ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

水上支配下登録 弱小打線の問題点


まずは水上投手の支配下登録が発表されました。2軍で防御率6.91と悲惨な数字ですが、評価されたのは14回で3与四球というコントロールだと思います。特徴としては平均的にまとまっている投手なので、まずは1軍ロングリリーフ枠を勝ち取れるかです。目指すべきは伊藤投手、19年の佐野投手です。





そして今日はここまで足を引っ張っている弱小打線ですが、ここの問題点をデータで楽しむプロ野球さんのデータを元に色々と見ていきます。





・四球が少ない

まずチーム打率230はリーグ5位ですが、加えてチーム出塁率295、106四球は共にリーグ最下位です。ヤバいのは打率でなく出塁率が3割切っていることです。まず満足に出塁が出来ていないことが問題です。128得点とリーグ5位の得点数にも大きく影響しています。



ここで皆さんに質問しますが、チーム内四球数TOP3は誰でしょう、という問題を出されて咄嗟に答えられますか??答えを言ってしまうと1位は森選手(15四球、リーグ16位タイ)、2位中村選手(13四球、22位タイ)、そして3位はなんとスパンジェンバーグ選手(12四球、25位タイ)です。まだ出場15試合、57打席しか立っていないスパンジェンバーグ選手が四球はチーム3番目という事実です。そしてチームトップの四球を選んでいる森選手ですらリーグで16番目、1位の浅村選手の37四球とは倍以上離されています。




まず選手個人で見れば四球を選ぶ選手が極端に限られています。今の主力選手で選べている、選球眼のある選手と言われたら呉選手とスパンジェンバーグ選手ぐらいです。呉選手はチーム4位の11四球とそれなりに選べていますし、選球眼自体は問題ありません。スパンジェンバーグ選手は謎に選球眼だけは劇的に改善されました。昨年手を出しまくった高めの釣り球、アウトロー、インローのスライダーを空振りすることはかなり減りました。その代わりど真ん中のストレートにバットが当たらなくなっているので選球眼が良くなっても他が悪すぎて話にならなくなっています。


そして問題はそれ以外の選手になります。基本的にしっかり選ぶ選手はいません。一例としては栗山選手です。ここまで打率270で出塁率329、4四球しか選んでいません。これは栗山選手の選球眼が衰えたのではなく、栗山選手が初球打ちすることが増えたからです。今年の栗山選手は初球は積極的に振りに行っています。それがロッテ戦で唐川投手から決勝ホームランを打つ結果にも繋がりましたが、問題なのはボール球に手を出して凡退していることです。相手も栗山選手が初球打ちするのを分かってきているので、安易にストライク勝負よりも厳しいコースかボール球入りが増えてきました。栗山選手の初球打ちそのものは問題ないですが、初球からボール球に手を出して凡退していては打線が繋がらなければ出塁率も増えるわけないということです。


あとは全体的に言えるのはストライクゾーンを見逃して追い込まれてボール球に手を出して凡退というシーンが増えていることです。




・打線としての狙いは何処へ??

試合としての一例を挙げます。私が見ていた試合で首を傾げた試合は9日のソフトバンク戦です。この試合はソフトバンク先発の松本裕樹投手から源田選手、森選手がボール先行からストレートを打って0アウト2,3塁のチャンスとなります。この時点で今日はカウント球のストレート狙いで行くかと思いましたが、続く中村選手が初球の甘いストレートを空振りして最後はフルカウントからボール球のスライダーを空振り三振、栗山選手はカーブを初球打ちでタイミングを外されますがセカンドゴロの間に得点、しかし山川選手が2球連続でストレートを見逃して三振、そこからほとんどの打者が変化球狙いでしたがストレートは手を出さず(スパンジェンバーグ選手はど真ん中を空振り)三振、途中からボール球のカーブに手を出して凡退、3回以降ノーヒットに抑えられて打線全体で何がしたかったのかまるで意味不明な攻撃を続けていました。甲斐選手からしたらボール球のカーブを立て続けに凡打してくれるライオンズ打線へのリードはさぞ楽だったのではないかと思います。



