ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2021シーズン振り返り 背番号69 水上由伸

【2021成績】

29試合 防御率2.33 1敗4H 27回 19被安打 1被本塁打 22奪三振 奪三振率7.33 16与四球 1与死球 7失点 7自責点 被打率.211 K/BB1.38 WHIP1.30




育成5位とライオンズでドラフト一番最後に指名されてプロ生活スタート、それが1年で気が付けば1軍リリーフの一角に割って入る大躍進を見せました。




2軍で防御率5.60ながらもシーズン途中に支配下登録、この支配下登録には時期尚早ではないかと疑問視する声がありましたが、その声は1軍登板で黙らせることになります。



プロ初登板となった中日戦で1回無失点に抑えて上々のデビューを飾ります。個人的に印象に残っているのはプロ初ホールドの楽天戦ですね。1点リードの5回に登板、プロ初勝利の可能性もある中でまだ数試合しか投げていない水上投手とプレッシャーのかかる場面でしたが、それを跳ね除けるほどに豪快に投げて1回無失点に抑えました。この投球を見てメンタル面に関しては何の心配もないと確信を持てました。



そこから無失点記録を続けて、甲斐野投手のパリーグプロ初登板から連続無失点記録を更新、最終的にデビューから無失点記録を17試合まで伸ばしました。昨年の新人選手はハイレベルすぎて水上投手の話題はほぼなかったですが、育成5位指名からここまでの結果を残すことはそうあることではないです。




ただ、9月以降は成績が急落しました。スタミナ不足から球速、キレが一気に落ちて防御率が跳ね上がりました。10月は月間防御率8.31、楽天戦では3点ホームランを打たれるなど派手に炎上もしました。それでも1年目で29試合登板、防御率2.33は当初の期待値からしたら十分に頑張ったと言える数字だと思います。





水上投手の特徴は「投げっぷり」の良さです。この言葉はライオンズにとって「俺達」に直結する禁止ワードになっていますが、水上投手の場合はこの禁止ワードを打破する投げっぷりの良さを発揮しています。



水上投手の調子の良し悪しはストレートの球速が一つの判断基準になります。無失点記録を更新している時は球速150km前後を安定して記録していました。決め球に関しては150km超えです。逆に終盤ガス欠した時の球速は145kmを下回っていました。楽天戦での3失点の時なんかは寒さも重なってか140kmも怪しいレベルでした。なので、今年はストレートの球速は一つのポイントにしておきたいです。




そのストレート被打率.286と球種別被打率では一番悪いです。要するに後半戦で球速が落ちたストレートを打たれまくったということです。中継ぎ投手としてはやはりストレートが通用することが第一関門になりますから、今年はストレート被打率を下げることがまず第一目標です。




変化球はスライダー、カットボール、シュートがメイン変化球です。特にスライダーは決め球としても多く投げて、被打率.160と抑えています。フォークの習得も視野に入れているようですが、使えればそれに越したことはないですが個人的には今の球種を磨く方向でもいいような気がします。とにかくスライダーにしろフォークにしろ、曲がるなり落とすなりして空振りを狙える変化球に精度を上げるとK/BB、WHIPなどの数字も良くなります。




今年は2年目なので、2年目の壁に当たるかどうかにもなります。宮川投手、浜屋投手なんかは思いっきりこの壁にぶち当たりました。水上投手もその可能性がなきにしもあらずです。しかし、その壁を越えれば本当に勝ちパターンまで上り詰める可能性があります。ライオンズの育成指名として初めての主力選手としての名を残してもらいたいです。





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