オープン戦総括
オープン戦は7勝7敗1分、勝率5割で7位でした。オープン戦の順位はどうでもいいので、オープン戦総括を投手と野手でそれぞれ行っていきます。
【投手陣】
・先発
オープン戦先発防御率2位とここは良かったところです。今井投手が内転筋を痛めて開幕アウトになりましたが、それでも先発は高橋光成投手、松本航投手、渡邉投手、隅田投手、佐藤隼輔投手、與座投手と6枠確保出来ています。高橋光成投手と松本航投手は2本柱でチームを牽引しないといけません。隅田投手と佐藤隼輔投手は流石ドラ1クラスの実力です。1年間投げ切るスタミナは不安ですが、現時点でそれぞれ通用する武器があるのでスタートダッシュは期待したいです。
さらに2軍戦ではエンス投手とスミス投手が好投、特にエンス投手は二桁勝利を期待したくなるほどのキレのある球を投げ込んでいました。ここに今井投手が戻ってきたら先発争いはレベルの高いものになります。先発に関しては心配しなくていいと思います。
・中継ぎ
問題は中継ぎです。昨年以上に勝ちパターン編成は苦労しそうです。最大の問題は平良投手不在の9回、指名されている増田投手ですが最後までストレートは146km止まり、スライダーは見せ球でフォークは全く落ちずに村上選手にホームランを打たれてオープン戦が終わりました。開幕戦早々に9回が地獄絵図になるのではないかと大きな不安が募ります。
さらに森脇投手も脇腹痛で開幕アウト、宮川投手は立ち上がりが悪くご挨拶癖が直らず、田村投手は1軍で大炎上に武隈投手は2軍で大炎上、公文投手は消息不明で水上投手と大曲投手はコロナで遅れた分の調整がギリギリで勝ちパターン候補が軒並み沈んでいます。
数少ない収穫は平井投手と佐々木投手です。平井投手はスライダーが絶好調で勝ちパターン確定、佐々木投手もストレートが最速149km、安定して145km以上計測出来てこれに低めのコントロールが加われば勝ちパターン入り出来ます。平良投手が2軍戦で投げ始めて日本ハム戦から復帰の噂もありますが、昨年の森脇投手みたいに見切り発車の可能性もあります。ひとまずは平井投手と佐々木投手を軸に、増田投手、宮川投手、水上投手、大曲投手でなんとかやり繰りするしかありません。やはり新外国人選手で中継ぎ投手を素材型のタカハシ投手しか獲得してないのが大きな痛手となっています。
【野手陣】
・捕手
正捕手は森選手です。二番手ですが、岡田選手がB班スタートから消息が掴めずに行方をくらましています。なので柘植選手が二番手、三番手に牧野選手が滑り込みました。柘植選手はバントが下手なので岡田選手不在のカバーは難しいですが、自慢の打撃で森選手に負けないアピールをしてもらいたいです。牧野選手は足があるので途中出場からのチャンスはあると思います。岡田選手不在で守備力には不安が残りますが、そこを攻撃面でカバーしてもらいましょう。
・内野手
二遊間は源田選手と外崎選手で確定です。源田選手は今年もゴールデングラブ賞と打率.280を目標に、あとはチームを牽引出来るようにしょーもない凡打をなくして最低でも「Aクラスのキャプテン」になってもらいましょう。外崎選手も例年は不調の春でしたが、今年は4本塁打でいつもと違うオープン戦でした。今年は2人でゴールデングラブ賞を目指してもらいましょう。
ファーストは山川選手ですが、オープン戦2試合欠場しました。大事を取ってのことらしいですが、チャンス弱い4番ファーストは必要ありません。お尻をテーマにした打撃フォームで勝負強い4番にならないといけません。サードは中村選手が元気ですのでいつでも4番サードを任せられそうです。
問題は内野手での争いがなかったです。二遊間は控えで山田遥楓選手がいますが、サード争いが最後まで盛り下がったのは想定外でした。渡部選手とブランドン選手が練習試合からずっと不調で開幕2軍スタート、呉選手もオープン戦途中から打てなくなって結局中村選手にサードをお願いする形になりました。全試合中村選手に4番サード出場させるわけにはいきません。4番は山川選手が背番号3に恥じない活躍を、サードはジャンセン選手含めて途中からでも後継者を探し出すのが上位進出の鍵になります。
・外野手
