ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2021シーズン振り返り 背番号61 平良海馬

【2021成績】

62試合 防御率0.90 3勝4敗21H24HP20S 60回 36被安打 70奪三振 奪三振率10.50 28与四球 5与死球 3暴投 6失点 6自責点 被打率.176 K/BB2.50 WHIP1.07



登板3位 ホールド10位 ホールドポイント9位タイ セーブ5位




昨年チームMVPは間違いなく平良投手でした。最下位に沈むチームで1年間孤軍奮闘の大活躍をしてくれました。




なんと言っても前半戦は無失点記録を立て続けに更新しました。5月に球団記録となる14試合連続ホールドポイント、交流戦では開幕から無失点記録をパリーグ、プロ野球記録と立て続けに更新、さらに6月のロッテ戦で満塁のピンチから押し出し四球は出しましたが自責点は付かずに豊田コーチの無失点記録に並び、さらにソフトバンク戦では藤川球児さんの記録に並びました。そして7月のソフトバンク戦でプロ野球新記録を樹立しました。最終的に39試合で無失点記録は止まりましたが、とにかく前半戦の勢いは圧巻でした。






ただ、前半戦は記録更新続きの影で増田投手が抹消、代役守護神のギャレット投手も5失点KOなどで平良投手が途中から守護神の座につきます。そして中継ぎは不調やら怪我やら「俺達」でまともな投手がおらず、勝ちパターンが事実上平良投手のみという過酷な状況で酷使が増えました。東京五輪で昨年唯一のホームランを打たれましたが、五輪の内容の悪さからも後半戦が不安視されました。




後半戦は前半戦ほどの圧巻の内容ではなかったです。特に10月は先頭打者への四球から崩れる「俺達」パターンに陥って、10月は2敗、防御率4.76とガス欠して、最後は右足首の手術でシーズン終了となりました。ただ、62試合登板で防御率0.90、20H20Sはパリーグ初の記録とチーム事情に応じてセットアッパーにクローザーとやってのけた平良投手の頑張りは、まさに1億円プレーヤーに相応しいものでした。





昨年の平良投手はモデルチェンジの代表例でもあります。球種別割合で半分以上投げていたストレートを40%まで減らして変化球を増やしましたが、これも功を奏した形となりました。一番悪かったのがチェンジアップ被打率.235、ストレートとカットボール被打率1割台に抑えてスライダーは被打率.098と4球種の中では一番良かったです。個人的にもスライダーは球速差からカーブに近い緩急を生み出すことが出来ていたと思います。変化球のレベルも全体的に上がってきたので、ストレートとの相乗効果を生み出しています。




唯一、満点評価を上げられない点は4敗したことです。個人的に勝ちパターン投手は3敗までに抑えてほしいと思っているので、そこだけが課題ですね。後半戦の失点は先頭打者への四球からの失点がほとんどでした。平良投手自身も疲労軽減から最初は8割ぐらいで投げていますが、1点差などではそれが命取りになります。ロッテ戦の田村投手がプロ初勝利した試合では、1点差で先頭打者への四球1アウト3塁のピンチとなりました。そこからギアチェンジして豪速球で後続をねじ伏せましたが、解説の高橋朋己さんから「最初から本気出せ」と言われました。疲労軽減は大事ですが1点差ではその余裕はないです。終盤は疲労に右足首の不安などあったでしょうが、この高橋朋己さんの言葉は最後に平良投手に足りなかった部分だったと思います。




なので、来年はとにかく負けないことを念頭に置いてもらいたいです。実力に関しては申し分なくホールドやセーブは投げていれば勝手に付いてくるので、あとは勝ちパターンとして負けを付けさせないことです。勝ちパターン投手が負けることは勝ち試合を落としたことなので、普通の負けよりダメージが大きくなります。平良投手も来年は無敗を目標にして、ケースバイケースで最初から本気出す時は出せるようにしないといけません。




これまで変化球強化も先発希望のためや代理人にボラス氏との契約、さらにスピードラーニングで英会話勉強などで将来的なメジャー挑戦もありそうですが、今年は中継ぎで勝ちパターン投手です。辻監督は守護神に任命しましたが、まずは右足首の完治からです。手術後に細菌が入って再入院となったので、準備は時間がかかりそうです。無理されて悪化したら元の子もないので、確実に治して今年も大車輪の活躍を期待したいです。





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