ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

今年はバントを多用せずに攻めていきましょう

https://news.yahoo.co.jp/articles/601cc1feee0d7cc0c7adfc7975b2f831006f0ea8


面白い記事を発見したので、紹介したいと思います。パリーグ各球団の送りバントについて、過去5年間の記録が取り上げられていました。



簡単に言えば、オリックスとソフトバンクが過去5年間で犠打数が多く、ロッテ、楽天もそこそこ犠打があり、日本ハムがここ2,3年で犠打数が大きく減少、西武は5年間でダントツで少ない数字になっています。



他球団から見てみると、ソフトバンクとオリックスはたしかに多い印象がありますね。ソフトバンクは工藤監督がバントを好む傾向があり、初回であっても先頭打者が出塁してからすぐに送りバントをすることもあります。オリックスも福良監督好みとも言えなくはないですが、ソフトバンク打線と比べると実力差がかなり顕著で、走れる選手も多くなかったり器用な選手がいなかったりで、必然と選択肢が狭まった結果とも言えます。



ロッテ、楽天はパリーグの中では平均よりちょっと多いぐらいでしょうか。ロッテは長打力不足から小技に頼る場面も割と多く、井口采配も小技もそれなりに駆使している印象です。楽天は嶋選手、藤田選手を除けばまだ実績の薄い若手選手にバントをさせる傾向がありますね。三木政権がどういった采配をするのかがまだ分かりませんが。



ちょっと変わったのが日本ハムで、ここ2,3年で犠打数が急激に減少したのには、それまでチーム内でダントツの犠打1位だった中島卓也選手の出場機会減少、さらに移籍してから才能開花した大田選手を2番起用という攻撃的な上位打線になったため、基本的に下位打線からしか送りバントをしなくなりました。西川選手も昨年は8犠打なので、主力選手は大体は打ちに行っていますね。




そして西武ライオンズですが、過去5年間でバント数はダントツの少なさ、昨年も日本ハムに並んで低い数字でしたが、一昨年の48犠打が圧倒的に少ないですね。他球団から見たら、西武はバントをしないチームと認識されますね。





ここでバントをすれば得点が増えるのかという話になってきますが、あくまでも個人的見解として見て頂ければと思います。私としては、送りバントを多用するのはあまり賛同出来ず、試合終盤の1点を競う大事な場面限定での采配を好みます。要するにバントは少なくて良いと思っていることです。



実際にバント数の少ない西武は辻政権になってから3年連続で得点数1位となっています。打率も3年連続1位、盗塁数も3年連続二桁盗塁を記録、本塁打数もソフトバンクに次いで2位、バントする必要性がありません。簡単に言ってしまえば、わざわざバントしてアウトを献上するよりも、他に打ったり走ったりした方がよっぽど効率が良いということです。




皆さんがどう思われているのか分かりませんが、個人的に「送りバント=確実に1点を取りに行く代わりに1点しか取れない」という考えを勝手に持っています。わざわざアウトを献上してまで走者を進める作戦ですが、当然ながらアウトカウントを1つ献上するということは、その回の攻撃が終わる可能性を高めることになります。その代わり、走者を確実に得点圏に進めることによって、ワンヒットで1得点するチャンスは貰えます。

しかし、野球は言ってしまえば確率のスポーツでもあり、どんなに優秀な打者でも10回の内最低6回はアウトになっていきます。それで連打とか3連打とかの確率はさらに下がります。だからこそ、1アウト献上する送りバントは、より1回に複数得点する可能性を下げると言えるのではないどしょうか。





ここで各球団と送りバントの相性ですが、ソフトバンクがバントを好みながらも上位の結果であるのは、バントをしても確実に得点する可能性が高いからです。昨年であれば中軸にデスパイネ選手、グラシアル選手、松田選手などの強打者が控えており、さらになんと言ってもチーム防御率1位の投手陣が控えており、1点取れば勝てるといった場面も多数あり、大量得点しない代わりに1点を確実に取って、その1点で逃げ切るといった戦法が取れたからです。

しかし、昨年はシーズン終盤になって勝ちパターンが崩壊、打線も最後まで先頭打者を決めることが出来ず、結局は最後の最後まで工藤監督が拘った牧原選手の積極凡退打法で8.5ゲーム差をひっくり返されるなど、ここ2年は結果が出ていないですね。


それ以外の球団は言ってしまえば西武、ソフトバンクとは打線の差がありますが、日本ハムを除く3球団はここ最近長打力改善に力をいれており(球場改修、FA補強、外国人補強など)、今年は違った形の采配が見れる可能性があります。日本ハムは上位打線は手堅い一方でやはり下位打線がかなり弱いので、今年も下位打線はバントすることが多いかもしれません。



では、西武ライオンズは今年はどうして行くべきか。結論から言えば、チーム全体で50犠打すれば十分でしょう。少なからず、源田選手に25犠打もさせる必要はありません。

今年の1番打者をどうするのかまだ決まりませんが、仮に金子侑司選手が1番打者としてそれなりの数字を残して1番固定になったとすれば、尚更バントはもったいないでしょう。盗塁王の足を持つ金子侑司選手が走者としていれば源田選手自身も相手バッテリーの狙いを絞りやすくなり、ここで強行策でゴロになったとしても足の速い源田選手なら併殺打の可能性は低く、さらに走者入れ替えなら源田選手も盗塁が狙え、ゴロでも金子侑司選手の足なら2塁到達の可能性もあり、それなら内容はゴロアウトでも進塁打として価値のあるアウトになります。そして後ろは今は不調でも去年のMVP森選手、2年連続本塁打王の山川選手です。後ろが強いだけに、源田選手のところでアウトを献上するのは余計に勿体ないです。


さらに西武はソフトバンクと違い、チーム防御率がダントツで最下位です。今年も投手陣に対する不安は尽きない、特に中継ぎの勝ちパターンは1点差を守り切れる状態ではないので、尚更得点が必要になります。そうなってくると、1点取ればOKなんか言えないので、打ちまくっての大量得点が求められます。





個人的にヘッドコーチとしての評価が低い橋上さんですが、バントをしないという点に関しては非常に高く評価出来ます。元々バントするチームではないなと実際にコーチになってから感じたみたいですが、18年にはそれを体現して、見事に打ち勝つチームを形成しました。

しかし、馬場コーチが作戦担当になってからは昨年はバントが急増、秋山選手が出塁してからすぐに源田選手がバントといった場面も多々あり、なぜ一昨年良かった采配を昨年消してしまったのか、と疑問に思いました。CSでもこの古典的バント采配で追加点を逃して、見事に初戦を落として4戦全敗の原因の一つとなりました。




長くなりましたが、今年は昨年の反省をする為にも、バントはケースバイケース、序盤から不用意なバントは控えるべきでしょう。投手陣はもちろんながら、野手陣だって昨年が全て完璧ではありません。選手が昨年の反省と今年への課題克服はもちろんですが、辻政権も昨年の反省と今年の課題克服、これは共通意識を持って取り組んでもらいたいです。





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