過去のドラフトを振り返ってみよう—2009年—
前回から追記で、各選手の通算成績の隣に、西武ライオンズの在籍年数を記載することにしました。
【2009年ドラフト指名】
◯1位 菊池雄星 投手 花巻東高 左投左打
⚪︎1軍通算成績 10〜18年
158試合 73勝46敗1S 1010.2回 903奪三振 防御率2.77
⚪︎獲得タイトル
・最多勝1回(17)
・最優秀防御率1回(17)
・ゴールデングラブ賞1回(17)
・ベストナイン2回(17,18)
⚪︎ランク:B
菊池雄星投手にB評価は辛口すぎるだろ、と言われそうですが、よくよく見ると9年間で二桁勝利は3回だけ、2軍で暴力指導やら色々とありましたが、6球団指名のドラ1選手で元々のポテンシャルと実際の実力に辿り着くまでにやや時間がかかり過ぎた印象があるので、評価は控えめにしました。限りなくAに近いB評価です。勿論B評価は合格点ですから、指名して成功と言えます。
二桁勝利にまで6年かかりましたが、17年の活躍は本当に圧巻でしたね。絶対的なエースとしてはやや波があったりソフトバンクに18戦勝ちなしと不安定な部分もありましたが、最後は西武ライオンズを代表する投手になってくれました。メジャーでは苦しんでいますが、ここから這い上がれるか否かでしょう。
とはいえ、残念ですがこのままいけば楽天入りは間違いないでしょう。石井一久GMとの仲の良さは有名ですから、既に帰国後の手配は済んでいると思います。帰国したらブーイング確定になったしまいますから、せめてアメリカでメジャーリーガーのまま引退してもらいたいですね。
◯2位 美沢将 内野手 第一工業大 右投右打
⚪︎1軍通算成績 10〜14年
6試合 1安打 1打点 打率083
⚪︎ランク:E
名前は知っていますが、個人的に選手としての印象は非常に薄いですね。ドラ2で期待されていましたが、結果はハズレでした。美沢選手のドラフト指名の結果から、西武ファンから第一工業大の評価が一時期ガタ落ちしたと記憶しています(違ったらすいません)。
◯3位 岩尾利弘 投手 別府大 右投左打
⚪︎1軍通算成績 10〜17年
48試合 3勝5H 66.1回 54奪三振 防御率5.40
⚪︎ランク:E
9者連続三振の参考記録(複数試合での記録のため)を記録した投手として覚えている方も多いのではないかと思います。個人的にも、この数字を成し遂げた投手としては明確に覚えています。
13年にプロ初勝利を挙げてからちょっとずつ登板が増えて、9者連続三振を記録した15年はキャリアハイの21試合に登板しました。しかし、この年の防御率は6.52と9者連続三振を上回る酷い数字で、翌年以降はほとんど出番なしで、17年に引退しました。数字的にも66.1回で36与四球とコントロールに難がありました。
現役引退後、西武ライオンズの打撃投手を務めているみたいです。
◯4位 石川貢 外野手 東邦高 右投左打
⚪︎1軍通算成績 10〜15年
26試合 5安打 1打点 3盗塁 打率119
⚪︎ランク:E
この選手もあんまり印象には残っていないですね。足の速い選手ということは覚えていますが、バッティングで結果を残すことが出来ずに引退してしまいました。
◯5位 松下建太 投手 早稲田大 右投右打
⚪︎1軍通算成績 10〜15年
9試合 1敗1S 10.1回 7奪三振 防御率3.48
⚪︎ランク:E
これまた印象に薄い選手ですね。13年に9試合登板してプロ初Sを記録したのがキャリアハイでしたね。選手としては厳しい結果でしたが、今は球団スタッフとして働いているみたいです。
◯6位 岡本洋介 投手 ヤマハ 右投右打
⚪︎1軍通算成績 10〜17年
125試合 13勝16敗12H1S 311.1回 194奪三振 防御率5.09
⚪︎ランク:C
数字的にはパッとしませんが、ドラ6入団でリリーフB班やロングリリーフなどの便利屋としてそこそこ投げてくれたので、ちょっと甘いですがC評価にします。
13年CSロッテ戦でまさかの完封勝利は非常にインパクトがありましたが、それよりも凄かったのが17年の勝ち運でした。最終的に3敗しましたが、この年はシーズン途中まで岡本洋介投手が投げると炎上しても負けないという強運を発揮して、防御率5.34ながらも6勝を挙げました。ここが一番活躍した年でしたね。
18年開幕前に榎田投手とのトレードで阪神へ移籍、榎田投手の入団が結果的に西武ライオンズの10年ぶりのリーグ制覇をもたらしましたが、ちょっとだけ岡本洋介投手がいなかったのが残念に思ってしまいました。岡本洋介投手もその年は34試合に登板して移籍後初勝利を挙げましたが、翌年は3試合のみの登板で戦力外通告となり、そのまま現役引退となりました。今後は阪神のフロントとして、第二の人生を送るみたいです。
◯ドラフト総評:D
この年も微妙な感じですかね。最終的に菊池雄星投手がエースとなり、岡本洋介投手は下位指名から便利屋として一定の成績を残しましたが、それ以外の選手が個人的にかなり印象が薄いんですよね。もう一人岡本洋介投手ぐらいの成績を残してくれたらまた評価は少し上がったかもしれませんが、菊池雄星投手以外は非常に地味なドラフト指名だったのかもしれません。
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