ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

クローザー・セットアッパーの存在意義

よくクローザーやらセットアッパーやらの言葉を耳にすることがあります。これらは中継ぎ投手に関する言葉ですが、なぜこんな言葉が存在するのか。もちろん重要な意味があるから存在しているわけです。



クローザーは皆さんご存知ですが、基本は9回など僅差でリードしている試合を締めくくる投手です。基本的にクローザーとして起用される投手はチーム内No.1中継ぎ投手です。なぜか、それは最後に同点、逆転を許してしまっては勝ち試合が一気に負け試合になってしまいます。とにかく失点が許されないポジションです。

私は先日の記事でクローザーには球速・奪三振・変化球・被本塁打率が求められると書きましたが、これも失点しない能力に求められるものだからです。球速があるほうが相手打者は打ちにくいですし、そもそもバットに当てるのが大変です。奪三振はそれが一番安全なアウトの取り方だからです。例えばゴロでも味方選手の守備力が低かったらアウトに出来なかったりエラーしてしまったり、さらに打ち取った当たりが不運なヒットになることもあります。奪三振は周りの選手の出来に左右されずにアウトを取ることが出来ます。あるとしても振り逃げだけです。ですから、奪三振能力の高いヒース投手をクローザー起用にしていることは正しいと言えます。ヒース投手なら変化球でもストライクカウントが取れますし、被本塁打率もそんなに高くないです。今季は最後までヒース投手をクローザー起用で問題ないはずです。



セットアッパーは普通に中継ぎ投手ことを意味しますが、その中でも特に重要なのが8回を投げるセットアッパーの投手です。この8回を投げる投手も基本はクローザーの次に優秀な投手を起用します。理由はクローザーとほとんど一緒です。8回に同点、逆転を許してしまっては、次にチャンスがあるのは9回だけです。しかも9回は基本的に相手の中継ぎNo.1投手が登板します。打ち崩すのは容易なことではないです。西武ライオンズの投手では、現状は平井投手と野田投手が該当します。



長くなりましたが、8回は平井or野田投手、9回はヒース投手が常識的な継投です。8回のセットアッパーを野田投手か平井投手か決めろとは言いませんが、平井投手か野田投手のどちらかは絶対に投げれるように注意して継投していかなければいけません。




では、昨日の試合に遡りましょう。高橋光成投手が6回で降板して、1点リードの7回には野田投手が登板します。結果は0.2回を完璧に抑えて降板しましたが、まずここで1回を投げさせなかったことが問題です。今の投手継投の問題点には相手の右左を気にしすぎている点があります。野手起用もそうですが、相手が右の打者、投手ならすぐ左、左の打者、投手ならすぐ右と選手の調子やチーム状況を全く見ずにすぐ起用に踏み切ります。昨日の試合でもですが、野田投手は右打者の白崎選手からは空振り三振を取っています。昨日の野田投手はストレート、スライダーは申し分のないレベルで良かったです。2アウトから仮に伏見選手に打たれたとしても、次は劣化著しい中島です。今の野田投手なら中島如きに打たれることはないと思います。

そして変わった平井投手はスライダーが甘かったので、伏見選手と中島にはそのスライダーを打たれてピンチとなります。左打者の小田選手は何とか見逃し三振でこのピンチを切り抜けましたが、8回の続投は厳しくなってしまいました。ここまでで、本来8回を投げるはずのセットアッパーを7回で使い切るという無駄な起用をしてしまいました。しかも僅か1点リードです。相手からしたら8回は絶好のチャンスとなります。


8回ですが、おかわり砲でリードが3点となります。本当に中村選手の一発に助けられました。ここで登板したのはワグナー投手ですが、まず齋藤投手を起用するべきでした。後半戦入ってからノーコン度合いが酷くなっていますし、オリックス戦の防御率24.00です。完全に自滅采配です。当然ながらコントロールは荒れまくり相手もストレートを狙い打ちで2失点KOです。

2アウト1塁の場面で齋藤投手を起用しますが、完全に流れが相手に行っている中でしかも4番吉田正尚選手です。齋藤投手も完全に雰囲気に呑まれてストライクが入りません。結局2者連続四球で満塁とします。ここで中島でしたが、フルカウントからど真ん中のストレートを思いっきり打ち損じてもらい助かりました。あれを打ち損じたのですから、中島の劣化は相当なものです。

齋藤投手には少し同情します。いくらドラ1とは言え、こんな苦しい場面をルーキーに任せるのは酷な話です。齋藤投手も四球祭りは論外ですが、こんな起用をしている首脳陣が悪いです。



昨日の投手起用を振り返りますと、7回にセットアッパー、8回にビハインド投手を起用しています。順番が逆です。どう考えても逆です。昨日の場面での起用例としては、普通は7回野田投手、8回平井投手です。しかし、野田投手と平井投手を1セットにしたいのであれば、7回を齋藤投手にして8回を平井投手と野田投手にするべきです。良い投手を先に使うのはあくまで延長戦に入ってからの話であり、雨天中止でもない限りは9回までは絶対に試合は行われます。一度リードした以上は終盤にどうやって逃げ切るかを考えなければいけません。





本当に今年の土肥コーチはどうしてしまったのでしょうか?やっと勝ち負け関係なしの起用がなくなったと思ったら、今度は右左を気にしすぎてまた中継ぎの負担を増やしています。小刻みな継投自体は否定しませんが、本来8回を任せるはずの投手にこの起用を押し付けてはいけません。また潰れてしまいます。これだけは絶対に言えることですが、8回と9回を投げる投手は固定しなければいけませんし、潰してもいけません。クローザーとセットアッパーの地位を明確に確立するべきです。

相変わらず西口さんの存在意義も何処へやらです。本当にフロントで頑張ってほしい人です。潮崎さんや橋上さん同様に現場では見たくない人になっています。そして辻監督、いくら野手の監督とはいえ、8回を固定しないのは流石にやばいと思わないのでしょうか?本当に辻政権は投の反省が遅すぎるので、困った問題になっています。今日からはちゃんとした投手継投を見れたらなと思いますが、またしばらくは余計な小刻み継投が続くかもしれません。




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