2021シーズン振り返り 背番号53 愛斗
【2021成績】
97試合 打率.219 316打席 292打数 64安打 18二塁打 2三塁打 8本塁打 110塁打 39打点 24得点 60三振 13四球 6死球 3犠打 2犠飛 1盗塁 2盗塁死 5併殺打 出塁率.265 長打率.377 OPS.642 得点圏打率.323 2失策
「2軍の帝王」から脱却、個人的にも20年のCS争いのロッテ戦での3球三振でこのまま終わったかと思ったら昨年は飛躍の1年になりました。
昨年はキャンプB班でキャプテン指名されましたが、この時点ではまだ2軍の帝王の扱いでした。しかし、開幕してから怪我人続出、元祖辻発彦愛人枠の木村選手も腰痛で試合出場が怪しくなった中で、愛斗選手にも1軍スタメンのチャンスが与えられます。
呉選手同様に愛斗選手もこのチャンスを物にしたのは大きかったですね。1軍昇格してからロッテ戦でプロ初ホームランに逆転ホームランを打って1試合2発の大活躍、これでライトのレギュラーを確実なものにして、前半戦は勝負強い打撃と広い守備範囲でライトスタメン奪取に成功しました。
しかし、後半戦はこれまでの「2軍の帝王」に逆戻りしてしまいました。元から弱点であるその低めの変化球攻めで打撃フォームを崩して修正が出来なくなりました。8,9月の月間打率1割台に終わり、最後はソフトバンク戦で嘉弥真投手の外スラを3球三振して1軍終了となりました。
愛斗選手も上本コーチと高山コーチの打撃フォーム改造の結果が出た選手の1人です。元は結果を求めるがあまりに1軍でこじんまりした消極的な打撃が目立ちましたが、ロッテ戦の2本塁打で吹っ切れてくれたかのように豪快なスイングを出来るようになりました。課題は多いながらもインコースはそんなに苦にしていません。特にインコース低めは打率.364打てているので、ここは良かった点だと思います。
課題はずっと前から指摘されていますが、外に逃げる変化球です。ゾーン別成績で一番右下のボールゾーンだけで17三振、ボール球見極め率60.93%、スライダー打率.246に対してフォーク打率.040、非常に分かりやすい弱点です。打撃フォーム改造とインコース捌きは良くなりましたが根本的な弱点はそのままで、相手も愛斗選手へのマークが強化されてその壁を乗り越えられなかったのが後半戦でした。真のレギュラーになるには相手の攻略をさらに上回る実力を身に付けないといけません。
契約更改ではゴールデングラブ賞を目標にしました。これには賛成で、実際に愛斗選手の守備力は非常に高く、前だけでなく後ろの打球にも強く肩もあるので安心して見ることが出来ます。強肩でしたが後ろの打球に滅法弱く、UZRが常時マイナスだった木村選手との決定的な違いはこの外野守備でした。指標だけ見たら外野のゴールデングラブ賞は愛斗選手です。
ただ、投票しているのは素人混じりの記者で、昨年のゴールデングラブ賞で愛斗選手には6票しか入っていませんでした。明らかに少なすぎですがこれは愛斗選手の知名度が極端に低く、加えて後半戦はほぼ控えで最後はフェニックスリーグの出場で終わっているので、昨年のゴールデングラブ賞は諦めるしかないです。ゴールデングラブ賞を受賞するためにも試合出場することが大前提です。これは怪我だけでなくタイトル獲得にも共通の話になりますね。
なので、来年は目標のゴールデングラブ賞のためにも年間通してスタメン出場することです。そうすればその内パリーグTVが特集してくれる可能性が高いだけに、愛斗選手の知名度も上がるはずです。勿論スタメン出場のためには打てなきゃスタメン起用はしてくれません。昨年の経験から今年はさらにステップアップして、外野手争いを制してもらいたいです。
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