ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2021シーズン振り返り 背番号35 若林楽人

【2021成績】

44試合 打率.278 161打席 144打数 40安打 8二塁打 1三塁打 2本塁打 56塁打 10打点 14得点 41三振 10四球 4死球 2犠打 1犠飛 20盗塁 8盗塁死 3併殺打 出塁率.340 長打率.389 OPS.729 得点圏打率.233 1失策



盗塁6位 盗塁死5位




実働2ヶ月ながら、彗星の如く現れて1番センターのレギュラーに定着してライオンズファンを沸かせてくれた選手でした。



ドラフト時点では俊足強肩で打撃は大学4年から急成長したということで、どちらかというと打撃より守備走塁への期待が高かったですが、先に言うとこの予想は180度覆ります。オープン戦打率.156ながらも開幕1軍を勝ち取って、2試合目のオリックス戦では宮城投手から押し出し死球で打点を記録しました。



当初は控え予定でしたが案の定1番センターが空白となった中で、4月の楽天戦で則本投手からプロ初ホームランを打ち、そこから1番センターでのスタメン出場が始まりました。一時的にノーヒットの試合が続いてスタメンから外されることもありましたがその後は再び調子を戻して5月は月間打率.333、さらに盗塁も稼いでこの時点で20盗塁とダントツの盗塁王、このままいけば盗塁王のタイトルは確実かと思われていました。




しかしその矢先、事件は起こります。阪神戦でセンター前ヒットの打球のバウンド処理をファンブルした際に足を挫いて転倒、立ち上がることができずに担架で運ばれて途中交代となりました。テレビ越しで見てても明らかにヤバそうな状態でしたが、結果は左膝前十字靭帯損傷で全治9ヶ月となり、強制的にシーズン終了となりました。




1年目ながら1番センターを勝ち取る活躍は凄かったですが、印象としてはとにかく調子極端です。日によって活躍の有無が真逆になり、良ければ2安打3安打固め打ちしてマルチ盗塁もしますが、悪い日は2三振3三振は平気でして盗塁も失敗します。1日単位で目まぐるしい調子の変動を合算しての打率.278でしたので、安定した数字ではないことだけは断言しておきます。ただ、当初の打撃の弱さの話とは真逆で、球種別打率もストレート打率.271、スライダー打率.280、フォーク打率.250と1年目として見たら満遍なく対応出来ている数字だと思います。



一方で盗塁は良しとして、守備がダメダメです。当初は俊足強肩で守備も良いという話でしたが、強肩どころか弱肩な部類で一歩目の出だしが遅く、ライナー性の打球判断が下手でバウンド処理も遅い上に無理な体制で捕球を試みるなど、守備に関しては褒めるところがないです。実際に靭帯損傷も若林選手自身の下手くそな守備が原因です。盗塁王は実現可能な目標に対してゴールデングラブ賞は到底無理な段階です。守備に関しては基本からやり直しが求められます。





まずは怪我の完治が最優先ですが、来年復帰したとして、求めたいのは打率と出塁率ですね。調子極端でしたがなるべく悪い日を減らして好調期を長く続けることです。そしてボール球見極め率71.43%ですが、それを75%まで上げてもらいたいです。出塁率を上げた上でOPS8割、最低でも.780越してくれれば1番センターは決定と見ていいでしょう。




靭帯損傷はしっかり完治しないと癖になる怪我なので、本当に無理をせずに確実に治すことが求められます。当初9ヶ月かかるとされた怪我ですが回復スピードが予想以上に早く、9月頃にはキャッチボールを始めて秋季キャンプにも顔を出していました。ここまで早い回復には驚きを隠せませんが、怪我が再発したら盗塁数は激減すると思います。なので1日も早い回復を期待したいですが、無理はしないでもらいたいです。




ファン感謝祭ではリベンジャーズのリーゼント姿で登場しました。正直今年の期待を裏切ってしまった選手の登場の中で怪我でシーズン終了した若林選手がいることには疑問がありましたが、そこで怪我からの復帰を宣言してくれました。2ヶ月だけでしたが、1番センター問題を解決の一歩を踏み出してくれた選手です。怪我から復活して再び1番センターに戻ってくれることを待つことにします。





よければポチッとひと押しお願いします!