希望の先発で頑張ってもらえればと思います。


どうしても納得がいかないのが残り2試合となったロッテ戦の先発ですね。あの時点でエンス投手のリリーフ転向の意思はなく、球団も先発としては完全に見切りを付けている中で来年を見据えた試合をしなきゃいけないのに何を血迷ったのか先発起用、これが松井稼頭央政権の無能っぷりを象徴しています。あの試合は今年から先発転向の青山投手を最初から先発起用するなり、黒田投手の1軍デビューの場にするなど来年に向けてすべきことは他にあるはずでしたが、見事に消化試合をドブに捨てる愚策に走りました。楽天やソフトバンクみたいにフロントが好き勝手やって現場に口を挟みまくるのは良くないですが、逆に現場に口を出さなすぎて現場とフロントの意思疎通が全く取れずに無意味に試合をドブに捨てるのも最下位争いする原因になっています。今年は順位決定後の消化試合をどうするかも大事になります。来年いない選手を消化試合に使うという愚策がないことを、松井稼頭央と渡辺GMは肝に銘じてほしいと思います。




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