ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

前半戦振り返り 投手陣

ライオンズの前半戦を振り返ります。まずは投手陣です。先発と中継ぎに分けて見ていきます。先に言っておくとチーム防御率4.02、救援防御率4.16、奪三振率6.74、355与四球、41与死球、被打率250、QS率41.18、WHIP1.43はどれもリーグ最下位です。完投が唯一ないのもライオンズだけでした。




【先発】

QS率最下位といっても先発自体は高橋光成投手、松本航投手、今井投手の3本柱は確立出来ました。高橋光成投手は交流戦を除けばほぼエースとしての役割をこなして、特に鷹キラーとして対ソフトバンク戦4戦3勝無敗と連勝記録を伸ばしています。

そして春先は不安定だった松本航投手、今井投手が一皮むけてエースとしての階段を登り始めました。松本航投手は中継ぎ転向もありましたが再び先発に戻ってからストレートの質が戻り、課題の変化球にも少しずつ改良の兆しが見えてきました。今井投手はノーコンは変わりませんが被打率210と四死球出しても打たれなければいいという開き直りのスタイルでこちらも先発として長い回を投げています。



この3人合わせて貯金10ですがチームとしては借金5、QS率最下位になっているわけですが他の先発がだらしなさすぎるだけです。まず4番手はニール投手ですが、ここまで7試合で4QSとオリックス戦での5失点を除けばずば抜けて酷いわけでないですが1勝3敗です。宮川投手のやらかしや無援護などありますが、投球内容としても中盤の四球から崩れるという点の取られ方が悪くて勝てない投手になっています。数字は悪くないですから、勝てる投手として四球の出し方はかなり注意が必要です。



5番手以降がすっからかんですが、これに関しては辻監督と西口さんの采配が問題です。候補としてはまず2軍で5勝、防御率2.25の本田投手がいます。1軍でも2試合投げて不運な楽天戦と5回1失点で勝ち投手のはずが増田惨劇場で勝ちを消された日本ハム戦です。1軍で投げる力は十分にあります。さらに開幕当初はコントロールもキレもボロボロだった浜屋投手もここ最近は2軍で安定した投球を続けています。浜屋投手も1ヶ月間での結果で再び1軍先発のチャンスがあります。さらにロッテ戦でプロ初勝利を挙げて、今日山村選手のとんでも悪送球から4失点した上間投手も投球内容は悪くないのでこちらも1軍先発候補です。


加えてDeNA戦で5回3失点で勝ち投手になった内海投手、便利屋のポジションになった與座投手や1軍でロングリリーフ要員の渡邉投手も先発する力はあります。このように絶対的なものはないですが試す価値のある先発投手はしっかりいるわけです。「いねーんだよ」は通用しないです。




それが蓋を開けたらボロボロの平井投手だの実力不足の佐々木投手に2試合も先発させるなど、明らかにおかしい采配で自ら捨て試合を作っているだけになっています。平井投手は3連勝までは良かったですがやはりガス欠スピードが早くその後はキレのない球を簡単に痛打されてKO、佐々木投手に至ってはキレのあるストレートだけで贔屓采配の結果が3球で危険球退場です。特に交流戦以降の先発選出はどう考えても納得のいかないものばかりでした。先発適性のないダーモディ投手の見切りの悪さも足を引っ張りました。




後半戦は実力のない先発とか止めるのは当たり前で、2軍でしっかり結果を出した投手を先発させる、1,2軍の連携の悪さは毎年のことですが結果ぐらいはすぐに見れるのですから、この当たり前の判断をしっかり行うことです。これが出来ないからいつまで経っても貯金が出来ないわけです。





【中継ぎ】

ここがかなり狂わせたところです。「期待を裏切った選手TOP5」で森脇投手、宮川投手、増田投手の3人がランクインしてしまいましたが、昨年の強みだった勝ちパターンが崩れてしまったことがチーム崩壊の大きな要因でもあります。

増田投手はストレートに自信がなく変化球で逃げる投球に走り結果は3点差を守れずに2度のサヨナラ負けです。佐藤龍世選手の戦犯度合いが大きいのは前半戦の結果を見れば一目瞭然です。

森脇投手、宮川投手は完全に「俺達」としての地位を確立してしまいました。2人とも無失点に抑えるのが珍しく、失点するのが当たり前になりました。森脇投手は復帰させたタイミングが早すぎて、宮川投手に至ってはどんなに失点しても闘魂注入とか訳分からん贔屓采配で2人とも火に油を注ぐ毎日でした。




唯一の頼みの綱は平良投手でした。8回までリードしていれば平良投手がいる、ということで前半戦だけで41試合登板でわずか1失点、39試合連続無失点のプロ野球記録を作って苦しい中継ぎ事情でセットアッパーからクローザーまで大車輪の活躍でした。



問題はそれ以外の中継ぎ投手が弱いことです。この緊急事態にギャレット投手に白羽の矢が立ちましたが、勝ちパターンとしてはストレートで空振りが取れないのが重くのしかかり、こちらも三者凡退で抑えるのはあまりないです。ただ、ギャレット投手は昨年の残留の時点でもあくまでもビハインドとしての保険的役割だったので、個人的には保険としての役割になっていると思います。



そんな中で元祖俺達の武隈投手、十亀投手がこの緊急事態に立ち上がって、なかなか辻監督が信用してくれない中で2人とも前半戦は頑張りました。ただ、交流戦後は打たれる場面が目立ってきたので、後半戦はビハインドで置けるように再編しないといけません。




ここから新戦力です。まずはDeNA戦で3回無失点と鮮烈なデビューを果たした渡邉投手です。一時的に勝ちパターンとしての起用もありましたが力んで四球出す悪癖が出てきて結局ロングリリーフになりました。加えて育成5位ルーキーながら支配下登録されて1軍で10試合連続無失点の水上投手もいます。後半戦は勝ちパターンとしてのチャンスも与えられそうですが、最後らへんはスライダーを打たれ始めたので無失点記録が止まるのも時間の問題になっていました。この2人が後半戦で活躍出来るだけでも中継ぎ編成がだいぶ楽になります。



敗戦処理としては佐野投手、與座投手、田村投手がひとまず候補になります。ここに小川投手も左キラーを止めてまずは敗戦処理で1回を投げ切るところからです。



先発から中継ぎ転向組は平井投手、ダーモディ投手です。平井投手は最後に中継ぎで登板して3試合連続無失点、スライダーの曲がりが戻ったので右キラーとしての活躍は期待出来ます。ダーモディ投手は2軍で中継ぎ調整していますがなかなかうまく結果は出ません。チェンジアップは良いですがスライダーがダメなので、球種の選択はある程度見切りをつけてチェンジアップを極めた方がいいかもしれません。平井投手はガス欠というリスクがあるので使い方にはさらに注意が求められます。




ただ、やはり昨年の勝ちパターンが戻らないといけません。2軍では増田投手が順調に調整し続けて、森脇投手も最後に2軍戦で三者凡退に抑えました。宮川投手は今日もご挨拶の四球を出しましたがなんとか無失点、この1ヶ月で状態を戻して後半戦は名誉挽回の投球がないとまた平良投手におんぶに抱っこ状態です。






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