松本裕樹投手のストレートは150km出ますが打てないストレートではありません。追い込まれてからもそのストレートに反応出来ないのは問題ですし、打てるはずのないボール球のカーブを狙って手を出しているのも問題でした。結論として言えるのは、ここで本来打撃コーチの肩書きを持つ阿部さんはベンチで突っ立って何をしていたのかという話です。少なからず中継を見ていた私としてもストレートへの対応やボール球のカーブの見切りぐらいは出来るはずではないかと思いました。何度も言っていますが、試合中に仕事せずにベンチで突っ立って野球観戦しているだけだから打撃コーチが仕事していないと言われるわけです。


四球が少ないのはソフトバンク戦のような無策な早打ちが昨年から変わらず続いて、さらに選球眼のある選手も限られてしまっているからです。加えて長打率338もリーグ5位ですから、そりゃ得点は限られてしまうわけです。




・打順が噛み合わない

若林選手が負傷してから打順が繰り上がりになりました。この打順で個人的にバントせずに打ちに行く2番森選手は良いと思いましたが、まず3番の中村選手が全く打てないおすわり君になってしまったことです。打順が変わってから突如として打てなくなりましたので、やはり3番はダメということかもしれませんが、内容としても甘いストレートを余裕で空振りするなど速球に追いつかなくなっているので、普通に下位打線に下げて、そして少し休ませる必要があります。結局源田選手、森選手でチャンスメイクしても3番がおすわりしたら点が入りません。



さらに栗山選手も初球打ちで打つ打たないがはっきりして、下位打線はほぼ皆無になっています。選球眼以外は崩壊しているスパンジェンバーグ選手の起用は個人的にストップさせたいです。我慢して使う話がありますが、我慢する前にまずはど真ん中を空振りしないことから始めないと試合出場以前の話です。守備もどこを守らせても問題ばかり起こすので、マジでスタメン起用はストップです。まともに守備力がない選手は打てない限りは我慢しての起用は投手陣に迷惑をかけるだけです。


対照的に山田遥楓選手はセカンド守備での貢献は非常に高いですがこちらもバッティングは弱いので、打線としての期待はないです。とにかく振り切る打球が全部弱くなりました。打撃を捨てて守備力を手にした選手です。



打順としては若林選手が戻れるなら1番にして、そのまま繋げて4番は山川選手にしていいです。山田遥楓選手は明日の高橋光成投手のような少ない援護でも勝ちが期待できるエース級かニール投手のようなゴロアウト投球をする投手のスタメン起用でいいです。打ち勝つ前提なら多少リスクを背負っても呉選手のセカンド起用しないといけません。





・それでも打線の未来は決して暗くない

ここまでマイナスなことばかり述べてきましたが、一つ前向きなことを見ていきます。打線全体を見るとここまで怪我人だらけのところを途中まで中村選手が4番で頑張ってきました。意外にもチーム得点圏打率260はリーグ4位ですが1位のロッテの得点圏打率266と4位までは僅差です。これは栗山選手に加えて一時期得点圏打率4割を記録した中村選手の貢献も大きいです。今でこそおすわり君ですが、ここは一度休ませるべきでもあります。



さらに呉選手、愛斗選手が2軍の帝王から脱却して1軍のスタメンに名を連ねていることです。愛斗選手は打率こそ落ちましたが凡退してもスイングの形を崩すことなく、課題の外低めも追い込まれてからバットに当てる場面が増えてきました。呉選手も山川選手復帰から控えになることが増えましたが、ここまで打率、出塁率、そしてファースト守備の貢献は非常に高いです。この2人が頑張ってくれていることで打線自体に厚みが増しています。



そして課題の1番打者も若林選手が定着しつつあることです。まだ怪我が多く好不調の波も大きいですが、当たればマルチ安打は当たり前のように打てて盗塁能力も非常に高いです。周東選手が調子を戻して盗塁王争いを猛追してきましたが、若林選手もそれに負けじとまた盗塁数を増やしてもらいたいです。




打線自体は問題ではありますが前向きに見ることも出来る点もあります。山川選手の長打力が戻ればまた得点力を上げる事もできます。ここから挽回するには打線の力が必要不可欠なだけに、このまま弱小打線で最下位になるのか、それとも山賊打線復活で上位争いに食い込んでいくのか、明日のロッテ戦からまた仕切り直しです。





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