ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

前半戦 他球団振り返り

ライオンズの成績を振り返る前に、まずは他球団の成績を振り返って後半戦の展開を予想していきます。





・オリックスバファローズ

前半戦首位を支えたのは紛れもなく超強力な先発投手陣です。先発防御率3.14、QS率57.47%は共にリーグトップの数字です。山本由伸投手、宮城投手の右左の絶対的エースに山岡投手、田嶋投手、山﨑投手で5本柱完成、そこに6番手としてなら及第点の増井投手が入って先発ローテが完成しました。ライオンズから見ても増井投手以外はなかなか付け入る隙のない先発陣になっています。


昨年まで課題であった吉田正尚選手と愉快な仲間たちのオリックス打線も、中嶋監督の元で強打者の育成が身を結びました。1番福田選手、2番宗選手と簡単にバントをしない上位打線から吉田正尚選手の後ろを打つ杉本選手の覚醒、さらにT-岡田選手の復活に数字を残せている安達選手に強打の捕手伏見選手、そして中嶋監督絶賛育成中の紅林選手で補強なしの生え抜き打線で打率253のリーグトップの数字です。中嶋監督になって打たなきゃスタメンで使わない方針になりましたが、この采配方針が大きく飛躍を遂げた要因になっています。



後半戦の課題は打の外国人選手と中継ぎです。生え抜きだけでリーグトップの打率ですが、外国人野手がダメすぎます。モヤ選手、ロメロ選手、ジョーンズ選手が軒並み低打率、3人合わせてたったの12本塁打と山川選手(13本塁打)以下の長打力で助っ人になっていません。ただでさえ守備走塁は半ば捨て気味な編成な上に生え抜き打線がこのまま最後まで突っ切る保証もないので、ここは本当に打てないと意味がありません。


そして致命的なのが勝ちパターンが弱いことです。8回ヒギンス投手、9回平野投手ですがどちらも防御率は3点台後半から4点台と要するにギャレット投手レベルで勝ちパターンを任せている形になっています。山本由伸投手攻略法も打てなくていいから何としても7回までに引き摺り下ろして8回ヒギンス投手から得点する、という方法でライオンズも勝利しました。新外国人投手も先発候補ということで、オリックスとしては能見投手、漆原投手、富山投手、山田投手、張投手などで誰かしら勝ちパターンを確立しないといけません。これが出来なければライオンズもオリックス先発陣を意地でも7回までに引き摺り下ろすという作戦でいけば勝機が見えてくる形になります。





・楽天イーグルス

2位の原動力は数少ない生え抜きの活躍です。小深田選手が2年目の壁にぶち当たり茂木選手は相変わらず故障癖がありますが、島内選手が4番で前半戦打点王、そして復活した岡島選手が吉田正尚選手に次ぐ打率2位、辰己選手はUZR6.6とセンター守備では力になり、投手陣では7勝挙げたドラ1早川投手と絶対的クローザー松井裕樹投手に安樂投手が中継ぎで復活して防御率1.11、則本投手も不倫報道で逆に吹っ切れて7勝挙げるなど、生え抜き選手が本当に頑張っての2位です。


一方で大金貰っているはずの外様勢がだらしないせいでの2位でもあります。岸投手、涌井投手は最初の勢いだけでガス欠して貯金出来ず、牧田投手は12試合しか投げずに浅村選手は4年36億もらっている癖に出塁マシーンと化して、田中将大投手は試合こそ作りますが4勝5敗で9億もらってなんと前半戦借金1、宋投手、酒居投手は頑張っていますがトータルで見たら外様の活躍は生え抜きに比べたら圧倒的に少なくなっています。



後半戦は活躍している生え抜き選手は数字を落とさずに、なによりも大金貰っている外様勢がその金額に恥じない活躍が出来るかどうかが鍵になります。少なからずこれ以上の戦力の底上げは出来ないチーム育成能力なので、大体は名前のある選手が名前通りの活躍を出来るかどうかです。ライオンズとしては借金6している楽天戦でどれだけ借金返済出来るかが鍵になってきます。調子を落としてきている選手は確実に攻略して借金返済しないといけません。




・千葉ロッテマリーンズ

調子の良い選手が活躍しての3位、そんなイメージです。打線では荻野選手、マーティン選手、中村奨吾選手、レアード選手が打ちまくってそこに安田選手、角中選手、藤原選手と続いている感じです。投手陣も石川歩投手、美馬投手が期待外れでしたが岩下投手が8勝、小島投手が5勝、そして何よりセットアッパーと覚醒して佐々木千隼投手が中継ぎながら前半戦で4勝するなど、投手陣はかなり良し悪しがはっきり分かれた印象です。地味に盗塁1位なのも大きいですね。



