今年の日本シリーズは昨年以上にソフトバンクが巨人をいじめにいじめ抜く圧倒的な4戦全勝、リーグ優勝踏まえて文句なしの日本一となりました。

見ていて思ったのはセリーグとパリーグの実力差です。巨人打線はソフトバンク投手陣の前に4試合でわずか4得点、千賀投手、ムーア投手のストレートに全員が振り遅れて石川柊太投手のパワーカーブに惑わされまくった結果でした。まず言えるのはセリーグ王者とパリーグ王者で投げるストレートの質が違いすぎますし、変化球だってソフトバンクの方が何段も上をいく変化球を投げていました。

リリーフ投手においても巨人は勝ちパターンが中川投手、ビエイラ投手、デラロサ投手、あとは左キラーで高梨投手ぐらいでしたが、ソフトバンクは森投手、モイネロ投手、高橋礼投手、岩嵜投手、嘉弥真投手、そんでもってビハインドでも杉山投手、松本裕樹投手とリリーフ陣の層の厚さも段違いです。巨人は火消しに大竹投手とか鍵谷投手とか投げましたが、ソフトバンクであればこの日本シリーズに大竹投手、鍵谷投手はフェニックスリーグで投げているレベルです。

打線においてもソフトバンクは周東選手は走攻守においてパッとしませんでしたが2番から中村晃選手、柳田選手、グラシアル選手、栗原選手、栗原選手とMVP級の活躍が4人上位打線にいました。下位打線も甲斐選手が一発を打つなど油断出来ない下位打線を形成していました。そしてグラシアル選手、デスパイネ選手を除けばほぼ生え抜き選手が活躍しての日本一です。巨人はホームランを打ったのがウィーラー選手のみ、4得点中3得点がウィーラー選手です。坂本選手、岡本選手、亀井選手などの生え抜きは撃沈、外様の丸選手、中島も撃沈、大城選手も攻守で大撃沈、とても日本シリーズで戦える布陣ではありませんでした。

これがセリーグとパリーグの実力差でしょう。どうせ原監督は指名打者がどうとか言うと思います。たしかにその指摘は間違いではないでしょう。しかし、根本的に投げる投手の球質が違えば打者のスイングも違う、そして短期決戦において戸郷投手をロングリリーフに配置したり代打が田中俊太選手や重信選手など代打にならない選手を代打起用している原采配も間違いだらけです。セリーグが指名打者制度を導入するだけで解決するレベルの話ではないということです。やることなすこと全ての違いです。

しかし、やはりソフトバンクは短期決戦は強かったです。CSのロッテ戦もロッテのミスで助けられた部分はありましたが、そのミスをしっかりものにする力はさすがでした。CSではダメかなと思われた栗原選手が日本シリーズで爆発してMVP、まさに今年1年飛躍した選手が最後は日本シリーズのMVPまでたどり着きました。あんだけ苦手なロッテに完全勝利したソフトバンクにとって、巨人なんか言ってしまえば鼻くそ同然だったのかもしれません。

私はアンチ巨人でもなければソフトバンクに恨みもないので、日本シリーズはどちらが勝っても構わないのですが、ここは後輩のソフトバンクファンへも踏まえて、ソフトバンクホークスの日本一を称えたいと思います。日本一おめでとうございます。

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