【2022成績】

20試合　防御率2.88　10勝7敗1HP　勝率.588　115.2回　104被安打　11被本塁打　61奪三振　奪三振率4.75　16与四球　4与死球　2暴投　39失点　37自責点　1完投　1完封　10QS　QS率52.6　被打率.238　K/BB3.81　WHIP1.04

勝利5位タイ

【ルキナ査定】

ランク:C→A

年俸:3500万(＋2400万)

※3300万(＋2200万)

【今季振り返り】

昨年後半戦に飛躍の可能性を見せて密かに期待された今シーズン、オープン戦から先発ローテーション争いに割って入り、開幕ローテーション入りを果たします。しかし日本ハム戦で5回投げきれずにKOされて登録抹消、1ヶ月ほど2軍再調整となりました。

しかし中継ぎのコロナクラスターで本田投手と一緒に1軍緊急昇格、そしてソフトバンク戦でスミス投手の負傷降板で緊急登板して1点差を守って今季初勝利、振り返るとこのアクシデントで与えられたチャンスをものにしたのが大きかったです。そこからロッテ戦6回無失点で今季先発初勝利、そして與座投手を覚醒させたと言っていい沖縄凱旋ソフトバンク戦での8回無失点、9回逆転負けして勝ち投手になれませんでしたが、この試合で與座投手が先発ローテーションの一角を完全に勝ち取ったことを証明していたと思います。

前半戦だけで7勝を挙げて、松本航投手や今井投手に代わって新たな柱の一角になります。後半戦のソフトバンク戦でプロ初完封勝利、しかしそこから疲れが見えて8月から打たれる試合が増えてきます。8月以降はわずか2勝、球威が落ちて苦しい投球が続く中でも粘りを見せる投球で9月の日本ハム戦で5回無失点に抑えて念願の二桁勝利達成、トミージョン手術から始まったプロ生活から5年を経て成し遂げた二桁勝利に涙を流したヒーローインタビューは與座投手の今季ハイライトを象徴しても良いと思います。見事な覚醒を遂げた1年となりました。

【総評】

飛躍の要因はコントロールです。BB/9が1.24とアンダースローに必須な制球力を確かなものにしました。加えて変化球被打率がスライダーとカーブが被打率1割台、ストレートを基本軸にして少ない変化球種でもコントロールミスなく抑えていく投球術を確立していきました。アンダースローならでは高低差を使う技術もバッテリーでしっかり投げ分からことが出来だと思います。

後半戦は疲れが見えて成績が落ちましたが、ストレートが機能すればテンポ良く投げて自分のペースに持ち込むことが出来ます。本来左打者が多く苦戦が予想された楽天戦も3勝と楽天戦貯金にも貢献しました。基本のストレートとコントロール、スピードがなくても結果を出す部分で基本をしっかり強調出来た結果だと思います。

【来季に向けて】

課題としては1年間投げ抜く体力と対左打者です。後半戦大きく数字を落としましたが、初めて1年間ローテーションを守ってのガス欠です。調子を落とすとストレートのキレがガタ落ちして打撃投手になってしまいます。疲れを溜めずに1年間ストレートのキレを保つことが求めまられます。さらに対右被打率.203に対して対左被打率.257、左打者に投げるシンカー被打率.279、アンダースローの宿命とも言える対左打者対策は暫く続きそうです。

今年の活躍がまぐれと言われないためにも、来年も二桁勝利は是非とも達成してもらいたいです。そして来年は規定投球回も達成して、平良投手と一緒に17年ドラフトと沖縄代表するプロ野球投手として、名前を広めてもらいたいです。

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