ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

西武ライオンズのドラフト2位の問題とは

これまでのドラフト総評で、ドラ2の的中率の低さは他球団も同じであることが判明しました。しかし、あくまでも私のプライベート範囲内ですが、他球団ファンで自チームのドラ2が酷いと言っているファンは誰もいなく、はっきり言ってしまえば、私1人が愚痴っぽくドラ2の酷さを他球団ファンに語っているような感じもしてきました。



ここで考えたのは、本来は他球団とほぼ同じ的中率のドラ2選手が、なぜ西武だけこんなに悪く感じてしまうのかという点です。もちろん的中率が低いのは事実でそこは改善しないといけない部分ですが、実際のところは、他球団よりも西武ファンの方がドラ2のハズレをかなり危惧しているのではないかとも実感しています。ここら辺を、深掘りしてみます。




◯ドラ2のハズレの印象がとにかく悪い

過去9回のドラフトの中で、西武はB,C以上の選手を2人指名しました。牧田投手は1年目から新人王のタイトルを獲得するなどほぼ年間通して投げ続け、山川選手はここ2年連続で本塁打王のタイトルを獲得するなどの長打力を発揮して、この2選手は文句なしのA評価でしょう。

さらにC評価に届かなかったD評価ですが、野上は個人的に生意気なFAに非常に腹立たしく思いランク落としただけであり(もし残留してくれてたら多分C評価にしてます笑)、小石投手は中継ぎで1年間だけはほぼシーズン通して投げて、佐野投手も昨年はリリーフB班や便利屋として最低限の数字を残しました。この3選手は合格点や及第点には届かなくても、大外れだと言われるほどではない、ちょっとだけは活躍した選手です。


やはり問題となるのは、D評価にすら届かなかった最低ランクのE評価の選手になってくるでしょう。E評価の選手をもう一度振り返っていきます。



・美沢選手

第一工大の内野手としてドラ2指名されましたが、1軍ではわずか1安打のみで戦力外となりました。個人的には印象が薄いのですが、たしか美沢選手が完全なハズレとなってから、第一工大の選手評価が一気に落ちたのではないかと記憶していますし、実際に第一工大の選手はほぼハズレみたいな感じになってしまいました。



・相内投手

相内投手は野球以前の問題ですね。素行に問題ありすぎです。指名直後に仮免運転摘発、謹慎明けに未成年飲酒・喫煙発覚、そんでもってつい先日には外出自粛ムードの中で金子侑司選手と合コンでドンチャン騒ぎ、一定の成績を残している金子侑司選手とは違い、コロナ以前に背番号が変わって崖っぷちの立場であるはずの相内投手がそんな呑気に遊んでいる場合か、と思ったのは私だけではないはずです。

こんなはちゃめちゃな私生活とは真逆に、野球ではメンタル面の弱さを大きく露呈して、2軍では結果を出すも1軍では炎上してベンチで号泣という場面を何回も繰り返し続けて、気がつけば今日までたどり着いたしまったという感じです。もう見限っているファンもほとんどのようですし、こんだけ我慢して1勝も出来ずに戦力外となれば、とてつもない無駄な時間と労力を費やしたドラ2として、下手したら数年後に容疑者としてマスコミから報道されるなんてことも否定出来ませんね。



・川越選手

今でこそ野手としてレギュラー争いに参戦していますが、そもそもは投手として入団して、最初の2年は投手としてのプロ生活でした。

渡辺GMお墨付きの指名でしたが、これはあまりにも渡辺GMの見る目がなさすぎです。2年間通して投球回数を上回る数の被安打+与四球で防御率も10点台行くか行かないかというレベルでしたので、仮にこれでそのまま戦力外になっていたら、渡辺GMに批判が殺到していたことでしょう。

本当に幸いだったのは、野手としての能力があったことです。これでレギュラー争いを制してくれれば、また評価は上がりますし、ドラ2枠からも少しだけ評価を上方修正することができます。仮にレギュラー争いに敗れてしまったら、大外れドラ2としての扱いになりますが。



・中塚投手

中塚投手は単純な投手としての能力の低さが問題です。本来なら恵まれた体格からの豪速球を期待したいところでしたが、これがただの棒球のノーコン投手でしかない現状です。中塚投手も2軍ではそこそこ結果を残しているとはいえ、2軍でも制球難は相変わらずで、1軍で投げる実力には遠く及びません。入団してから一向にコントロール面の改善が見られない中、背番号も変わって、今年ダメなら戦力外の可能性も出てきました。




以上の4選手ですが、本来であれば下位指名でも指名可能なレベル、わざわざ上位指名のドラ2枠を使ってまで指名する必要がなかった選手ということになります。この全く戦力になっていない4選手が上位のドラ2で指名されたという事実が、西武ファンの印象をかなり悪くしているのではないかと考えられています。

実際に、日本ハムの長谷川投手という育成3位ルーキーの投球を見ましたが、中塚投手がなんでドラ2なのかが本当に納得いかないほどのポテンシャルを感じてしまいました。他球団の下位指名からでも才能の片鱗のある選手を見てしまうと、本当にドラ2枠を無駄にしてしまっていると痛感することも、個人的にはあるほどです。





