オープン戦のこれまでの結果を振り返っていきたいと思います。

【投手陣】

先発に関しては先日も述べましたが、かなりヤバイ状況です。ここまで確定しているのは、開幕投手確定ながら体調不良で先日のソフトバンク戦を回避した多和田投手、ソフトバンク戦で内容はどうであれ、最低限の数字を残した高橋光成投手、今井投手、楽天戦で文句なしの結果を残した松本航投手の4人までです。6人ローテーションだとあと2人、さらには小野コーチがキャンプ開幕辺りで語っていた7人ローテーションを考えると、あと3人足りない計算になってしまいます。

十亀投手、郭俊鱗投手は昨日の2軍戦で滅多打ちにあっているので、まだ1軍のチャンスはないと見ていいでしょう。明日のニール投手が内容がどうであれ、数字上の結果を残したのであれば、その時点で開幕ローテーション確定となるでしょう。

残り1枠ですが、高木勇人投手は辻監督からご立腹の投球だったのでなし、伊藤投手も実力的にはまだ厳しそう、齋藤投手は完全に中継ぎへ配置転換(これは賛同出来るのでオッケーです)、とそもそも誰にチャンスをあげればいいのやら状態です。

なんとなくありそうなのが、相内投手の先発起用です。とりあえずA班に合流はしたらしいので、1回ぐらいチャンスはあるかな？とは思います。あとは武隈投手の先発転向、榎田投手の強行突破起用ぐらいですが、どっちもリスクが高すぎるので、これは控えて欲しいです。一番ダメなのが開幕から5人で回すことです。潮崎さんは4月から中4日の短期決戦ばりの特攻ローテーションで岸投手を潰したりしましたので、そこは焦ってはいけません。

一方の中継ぎですが、こちらは比較的順調です。

守護神争いは増田投手が一歩リードしている印象です。ここまではストレートでもしっかりカウントを取っており、今年こそはと縦の変化球(多分フォーク)の習得、そしてオープン戦でも何球か投げています。ヒース投手はソフトバンク戦を見た限りではまだ調整段階だったので、このままいけば開幕守護神は増田投手になるでしょう。

セットアッパーはマーティン投手が筆頭です。ソフトバンク戦では150km越えのストレートを連発して、1軍半選手を圧倒していました。やはり素の力は突出しています。こちらも今のところ問題はなさそうです。

平井投手、野田投手も安定して抑えています。武隈投手も現状先発転向もなくないですが、中継ぎ一本でこのまま調整させた方が良さそうです。小川投手もA班に合流してくれました。

それ以外だと、森脇投手が先日の投球を見る限りでは一度下に落とした方がいい可能性も出てきたので、粟津投手と交代させるのも一つの案だと思います。齋藤投手は変則フォームで左キラーとしての役割を期待したいです。田村投手もギリギリのところで踏みとどまっています。

【野手陣】

主力は大体は順調に進んでいるでしょう。源田選手、外崎選手の新二遊間は大きな問題なく進んでいます。秋山選手も3番打者としての役割を全うする打撃も身につけています。

秋山選手の代わりとなる新リードオフマンには金子侑司選手が名乗りを挙げています。オープン戦5試合で打率400、出塁率は550と完璧な数字です。今は好調なのでいいのですが、これが不調になってからどういった打撃をするのかが注目です。打てなくても四球や内野安打、さらには相手のエラーを誘うような打撃でもいいので、不調で全く出塁出来なくなるようでは、その時点で1番打者からは外されるという認識でいて欲しいです。

山川選手はやや大振りなところもありますが、少しずつ本塁打が出てきたので問題ないと思われていましたが、ソフトバンク戦での死球の影響だけが心配なところです。

栗山選手、中村選手の両ベテランは数字的にはまだまだといったところでしょうか。ただ、栗山選手はしっかりファールで粘れていたり、強振が目立ちますが本塁打は打てているので、選球眼さえ持ってくれれば大丈夫だと思います。中村選手は今のところおすわり君状態ですが、とりあえずオープン戦は要観察としておきます。守備は出来る限りの中で頑張ってくれていると思います。

あとは辻監督推薦枠の木村選手。こちらも打率313と今のところ結果を残しています。ただ、木村選手は好調が続かずに結局レギュラーを取れずというシーズンが毎年恒例になっています。外角低めに手を出し始めたら危険サインです。

肝心の若手選手達ですが、愛斗選手が暫定的開幕1軍スタートというぐらいでしょうか。愛斗選手のヒットも私が確認出来た中では微妙な内容だったので、手放しには喜ばないです。本当は若手の底上げを期待したかったですが、こちらは残念な結果になりそうです。

その中でも、新人の山野辺選手、佐藤龍世選手は奮闘している印象です。山野辺選手は真ん中にきた球は的確に打てる技術はあると思います。守備に関してはそもそもの経験不足があるような感じです。まずは外崎選手のバックアップからスタートで問題ないでしょう。佐藤龍世選手もスイングには魅力を感じたので、山田遥風選手、金子一輝選手らとサードの後継者争いに加わって欲しいところです。

捕手ですが、打撃に加えて守備面でも成長の一端が見れた森選手には大いに期待したいところです。岡田選手はまだ復帰したばかりなので、早く試合勘を取り戻して欲しいところです。

肝心の第三捕手が難しいところです。昨年は炭谷選手が第三捕手という贅沢な布陣でしたが、中田選手も駒月選手も経験不足が大きく露呈している状況になっています。とはいえ、緊急事態を想定しても第三捕手は準備しときたいところです。オープン戦では第三捕手にも出場機会を設けて欲しいです。

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