後半戦は悪い部分の改善です。荻野選手、マーティン選手、中村奨吾選手、レアード選手までは問題ないのでそこから先です。安田選手は期待の長打を戻せるか、藤原選手は調子の波を安定出来るか、この2人が主力になるとロッテ打線は大幅に強化されます。投手陣も先発投手は実力組が復活して、中継ぎも佐々木千隼投手に次ぐ勝ちパターンで唐川投手の穴埋めが欲しいところです。ハーマン投手は20Hながらも不安定なだけに確信が持てなくなっています。小野投手もビハインドエースと化しているだけに、勝ちパターンで投げるメンタルが求められます。


ロッテは得意分野なだけに、ライオンズとしては今年もロッテ銀行として大量に貯金しないといけません。今年も前半戦に柿沼選手のやらかしで1イニング6得点がありましたが、後半戦もこの珍事が起きることに期待しつつ見ていきます。






・ソフトバンクホークス

まさかの前半戦Bクラスですが、巻き返す力は十分にあります。特に投手陣は防御率3.29とリーグトップ、故障者だらけの中継ぎはモイネロ投手が戻ってきて岩嵜投手の復活に津森投手、板東投手の成長、さらに育成からは尾形投手、大関投手とこれまた新しい顔ぶれが出てきした。先発もマルティネス投手、レイ投手の外国人コンビがエース2本柱となり、加えて武田投手が借金1ながらも防御率2.68と先発の仕事をしっかり果たして千賀投手の穴埋めに尽力しています。あとは和田投手にテンポの悪い負け運石川柊太投手、そしてぶっつけ本番での五輪代表の千賀投手、東浜投手の復調が待たれます。



問題は打線です。一応柳田選手に主力として成長した栗原選手などはいるんですが、グラシアル選手、デスパイネ選手、バレンティン選手と外国人選手が全滅してパワーが大幅ダウン、周東選手も絶不調で代走の佐藤直樹選手は暴走マシーンでアウト量産して走力も使えず、そこに小久保采配が加わりますから大変なことになります。小久保裕紀愛人枠として指名打者明石選手、代打明石選手と明石祭りでライオンズとしても多大な恩恵を受けました。さらに今宮選手、松田選手も見た感じ愛人枠に入りそうなので、この3人の起用法が大きな問題になっています。ようやく真砂選手を使ったと思ったらちょっと打てなくなるとすぐに指名打者、代打明石選手なので闇は深そうです。



普通にやれば後半戦で逆転優勝出来ますが小久保采配が絶対に足を引っ張ること間違いなしですからね。愛人采配以外でも意味不明なバント采配多発して事故を起こしまくっているのでライオンズとしても愛人采配よりもこのバントで貰ったアウトを無駄にしないことはひとつ肝に銘じておきましょう。ソフトバンクの野手不足問題は小久保采配以前にドラフト失敗もあるような気もするので、ここはまた後日見ていきます。





・日本ハムファイターズ

既に虫の息となっている栗山政権です。来年を見据えて野村選手、万波選手、浅間選手、高濱選手などこれからを担う若手選手のスタメン起用が見れます。正捕手もやらかしの清水選手よりも安定性の石川亮選手の方が敵ながら厄介な存在になりつつあります。15残塁とか当たり前にやらかす打線ですが将来性という観点では楽しみな打線です。


投手陣も上沢投手に加えて無援護と杉浦劇場を乗り越えて五輪代表まで上り詰めた伊藤大海投手、それ以外は悪くはないですが前半戦で9敗した池田投手に早くもガス欠気味の加藤投手、そして先発なのかロングリリーフなのかよく分からないアーリン投手と勢いだけで全てが決まるバーヘイゲン投手とやっぱり厳しい先発ローテです。ただ、中継ぎは新たに河野投手、堀投手、ロドリゲス投手、杉浦投手と勝ちパターンは確立されつつあるので、5回までリードしていれば勝機のある中継ぎ陣ではあります。



今のチーム状況で優勝やAクラスは限りなく厳しいですが、最下位脱出は可能です。というか、ライオンズとしては6.5ゲーム差の首位オリックスよりもまずは3.5ゲーム差の最下位日本ハムに逆転されないかが先です。7月も日本ハムとの弱小対決で連敗していますから本当に最下位転落は現実問題になります。今後の日本ハム戦は負けてはいけませんし、負ければそれだけ優勝やAクラス以前に最下位になるということを自覚しないといけません。







まとめると日本ハム以外の4チームはどこも優勝の可能性はあります。個人的にはソフトバンクの爆発力が一番高いと思いますが、やはり小久保采配が色々とおかしくするのではないかということで、本当に予想がつきません。明日からはライオンズのチーム成績を振り返りますが、前半戦終了時点でこの優勝争いと最下位との非常に微妙なボーダーラインに引っかかっているのがライオンズの立ち位置になっています。





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