ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2021シーズン振り返り 背番号14 増田達至

【2021成績】

33試合 防御率4.99 3敗9H8S 30.2回 32被安打 4被本塁打 23奪三振 奪三振率6.75 7与四球 1与死球 1暴投 17失点 17自責点 被打率.267 K/BB3.29 WHIP1.27




セーブ7位




宣言残留して新たに4年契約を結んでの1年目、誰もが予想だにしなかった凄惨な結果で守護神の座を追いやられてしまいました。




開幕直後はなんやかんやで増田劇場ながらもセーブ失敗なく投げていきましたが、ソフトバンク戦で中村晃選手に同点となる2点ホームランを打たれてセーブ失敗、ここから異変が起きました。




そして思い出したくないですが、思い返せばチーム転落を決定づけたであろう2試合があります。まずはオリックス戦、3点リードの9回2アウト1,2塁からジョーンズ選手のサードゴロを佐藤龍世選手が代走の出ているセカンドに投げてセーフになるフィルダースチョイスをやらかして、そこからT-岡田選手、杉本選手に連打でサヨナラ負け、さらにゴールデンウィークの日本ハム戦では同じく3点差の9回から柘植選手との変化球で逃げまくるチキンバッテリーで3点差を追いつかれて、最後は宮川投手が杉谷選手に押し出し四球でサヨナラ負け、あまりにも凄惨なサヨナラ負けが続いて下半身不良で登録抹消となり、これで前半戦は終了となります。




6月からは2軍戦復帰も本来の調子には程遠かったですが後半戦復帰でぶっつけ本番で同点の場面で投げますがその楽天戦で2失点して敗戦投手となり、続くロッテ戦でも失点して本田投手の勝ちを潰すなど、後半戦スタートも酷かったです。その後はなんとか持ち直して一時的に8回セットアッパーで9H挙げますが、最後は1点差の場面で2試合連続同点ホームランを打たれて勝ちパターン失格となり登録抹消、前半戦後半戦含めて2度も勝ちパターン失格の烙印を押されるという情け無い1年となりました。




増田投手がここまでダメになった理由は劣化というよりも、単純に変化球で逃げに走ったからだと思います。今シーズンの球種割合ですがストレート60.91%、スライダー25.60%です。昨年がストレート74.06%、スライダー14.44%ですから、いかにストレートを減らしてスライダーを増やしたからはこの数字を見れば分かります。それでスライダーが機能していれば構いませんが今シーズンのスライダー被打率.344、3被本塁打に空振り率3.10%と全く機能していません。ストレート被打率.221は昨年の被打率.242より好成績なのに防御率が爆上がりしているのは、間違いなくスライダーに逃げて大炎上したからです。




ただ、森選手と組んでいてもストレートのサインに首を縦に振らない場面は多いです。数字上はストレート被打率は昨年より良くなっても、試合を見ているとストレートでなかなか押し切れない場面が増えているのは事実です。増田投手はストレートが生命線の投手なので、ストレートがダメになったらその時点で活躍は厳しくなります。今シーズンの成績は劣化ではないですが、来年再来年は劣化してさらにダメになる可能性は危惧しないといけません。





とにかくストレート勝負出来るようにストレートの状態を良くすること、これに尽きますね。変化球強化は1年目からずっと言われていますが、年齢的に優先すべきはストレートの状態を保つことです。来年もダメなら再来年は先発転向も視野に入れないといけなくなります。完全に増井投手と同じ展開になりますが、私が昨年の宣言残留からの複数年契約で一番危惧していたのはこのパターンです。本当に増井投手の二の舞になりかねないです。




増田投手が機能しなくて最下位に転落しました。最下位転落の戦犯の1人ですが、やはり増田投手が勝ちパターンで機能しないとチームの上位進出はありません。平良投手の動向も気になりますが、来年は是非とも守護神の座を奪還して、再びセーブ王のタイトルを目指して欲しいです。





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