背番号50は中塚投手でした。ロマン枠のドラ2として活躍したのは20年9月だけでした。昨年は長らく消息不明から戻ってきたと思ったら140kmしか出ないノーコンでお話になりませんでした。素行不良以外で単純に実力不足での大外れドラ2枠は後世に語り継がれるレベルでの酷さでしたが、最後にトライアウトで149kmを計測して社会人野球から声がかかりました。野球を続けたいという本人の希望が叶ったのはせめてもの救いだったことでしょう。

【2021成績】

・1軍成績

12試合　打率.000　27打席　20打数　2打点　1得点　8三振　4四球　1犠打　2犠飛　1併殺打　出塁率.154　OPS.154　

・2軍成績

32試合　打率.277　110打席　101打数　28安打　7二塁打　1本塁打　38塁打　12打点　14得点　24三振　8四球　1犠打　7盗塁　1盗塁死　3併殺打　出塁率.330　長打率.376　OPS.707　得点圏打率.300　2失策

打撃センスの高さに期待がかかりましたが、まさかの1軍ノーヒットでシーズンを終えてしまいました。

1軍で20打数無安打ですが、捉えた打球が正面だったり相手のファインプレーに阻まれたりで運のなさもありました。たらればですが、ヒット1本出ていればもう少し違う結果になっていたのかなと思います。

1軍でノーヒットに終わり登録抹消されてから2軍でちょいちょい消息不明になりがちでした。2軍で32試合、110打席しか立てていないのは小刻みに怪我を重ねているからです。入団当初から大胸筋断裂の大怪我を背負っていましたが、それを治してもスペ体質が1軍昇格を阻みました。

加えて打撃フォームもコロコロ変わってまだ模索中でした。昨年1年間でも定期的にバットの構えが変わっていましたが、最後にフェニックスリーグで長打を連発してようやく打撃フォームが固まったかのように思いました。是非とも1軍出場させて欲しかったですがここで辻政権が優先したのが西川選手でなく戸川選手という理不尽極まりない謎采配のせいで、結局1軍出場なく終わってしまいました。最後に1軍で試合出場する姿が見れないのは本当に残念な判断でした。

最後に関しては同情の余地があるにしても、西川選手も1軍での課題が見えてきました。インコースは曲芸打ちするセンスの高さがありますが、外のコースは打てません。大体は泳がされて凡退するパターンです。加えて落ちる変化球も我慢出来ないので、三振も増えます。弱点が分かりやすくなっているだけに、課題克服しないといけません。

それ以上に怪我が多く、怪我の多さで数々のチャンスを潰してしまう「2軍の帝王」パターンが待ち構えています。センスや才能があっても試合出場するのが大前提です。西川選手の場合は昨年みたいに小刻みに怪我を重ねることで、その試合出場の機会を軒並み無くして結局1軍ノーヒットという結果で終わってしまいましたが、これも一種の2軍の帝王に当てはまると個人的に思います。今年でプロ5年目になりますから、いい加減怪我しない身体を作らないと、他の選手に先を越されてしまいます。

本当に打撃センスは高いものを持っているのでまだ期待値を下げたりそういうことはしません。今年も外野手争いの候補の1人だと思っていますが、今年も昨年同様の感じだったら流石に期待値を下げるしかなくなります。一応はドラ2枠を使って指名しているので、このまま中塚投手パターンだけは絶対にやめてもらいたいです。

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