課題の外野手争いはひとつ決着が付きました。センター鈴木将平選手、ライト愛斗選手がオープン戦の活躍でポジションを勝ち取りました。鈴木将平選手は1番センターとして秋山選手の後釜としても期待されています。オープン戦では身体強化と平石コーチとの打撃フォーム修正でパワーアップとインコース捌きを習得しました。愛斗選手は昨年同様に安定した外野守備と外低めの変化球をバットに当てたり見逃したりで弱点克服への一歩が見えました。是非とも源田選手、外崎選手と一緒にゴールデングラブ賞を受賞してもらいたいです。
この2人が年間通して活躍する保証はないです。当然開幕戦で山本由伸投手と宮城投手にコテンパンにされて一気に撃沈する可能性もあります。外野手争いで遅れをとった岸選手、高木選手も挽回のチャンスが訪れるはずです。さらに2軍では若林選手と川越選手が実戦復帰、西川選手も指名打者出場を始めて戸川選手はサヨナラホームランを打ちました。ここまでは諦めずにチャンスがある選手です。中には今年の結果次第で戦力外かトレード要員の可能性もありますから、ここは是非とも競い合ってもらいたいです。
レフトはオグレディ選手がぶっつけ本番で試合出場しましたが、オープン戦では素晴らしい活躍がありました。守備力は悪くなく、打撃は選球眼とコンタクト率が良くて中距離砲としての活躍が期待されます。本人が苦手と自負したフォーク攻めをどう攻略するか、そこを乗り越えれば大当たり外国人選手になると思います。
外野手争いが盛り上がったので、栗山選手は無理してのスタメン出場は減ると思います。しかし、栗山選手もオープン戦ではインコースをホームランにして、選球眼は素晴らしいものがありました。まだまだ現役のスタメンを張れる実力があります。栗山選手も若手選手がだらしなくなったらいつでもスタメン奪回出来る準備があります。
【首脳陣】
まず辻監督ですが言いたいことはひとつ、「愛人采配をなくすこと」です。オープン戦で打率が横浜市外局番まで落ちた金子侑司選手を最終的に24打席も立たせました。流石にスタメンは外しましたが隙あれば打席に立たせようとする考えは見え見えです。守備と代走のために1軍に残すことは反対しませんが、スタメン出場させるなら問答無用で2軍に落とさないといけません。今年は今のところ金子侑司選手だけですが、昨年の最下位転落は愛人采配で実力不足の選手の贔屓起用が多発したのが原因でもあります。まずは辻監督が贔屓をなくして実力でしっかり選手の起用を決めないといけません。
コーチ陣では平石コーチの加入で打線に大きな変化が見えます。特に2番打者です。昨年まで源田選手でしたがオープン戦では下位打線を打っています。現時点で2番打者候補は外崎選手とオグレディ選手です。多分この案は松井コーチよりも平石コーチの案ではないかと思います。楽天監督時代も2番にバントよりも強打者を置く癖がありました。個人的に2番強打者は有りだと思います。馬場ヘッドコーチになってから初回から2番源田選手に送りバントという作戦が多発していましたが、今年はバントにとらわれない作戦を採用してもらいたいです。
コーチ陣は昨年に比べたら大分マシになりました。平石コーチは鈴木将平選手、外崎選手、オグレディ選手など選手へのマンツーマン指導を欠かさずに行っています。ベンチでも前に立って打った選手を鼓舞する姿は好印象です。豊田コーチは降板後の投手と細かく話し込んで、足りない分はブルペン投球させるなど念入りに調整しています。主力投手のフォーム改造も今のところは順調です。昨年は西口さんが先発に過保護すぎて早々に交代させて中継ぎへのしわ寄せが来たので、今年は延長戦なのも含めて無茶な起用を避けてもらいたいです。
現時点で不安なのは黒田コーチです。昨年から暴走機関車ぶりの本来噴死を量産しましたが、オープン戦で確認出来ただけでも3つアウトを量産しています。金子侑司選手のオーバーランの判断とかあり得ないですから、まだオープン戦だったのを良い機会に、一度回すタイミング判断を見直して本塁噴死を減らしてもらいたいです。
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