◯ドラフトこそが最大の補強である西武ライオンズ

例えばソフトバンクであれば、豊富な資金力を元に育成指名からも千賀投手や甲斐選手などの球界を代表する選手を育成することが出来たり、キューバ政府と交渉して、モイネロ投手やデスパイネ選手などの外国人補強もしっかり行い、足りない部分はFA補強もするお金があります。ソフトバンクがあれだけの巨大戦力である理由は、単純にドラフト以外の戦略も豊富にあるからですね。だからこそ、本来であればリーグ優勝は当然のはずですが、この巨大戦力のソフトバンク相手に2年連続でリーグ優勝したのはある意味奇跡的なことかもしれません笑。


日本ハムはお金がないですが、中島卓也選手08年(ドラ5)、増井投手(09年ドラ5)、杉谷選手(08年ドラ6)、谷元投手(08年ドラ7)、上沢投手(11年ドラ6)など、下位指名からも優秀な選手を多数育成して確実に戦力化して、しかもそんな自前で育成した谷元投手をFAが近いからという理由で中日にトレード放出したりなど、トレードの仕方も非常に大胆です。限られた予算の中で、時には非情な選択も辞さない覚悟があるからこそ、球団運営がなんとか成り立っているという感じになっています。


その他では巨人、阪神、楽天はドラフトは崩壊していますが、3球団とも豊富な資金力を元にFA補強でなんとか乗り切っていますし、広島、中日はドラフトよりも外国人補強の的中率はかなり高いです。DeNAもラミレス監督就任から左腕大国路線に切り替えて、中堅選手の獲得には一定の成果を出しています。ほぼ全ての球団では、ドラフトでそれなりの成果であったり、あるいはドラフト以外の方法で、チームの強化を行ったりしています。



一方の西武はどうでしょうか。前回も同じことを言いましたが、FA補強はするどころか流出ばっかり、外国人補強もここ1〜2年でやっとマシになった程度でそれまでがハズレオンパレードの大惨事、トレードもする以前にトレードの駒がない選手層の薄さ、仮にこの状況でドラフト結果が巨人、楽天みたいなスッカスカな結果になっていたらと考えると、ゾッとしますね。

後藤オーナーがFA流出に対して、流出したら育てればいいとか一見無責任な発言をしていますが(実際にこの発言は無責任ですが笑)、たしかに選手を育てれば、その抜けた穴を塞ぐことが出来ますし、実際にこれまでもそうやって、何度も流出の穴を塞いでいきました。辻政権になってからは外崎選手、源田選手、山川選手など、辻監督就任から才能開花した選手が今のチームを引っ張っていますし、やはり西武ライオンズはドラフトで選手を育成して勝利する球団であるということが、今回のドラフト総評の結果からも明確に判明しました。




◯だからこそ、ドラフト2位を無駄にすることは大きな痛打になる

ドラフトこそが最大の補強みたいな感じになっていますが、だからこそ、ドラフトでの失敗は他球団以上に許されませんし、ロマンがどうとかで変な指名もしてはいけないはずでした。

ドラ2でE評価だった4選手の内、3選手は投手です。本来であれば1軍で最低でも佐野投手、小石投手ぐらいは投げて欲しかったのですが、コンバート含めて、3選手ともこのままでは1軍での実績なしでクビの可能性も浮上してきました。相内投手なら野上ぐらいは投げてもらいたかったですし、中塚投手もダメでもリリーフB班としては投げてもらいたかったですが。。。

特に投手は西武の毎年の課題ポイントですから、ドラ2の投手が軒並みハズレとなれば、必然的に投手編成に悪影響を及ぼすのは避けられない事態になってしまいます。





◯今後のドラフト指名は

私の記事にコメントを下さった方から、主に社会人卒の投手がそれなりに結果を残しているというご指摘を頂きました。たしかに振り返ってみると、ドラ2以下からは野上(Cに近いD)、牧田投手、岡本洋介投手、高橋朋己投手、野田投手、平井投手など、社会人卒からはC以上の投手がそれなりにいます。さらには今年のドラ2である浜屋投手も社会人卒の投手であり、1年目ながらも開幕ローテ争いに名乗りを挙げていました。逆に高卒、大卒投手に関しては、ドラ2以下だと誰もC以上がいないという結果になっています。

実際に西武の投手育成は高いレベルとは言えず、ドラ1投手は元々のポテンシャルの高さから才能開花させて結果を残すことが多いですが、逆にドラ2以下になるとロマン枠みたいに育成必須の投手は軒並み外れる傾向が顕著になってきました。このハズレドラ2の負の連鎖を断ち切るためにも、まずは浜屋投手、渡辺勇太朗投手には結果を出してもらいたいですし、今後のドラフト方針としても、ドラ2は確実に社会人卒の即戦力重視の方針で行った方が、的中率が改善されるのかもしれません。




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