ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2021シーズン振り返り 背番号37 柘植世那

【2021成績】

35試合 打率.215 72打席 65打数 14安打 2二塁打 1本塁打 19塁打 8打点 6得点 19三振 3四球 2犠打 2犠飛 4併殺打 出塁率.243 長打率.292 OPS.535 得点圏打率.176 




第三捕手の座を掴み取った昨年から今年は35試合出場、終盤はスタメン出場も増やして第二捕手を本格的に目指し始めました。




前半戦は打撃好調でした。6月は7試合出場ながら月間打率.389、1本塁打6打点、OPS.1.067と森選手に負けない打撃を発揮して、交流戦では内海投手、今井投手とバッテリーを組んで勝利に導き内海投手と一緒にお立ち台に上がるなど、地味に柘植選手の活躍も大きかったのではないかと思います。



そこから後半戦は苦しかったですね。スタメンだけでなく代打起用が増えますが、ストレート一本待ちのホームランバッターみたいな一発屋スイングで打率は急落しました。3割以上あった打率は最終的に.215にまで落ちました。しかし、その中でも9月は唯一のヒットが楽天戦でのサヨナラタイムリー、実はバットが折れながらも執念で外野まで運ぶなど、なんとか打撃に関しては1年間アピールできたと思います。





打撃に関しては控え捕手としての打力は身に付いています。ホームランも特大の一発など、パンチ力の高さも魅力です。一方で後半戦は打率が急落しましたが、ストレート一本待ちでのフルスイングが目立ちました。ボール球見極め率68%と完全に一発屋になってしまいました。打撃に関しては来年は打席の中での選択肢を増やせるようにしてもらいたいです。フルスイングは構いませんが全部フルスイングでなく、場合によっては変化球に対応してコンパクトに流し打つなど、技術的なことが出来れば打率も下がることなくキープ出来る可能性があります。





打撃は良かったですが問題は守備です。2年目になって致命的な問題が発覚しました。それは9回にテンパって自滅することです。



特に顕著だったのはGWの日本ハム戦での9回3点差をひっくり返されての逆転負けと最終戦のサヨナラ負けした日本ハム戦、さらには渡邉投手が6回無失点に抑えながらも最後にギャレット劇場で1点差まで詰め寄られた試合ですね。


例えば9回セーブシチュエーションで先頭打者が出塁します。投手心理は良くなく落ち着かなくなりますが、まだ失点しているわけではないのでここは捕手が冷静に対処していく必要があります。しかし、柘植選手は違います。ここでテンパって投手と一緒に自滅の道を歩み出すのが柘植選手との「チキンバッテリー」です。柘植選手はテンパると変化球連投で逃げ腰になります。ストレート投手の増田投手にも変化球連投を要求して、とにかく逃げに徹します。ここでリードの概念がなくなり自身の逃げること以外何もないので投球にならず、あの悪夢の日本ハム戦のサヨナラ負けに楽天戦での悪夢散々の1点差勝利など、思い出したくない悪夢に柘植選手が関わる率が高いです。最終戦ではバント処理で2塁悪送球で最下位を決定付けるなど、これほどまでに「9回に使いたくない捕手」という負のレッテルが貼られることになりました。



普通の試合では問題なくリード出来ているのに、何で9回だけこんな別人になるのかです。今のままでは9回に守備固め捕手が必須になります。2年目で成長した打撃に対して守備は大きな問題点が浮き彫りになって、今後の対策を考えなければいけなくなりました。



過去に若手外野手候補に柘植選手の名前を入れましたが、打撃力を発揮するために外野も守れた方が選択肢が広がるという考えです。イメージとしてはかつての上本選手です。第二捕手はまだ岡田選手ですし、森選手は不動の正捕手です。柘植選手も第三捕手としては申し分ないですが、出番は限られてしまいます。そこで外野の練習もしてスッカスカの外野手の中に割って入る第三捕手兼外野手という案です。この案は柘植選手が全くそんな気がなさそうなので没案ですね。自分で言っておきながら没案でいいでしょう。



ただ、来年からは古賀選手も入団して、第三捕手の座も争う可能性があります。捕手一本でいくなら少なからず9回にテンパって自滅しているようでは第三捕手は古賀選手に譲ることになります。確実に出場機会が増えていますが、問題点も見つかりつつあります。この出場機会増加が評価を下げることにならないようにしてもらいたいです。





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