ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2008年〜2016年ドラフト総評 西武ライオンズ編

https://news.yahoo.co.jp/articles/7d9277220c2d138241ea03167392f2d29c531acd


残念ながら、今年の甲子園大会は正式に中止となってしまいました。プロ野球は無観客で開幕する意向の中で甲子園は中止するのかという意見があると思いますが、実際のところ野球以外にもインターハイなどの学生スポーツ大会全般が中止になり、さらに吹奏楽や合唱のコンクール、演奏会も軒並み中止となっている中で、学生スポーツの一つである野球だけ開催となると、不公平だのなんだの意見が出てしまうでしょうし、高校球児はあくまでも学業もありますので、野球だけ考えるというのも現実的に厳しいと思います。



ただ、甲子園がないとなると、今年のドラフトが大丈夫なのかという懸念があります。ドラフトに関してはまた近くなったらという感じですが、今年のドラフトに対する不安も増す一方です。



ということで話を戻して、西武ライオンズのドラフト総評を行いたいと思います。




【西武ライオンズ 2008年〜2016年ドラフト総評】

⚪︎上位項目項目

・B,C以上選手:1位(B22%,C32%)

・Sランク:2位タイ(4人)

・Aランク:1位(5人)

・B以上投手:2位タイ(15%)

・C以上投手:3位(26%)

・B,C以上野手:1位(B32%,C40%)

・ドラ1C以上:1位タイ(56%)

・ドラ2B以上:1位タイ(22%)

・ドラ3B以上:1位(56%)

・ドラ3C以上:1位タイ(67%)

・ドラ6以下C以上:1位(29%)

⚪︎下位項目

・総指名人数:ワ1位(59人)





◯総評

・実はドラフト結果はトップクラス

あくまでも他球団と比べたらという話になりますが、西武のドラフトは他球団と比べてトップクラスの成果になります。数字的には日本ハムとほぼ同じか、言ってしまえばそれ以上の素晴らしい数字かもしれません。我々ファンの立場からしたらそう感じないかもしれませんが、ここは詳しく見ていきましょう。



・総指名人数が少ない

この9回のドラフトで総指名人数59人は一番少ないです。実際のところ育成選手もこの期間で3人しか指名しておらず、無駄を省くという点ではいいのかもしれませんし、それが的中率を上げたことにも繋がっていると思います。しかし、今後3軍制を考えていくのであれば、もう少し育成選手も指名して、チーム内の人員を充実させる必要があると思いますが。



・野手は圧巻

これはファンの立場からしても納得でしょう。B以上32%、C以上40%は2位以下を大きく引き離しての結果です。野手の育成は前々から評判が良かったですが、これはこのドラフト結果でも改めて明らかになりました。



・2年連続チーム防御率最下位でも投手も上位にランクイン

不思議なことに、投手のB以上、C以上は共にトップ3にランクインしています。これはまた後で明らかにしますが、特にB以上は10%台でほとんどの球団が競い合いで僅差の戦いになっていましたし、実際のところは結果の残している選手とそうでない選手の実力差であったり、あとは昨年みたいに最悪な指導者が色々と足を引っ張ったりなど、違った要因も重なっている部分があるでしょう。



・ドラ1,3の的中率が高い、異常すぎる

ドラ3の的中率が高いのは前々から予想通りでしたが、改めてみますと9回のドラフトで2人に1人以上は合格点、3人に2人は及第点以上というとんでもない結果を叩き出していました。他球団だと酷いところは辛うじてC以上が1人いたとかそんなレベルの球団もありますので、実際のところはこのドラ3の好成績でドラフト結果を爆上げしたと見ることが出来るでしょう。

そしてドラ1ですが、C以上は1位タイ、B以上も3人に1人はB以上と決して悪くはない結果です。さらに細かく見ていきますと、明らかなハズレは08年の中崎投手ぐらい、大石投手は不本意な結果ながらも故森慎二コーチの尽力のおかげでD評価まではたどり着けましたし、高橋光成投手、今井投手は今後評価を上げる可能性が高く、そうなってくると、数年後にはさらに上の数字になる可能性も浮上してきます。

実際のところは森選手以外は投手を指名してきたこのドラ1枠で投手の評価を稼いだり、あとはこのボロボロの防御率の中でも、なんとか及第点評価まで辿り着いた投手など、なんやかんやでそこそこは評価出来る数字となりました。しかし、チーム防御率は2年連続で最下位であり、投手層も決して厚くないので、あまり高く評価してはいけないものでしょう。



・ドラ2の数字が低いのは他も同じ

これは今回この企画を行なって一番の発見でしたが、実はドラ2のB以上が22%でなんと1位タイ、C以上込みでも下位にランクインしないというまさかの結果となりました。

実はドラ2の的中率の低さは他球団も同じで、一番高くても広島のB以上22%、C以上44%が最高でした。阪神、巨人に至っては、ドラ2はC以上すら0人と全滅している有り様ですから。散々西武のドラ2は酷いと叩いてばっかりでしたが、これは他球団にもほぼ共通している事柄でした。

ドラ2枠に関してはもっと深掘りしていきたいので、またドラ2枠単体の記事をあげたいと思います。



・やっぱり2年連続リーグ制覇はまぐれではない

よくよく考えますと、辻政権になってから3年連続CS敗退とはいえ、田辺政権で3年連続Bクラスに朽ち果てたオンボロチームがリーグ連覇、初年度から含めて3年連続2位以上はまぐれで起きることではありません。根本的に何かを考えた時、やはり育成がしっかり行われていないと、リーグ連覇は絶対に出来ない偉業です。ましてや、西武はお金のない球団であり、FA補強は補強どころか流出ばっかりでマイナスでしかない制度、外国人補強もここ1〜2年でやっとマシになったレベル、トレードも頻繁に行わない、そもそもトレードの駒がないなどで、自前で揃える以外の選択肢しかない球団運営のスタンスです。

この球団運営スタンスを、色々と不満や問題点はありながらも、しっかりと成果を出しているからこその、辻政権の結果でしょう。実際のところ他球団ファンからは西武の育成はレベルが高いとよく言われましたが、たしかに他球団ファンから見たら、西武のドラフトはレベルが高く見られるのかもしれません。





よければポチっとひと押しお願いします!