【2021成績】

40試合　防御率3.38　1勝1敗8H9HP　40回　41被安打　1被本塁打　26奪三振　奪三振率5.85　19与四球　2与死球　18失点　15自責点　被打率.280　K/BB1.37　WHIP1.50

今シーズンは中継ぎ1本勝負という、予想とは異なりましたが1年間中継ぎで頑張ってくれました。

前半戦は中継ぎで比較的好調でしたが、ロッテ戦での逆転勝利でこれが今シーズン唯一の白星となりました。辻監督の贔屓采配の被害でなかなか勝ちパターンのチャンスは与えられませんでしたが、6月までに7H挙げる活躍で部分的ながらも勝ちパターンの一角となりました。

ただ、7月ならは調子を落としました。左打者に打たれまくるようになってから総じて1回を抑えるのが難しくなってきました。後半戦は敗戦処理兼ロングリリーフがメインになりました。ロングリリーフとしてはそれなりに機能しだと思いますが、勝ちパターンは無理でしたね。後半戦唯一のホールドは松坂投手引退試合の松坂投手が出した四球で0アウト1塁から三者凡退に抑えた場面ですが、日本ハム戦で清水選手に満塁ホームランを打たれてシーズン終了したと思う方が多いと思います。

40試合登板で防御率3.38は頑張った部類ですが、内容的には防御率4点台に突入してもおかしくない悪さです。対右被打率.203に対して、対左被打率.377と左打者にコテンパンに打たれました。今シーズンの球種がストレート、スライダー、カーブがメインになりフォーク、シンカーなどの変化球がほぼなくなったのもあって、十亀投手の投球フォームと球種で左打者対策はかなり厳しいものになりました。

さらに勝ちパターンとして見るとストレート被打率.351と中継ぎ投手の基本でもあるストレート勝負は不可能に近いです。一方でカーブ被打率.150と今年の十亀投手はカーブが良かったです。ストレートの悪さをカーブでカバーする、緩急に関しては使えたと思います。スライダーも右打者に関してはそれなりに機能したと思います。

今年は中継ぎ1本でしたが、来年はどのポジションにするかです。今年の十亀投手は中継ぎでも三者凡退は少なく、ご挨拶の四球も出して、のらりくらりで抑えていく投球スタイルです。辻監督が十亀投手の投球スタイルを嫌がりますが、WHIP1.50は中継ぎとしては厳しい数字です。個人的にはやはり先発で6回3失点を目安に投げていく方が十亀投手に合っていると思います。

ただ、辻監督からの評価が低い上に来年は先発陣の争いは熾烈を極める予想です。そうなると十亀投手の先発機会はなかなか与えられなくなり、必然的に中継ぎになる可能性が高いです。中継ぎで考えると基本は敗戦処理兼ロングリリーフになります。場合によっては右キラーも視野に入りますがそこは平井投手の枠に使いたいので、チャンスは限られてしまいますね。

来年は3年契約の最終年です。十亀投手もこの2年は不完全燃焼に終わっていると思います。来年もこんな感じの数字だと契約更改はそれなりに覚悟が必要になります。せっかく宣言残留して指導者役にも宣言したのですから、このまま若手に負けずにベテランの意地を見せてもらいたいです。

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