ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2022シーズン振り返り 背番号16 隅田知一郎

【2022成績】

16試合 防御率3.75 1勝10敗 勝率.091 81.2回 90被安打 4被本塁打 73奪三振 奪三振率8.04 30与四球 1与死球 4暴投 38失点 34自責点 6QS QS率42.9 被打率.285 K/BB2.43 WHIP1.47



敗戦3位タイ、暴投5位タイ





【ルキナ査定】

ランク:B→C

年俸:2100万(+500万)

※2000万(+400万)





【今季振り返り】

4球団競合指名から飯田常務のゴッドハンド発動して引き当てたドラ1左腕、オープン戦でもまずまずな結果を残して開幕2戦目のオリックス戦で7回1被安打無失点の快投で見事デビュー戦白星スタート、この試合を現地で見ていた私としては、ここから先発ローテーションの一角として勝ち星を量産してくれると思いました。そしてこれが今季唯一の白星になるとは、この時思いましませんでした。


しかし2戦目で負け投手になった途端、打線の援護がなくなります。ソフトバンク戦で7回途中無失点ながら打線も無得点で延長12回0-0で引き分け、個人的にこの試合で勝ち投手になれなかったことが最後まで大きく響いてしまったかなと思います。好投しても勝てない試合が続いてしまい、本人も心身共にダメージを受けて5月から成績が悪化、交流戦2試合21被安打と滅多打ちにあったのを最後に登録抹消となりました。


後半戦は中継ぎで再登録されます。ロングリリーフとしてはまずまずの投球を披露して、平井投手と入れ替えで先発に戻ります。しかし先発復帰してから開幕2戦目のような好投は見られず、加えて相変わらず無援護も続いてしまい、最後はソフトバンク戦で初回5失点という最悪の立ち上がりを見せて今季終了となってしまいました。交流戦辺りからは無援護というよりも自身の実力不足で負けてしまった、そう考えるしかないと思います。






【総評】

援護率1.89、要するに2失点したら絶対に勝てないということで、この酷い援護率のせいで最後まで小島投手との先発無援護の会会長の座を争うことになりました。ドラ1とはいえまだプロ1年目、ルーキーとしてこんな過酷なパワハラ環境の中でこれだけの成績を残したというのは負け数以外で評価していいと思います。前評判通りに変化球のキレは非常に素晴らしく、チェンジアップとSFFの空振り率は20%超え、ルーキー先発で奪三振率8.04は十分すぎる数字です。4球団競合指名しただけあって、才能の片鱗というのは1年目から確実に見せてくれました。


一方で、その変化球のキレを発揮出来ないストレートとカウント整理能力が課題になります。ストレート被打率.361、22与四死球とストレートが全くコントロールも出来ずにただ打たれているだけの棒球になっています。相手も変化球はある程度見切ってストレートを狙っていればいいだけになってしまい、加えて高橋光成投手のカットボールみたいにカウント球として使える変化球がありません。変化球のキレは素晴らしいですが基本空振り狙いの球が多いだけに、目線を切られると苦しくなってしまいます。


無援護に関して隅田投手の責任と言えるものとして、投球テンポが悪すぎます。カウント整理能力がないので非常に投げるリズムが悪く、要するに味方が守る時間が初回から長すぎて、なかなか攻撃のリズムを作ることが出来ません。基本ボール先行やフルカウントから打たれたり、早いカウントからカウント球を打ち返されるなど、プロの技術力という部分が隅田投手は大きく劣ってしまう部分かなと思いました。




【来季に向けて】

取り組むべきはストレート強化、変化球の良さを発揮するためにも、必須なのはストレートです。実際に7回無失点投球の時はストレートの球威で押し込んで抑えることが出来ました。ストレートで力負けしない球威コントロールを身に付けること、そして終始ボール先行にならないカウント整理能力です。変化球でカウント整理出来る球種を取得出来ればここは大きく改善されると思います。持っているものの良さを引き出すためにも、ストライク先行で相手の選択肢をなくす投球をしていきたいです。


今年はパリーグ新人記録となる10敗を喫してしまいましたが、まだまだプロ野球の人生が始まったばかりです。今年10敗したなら来年10勝すればいいだけ、今年は運が悪かっただけど切り替えて、来年は今年負けた分勝ちを狙っていきましょう。





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