ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2022シーズン振り返り 背番号45 本田圭佑

【2022成績】

45試合 防御率1.97 4勝2敗20H24HP 勝率.667 50.1回 37被安打 2被本塁打 33奪三振 奪三振率5.90 15与四球 3与死球 3暴投 11失点 11自責点 被打率.210 K/BB2.28 WHIP1.03



ホールド9位タイ、ホールドポイント8位タイ





【ルキナ査定】

ランク:D→A

年俸:3200万(+1940万)

※3000万(1740万)





【今季振り返り】

本田投手を振り返る上で避けて通れないのは「延長11回途中154球完投負け」でしょう。春先の深刻な投手不足の煽りを受けて、遠征3連戦初戦でプルペン入りが熊代選手とかいうカオスなチーム編成を受けて、地獄の2軍戦サヨナラ負けを経験しました。この時点では、2軍投手不足のイニング消化担当で終わってしまうのではないかと予想されました。


しかし、本田投手も與座投手同様にアクシデントで思わぬ形でチャンスを掴んだ1人になります。4月末に與座投手と一緒に緊急昇格してソフトバンク戦で今季初登板を三者凡退に抑えます。そして次の試合、2点リードの7回、中継ぎのコロナクラスターで8回平良投手まで繋げる選択肢がなくなった中で、豊田コーチはこの場面を本田投手に託すという賭けに出ます。この千載一遇のチャンスを与えられた本田投手は柳田選手を空振り三振に抑えて三者凡退でプロ初ホールドを記録、これで豊田コーチの信頼を勝ち取った本田投手は中継ぎ陣が戻ってきてからも勝ちパターンの一角を任せられるようになります。僅差での勝ちパターンや代役セットアッパー、緊急時の火消しやイニング跨ぎ、まさに大車輪の活躍と言える素晴らしい投球で、前半戦だけ見たらチーム投手MVPでも良いほどでした。代役ではありますが、オールスターにも初出場することが出来ました。


前半戦の酷使が影響してか、後半戦は成績を落とします。良かった時のストレートのキレが失われて打たれる試合が増えてしまい、8月防御率3.52と悪化させて勝ちパターンから降格となります。その後抹消も視野に入りましたが結局1軍帯同しながら状態を見て行くことになります。9,10月はわずか6試合登板に終わり登板数を減らしましたが悪いなりになんとか踏ん張って防御率1点台を守り、最後にサヨナラ勝ちで棚ぼたの4勝目を記録、最後の最後に1年間の覚醒が報われる形でシーズン終了することが出来ました。





【総評】

まさかですね。中継ぎで勝ちパターンになるとは思いもしませんでした。覚醒の要因としては2軍の154球完投負けがあったからでしょう。完全なるパワハラ案件でしたが、その投げて行く中で100球越しても球威が落ちることなく、手応えを掴むことが出来たらしいです。これまで棒球だったストレートが最速150km計測、被打率.235と課題のストレートに大きな変化が見られたのがまず勝ちパターンでの覚醒要因に挙げられます。投球の半分以上がストレートでしたが、そのストレート勝負が1軍相手にも通用するようになりました。


加えて2軍で西口2軍監督からフォークを取得して、投球の選択肢を増やすことに成功しました。フォーク被打率.250、そしてチェンジアップ被打率.083、空振り率17.95%と落ちる球がしっかり機能したというのは勝ちパターンとして大きいです。スライダーの数字が悪いですがカーブ被打率.111、落ちる球と緩い球の変化球の選択肢も増えて、相手も的を縛りにくくなったと思います。


そして前半戦は佐々木投手がやらかした2試合(広島戦1アウト満塁で坂倉選手併殺打、ロッテ戦0アウト2,3塁から最後はグラブトスでホームタッチアウト)の火消しは最も印象に残りますね。どちらも1点差で無失点に抑えるのが絶望的な場面を0に抑えました。グラブトスを見ても、日頃の練習をしっかり行っているからこその本番での結果に繋がっていると思います。メンタルの強さも火消しに繋がっていると思います。




【来季に向けて】

平良投手が先発転向に増田投手の衰えと勝ちパターンが崩れる危険が高い中で、水上投手に次ぐ勝ちパターン候補一番手は本田投手です。不安点としては活躍した翌年に成績を落とすことです。今年1年初めてほぼフル1軍帯同したので、疲れが溜まっていると思います。来年も中継ぎでの起用は間違いないだけに、しっかり疲れを抜いてストレートのキレを取り戻すことが求められます。1球1球の丁寧さは1イニング勝負で成果が出ました。是非ともライオンズの「ケイスケ・ホンダ」として、実力と知名度をさらに広めていってもらいたいです。






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