ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2020シーズン振り返り 背番号13 高橋光成

【2020成績】

20試合 防御率3.74 8勝8敗 勝率500 12QS 120.1回 100被安打 9被本塁打 100奪三振 奪三振率7.48 44与四球 7与死球 6暴投 1完投 1完封 51失点 50自責点 QS率60 被打率228 K/BB2.27 WHIP1.20




防御率5位 勝利7位タイ 敗戦2位タイ QS6位タイ 投球回8位 被安打9位 奪三振9位 与四球6位 与死球5位タイ 暴投2位タイ 失点9位 自責点7位タイ





シーズン前半と後半で別人と化して、最終的にはチーム最多勝&チーム唯一の規定投球回投げた投手となりました。



序盤は酷いもので、投げている球自体は何一つ問題ありませんでしたが、いかんせんチキンメンタルぶりでノーコンとなり自滅の道を辿りました。開幕して2連勝こそしたものの内容はなく、7〜8月は1勝6敗と悲惨な成績でした。しかし、そんな中で唯一の白星となった8月の試合では山本由伸投手相手に7回1失点と投げ抜いて味方の逆転を呼んでの白星、この時の好投で何か秘めているものがあると実感しました。



そして一気に覚醒するのが9月です。なんといってもオリックス戦でこれまた山本由伸投手相手に8回までノーヒット、9回1安打完封勝利です。これはもう圧巻の投球でしたが、9月からは2ヶ月間で5勝を挙げ、特に10月防御率0.95、QS率100%という素晴らしい数字を残しました。最終的に9月からの挽回で先発として一番手の数字を残すことが出来ました。





高橋光成投手の快進撃の一つは、まず筋トレによるパワーアップです。単純にストレートの球威が上がっています。スタミナ面でも100球以上投げるスタミナが付いて、長い回やQS投球を期待出来る確率が上がりました。やはり菊池雄星投手からの筋トレ術は取り入れて成功だったと呼べるでしょう。



そしてもう一つはカットボールの習得です。これまで課題だった左打者対策ですが、今年は対左被打率220(対右238)と抑えることに成功しています。これまでストレートとフォークがメインでしたが、ここにカットボールが加わることで投球の幅を増やすことに成功させて、ストレートやフォークがダメな日でもカットボールを軸にして投球を組み立てるゲームメイク能力も上がることが出来ました。これも覚醒の要因だったと思います。



今年は山本由伸投手や千賀投手といった相手のエース級にも投げ勝つほど、好調の高橋光成投手は相手もノーノー阻止が精一杯になるほどの変貌でした。後半戦の先発で計算出来る投手となってくれました。





今年の覚醒が嘘でないことを証明するためにも、来年は真のエースとして結果だけでなく、内容も求められます。今年の契約更改の上げ幅が渋かった理由はシーズン前半のチキンメンタルが原因です。とにかく投げている球に問題なくても余計な力みや心配を考えてコントロールを乱すことがこれまでのチキン光成ですが、これが改善されなければ貯金は出来ません。昨年の二桁勝利は打線のおかげであって、今年のポンコツ打線では防御率が多少改善されても貯金は出来ませんでした。



本当に絶好調ならノーノーも期待出来る一方で、ダメなときはチキンメンタル発動して呆気なく終わってしまいます。この好不調の波を減らすこと、そして悪い時にどれだけ試合を作れるか、今年は悪いながらもQS投球出来ることもありましたが、やはりエースに求めるQS率は70%です。カットボールを習得したのであれば悪い時でも選択肢は増えるはずですから、せっかくの持ち球を有効活用出来るようにバッテリー間での連携も求められます。





今年の契約更改の不満は来年活躍して倍増してもらうだけです。来年のエースは高橋光成投手ですし、高橋光成投手も千賀投手、山本由伸投手に負けない投球を発揮してもらいたいです。目指すべきは最多勝争い、そして月間MVPをどこか1つでも取ってもらい、なにより背番号13の呪縛から解放されるべく、可能性のある限りはノーヒットノーランを達成してもらいたいです。





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