背番号16は松坂投手ですが、私の予想通りに戦力にはなりませんでした。ただ、引退試合では背番号18を付けて最後は苦し紛れながらも懸命に投げて現役引退されました。今は日本シリーズの解説に引っ張りだこですが、将来的にライオンズの指導者としての招聘もあるかもしれません。

【2021成績】

28試合　防御率3.79　10勝8敗　勝率.556　149.2回　137被安打　15被本塁打　130奪三振　奪三振率7.82　64与四球　4与死球　4暴投　1完投　1完封　63失点　63自責点　11QS　QS率45.8　被打率.246　K/BB2.03　WHIP1.34

勝利6位タイ　敗戦8位タイ　勝率6位　投球回8位　被安打4位タイ　被本塁打8位タイ　奪三振率7位　与四球2位　暴投9位タイ　完投6位タイ　完封3位タイ　失点6位　自責点2位タイ　

プロ3年目は中継ぎ降格を経験しながらも初の規定投球回と二桁勝利を達成しました。

そんな松本航投手の開幕スタートは最悪で、シーズン初戦こそ勝利しましたが到底褒められたものではなく、無駄な四球から自滅するチキン松本航でした。結果として3試合で中継ぎ降格処分を喰らいました。その中継ぎでも決め球不足などで結果は出せずに、4月は0勝3敗で中継ぎでの起用は大失敗でした。個人的にも中継ぎ降格にはかなり否定的な立場でした。

ただ、その中継ぎでスタミナ配分を考えすぎたりストレートに対してのキレの重要性など、自身に足りない部分や問題点に気付くきっかけにはなったようなので、その点では一応は効果があったかなと思います。GWのロッテ戦で伊藤投手が1回持たずにKOした試合で緊急登板から6回まで投げて、そこから再び先発復帰となります。

先発復帰してから5月は3戦3勝、防御率0.43と無双します。ストレートのキレが素晴らしく変化球も相乗効果で向かう所敵なしで、あと1試合好投したら月間MVPも狙えるほどでした。

6月も3勝しますが7月はガス欠して2戦2敗、オールスターにも選出されますがストレートの良し悪しで結果が左右されるという、例年通りの松本航投手でした。

後半戦は2ヶ月で0勝4敗と全く勝てませんでした。ただ、松本航投手が悪いというよりも無援護だったり俺達森脇「パパ者」だったりでとにかく負け運が酷かったです。この2ヶ月で二桁勝利は厳しいと思いましたが10月に3勝してギリギリ二桁勝利に滑り込みました。個人的にはプロ初完封のソフトバンク戦の投球が印象に残りますね。あの試合を現地観戦で見届けることが出来たのは本当にラッキーだったと思います。

これまで無駄な四球、ストレート以外の変化球、スタミナが松本航投手の大きな課題でした。スタミナに関しては問題ないです。私が現地観戦した試合でも120球越してもストレートのキレは落ちませんでした。QS率の低さは西口さんが早々に降板させる責任も大きく、来年からは長い回を任せるスタミナは付きました。

ストレート以外の変化球ですが、カットボール被打率.261、SFF被打率.213、スライダー被打率.368、カーブ被打率.273です。参考までにストレート被打率.239ですが、SFFが一定の変化球になったので、もう少しカットボールでカウントを稼げるようになると投球が楽になりますね。高橋光成投手もカットボールを習得してから投球の幅が広がりました。正直カーブ、スライダーは見せ球程度で構わないので、極めるならカットボールの方が良さそうな気がします。

最大の問題は四球です。与四球2位は今井投手に次いで四球が多いです。大学時代はこんなにノーコンじゃないですが、やはりストレートだけで粘られるのと、なによりも突然四球で炎上し出すチキメンタルが悪い時には躊躇なく発動しますからね。奪三振率は悪くないのにK/BB、WHIPが悪いのは四球が原因です。松本航投手は四球は減らすコントロールはあるはずなので、せめて四球数10位圏外は目標にしてもらいたいです。

個人的にはカットボールは強化して欲しいと思いましたが、本人は秋季キャンプでストレートの球速にこだわっていく話がありました。元はストレート投手で変化球が今ひとつでもストレートだけで勝率5割まで持っていく力があります。そのストレートを磨くということで、とことんストレートの良し悪しで結果が大きく左右される投手になるかもしれません。

来年は最低でもQS率6割ほしいですね。松本航投手に足りない安定性が備われば、来年も二桁勝利は間違いないでしょう。本人がストレートに拘ると言った以上はストレートがダメなら1軍先発はなしです。それだけにストレート投手としてストレートの球速と質に拘って、先発3本柱の1人としての活躍を期待したいです。

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