2022シーズン振り返り 背番号46 鈴木将平
【2022成績】
58試合 打率.250 227打席 212打数 53安打 10二塁打 1三塁打 1本塁打 68塁打 13打点 14得点 24三振 9四球 5犠打 1犠飛 1盗塁 4盗塁死 2併殺打 出塁率.279 長打率.321 OPS.600 得点圏打率.273 3失策
【ルキナ査定】
ランク:B→C
年俸:1260万(+400万)
※1500万(+640万)
【今季振り返り】
春季キャンプから平石コーチとのマンツーマン指導でポスト1番打者候補としての有力候補に名乗りを挙げました。身体改造で体重8kgアップしてパワーを付けてオープン戦打率.333でスタメン確定、開幕戦1番センターで2戦目にマルチ安打、スタートダッシュは良いものになりました。
しかし、四球を選ばずに徐々に力負けしたりクソボール球に手を出すなどこれまでの2軍の帝王が顔を出すようになってしまい、4月打率.180、出塁率.194と撃沈して5月頭に登録抹消となります。2軍でも低打率に苦しみ再昇格までかなり時間を費やすことになりました。7月半ばに再昇格されてから7月打率.410と復活して、後半戦の巻き返しに期待がかかりました。
この流れでのコロナ感染はまた他の選手同様に調子を狂わす羽目になりました。8月末にコロナ感染してせっかくの好調期に戦線離脱を余儀なくされます。復帰してからも好調期を取り戻すことなく打率2割前半に沈みました。最終的に打率.250をキープしましたが、総じて好不調の波が激しく、加えて守備走塁の劣化も著しくでオープン戦の期待値と比べたらガッカリする部分が多いシーズンになってしまったという感想でした。
【総評】
パワー不足改善のための8kgアップでしたが、マイナスに働いてしまった部分が大きくなってしまったと思います。たしかにパワーアップして1軍投手の直球に力負けすることは減って、バットコントロールでスライダー打率.471、当てるだけの打撃からヒットゾーンへ運ぶ力を身に付けることは出来たと思います。しかし、それに対する打率アップが伸び足りず、なによりもその代償として守備走塁の劣化が著しすぎました。かつて與座投手のプロ初勝利を守ったセンターでのスーパーキャッチを見せた球際の強さは失われてしまい、レフトを守らせるとライン際に弱くポロリ、走塁も一気に鈍足になり盗塁成功率2割、走塁も三塁回ってから加速のかけらもなく相手のレーザービームでホームアウトに挙げ句の果てには転倒して三塁戻れずタッチアウトなど、パワプロでいえば守備走力はEでいいんじゃないかというレベルです。
打率の伸び悩みは出塁能力の低さです。IsoD0.03、ボール球見極め率78.03%でこのIsoDの低さは異常です。鈴木将平選手の場合、決して選球眼が悪いわけではないですが、基本的に粘ろうとせずに全部打ちにいくせいで相手もガンガンゾーン内勝負を挑んで簡単に抑えられてしまうことが多くなります。積極性は大事にしても、そこを履き違えてしまうと早打ち凡退マシーンになってしまいます。実力に対しての技術力や頭脳的な部分の足りなさがまだまだ課題として残っている形になっています。
【来季に向けて】
個人的には期待値が下がりましたが、契約更改や背番号55がまだ空いているのを見ると、フロントとしてはまだ期待していることが窺えます。今年一年やってきたこと全てがダメではなく、オープン戦や7月など一時的には通用する時期もありました。松井政権の走塁野球のために減量を決断しましたが、それでパワー不足が再発してしまっては本末転倒です。バットコントロールは1軍レベルにありますから、それを結果で繋げるためにパワーキープに加えてどう出塁していくか、全部打ちにいくのでなくファウルで粘る技術も鈴木将平選手なら身に付けられるはずです。
走攻守全てにおいて「野球脳」の低さが顕著でした。ベースランニングでずっこけたりフライ見失って落球など、目指すべき秋山選手はこんなアホなミスを繰り返し行いません。背番号55を継承したいのであれば、一つ一つのプレーに対する意識の高さをしっかり持って、蛭間選手や新外国人選手との外野争いを制してたらいたいです。
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