ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

過去のドラフトを振り返ってみよう—2010年—

【2010年ドラフト指名】


◯1位 大石達也 投手 早稲田大 右投左打

⚪︎1軍通算成績 11〜19年

132試合 5勝6敗12H8S 138.1回 136奪三振 防御率3.64

⚪︎ランク:D



当時の早稲田BIG3と称されて、渡辺GMが2年連続で6球団の抽選を引き当てる強運を見せて獲得しましたが、結果的に早稲田BIG3で一番最初に現役引退する形となってしまいました。

最速155kmのストレートが武器でしたのでクローザー候補としての期待値が高かったですが、当時の渡辺監督の意向で先発として準備していました。これが影響したのかは定かではありませんが、シーズン始まってからはストレートが140km半ばで止まってしまい、1年目から右肩の怪我に付き合わされる形となります。

13年は開幕からクローザーを任せられましたが結果を残さずに、この年は0勝5敗、防御率6.38と悲惨な結果に終わってしまいました。その後も結果を残せず、一時期は野手転向の打診があったほどでした。

しかし、故森慎二コーチが投手コーチに就任してから大石投手に転機が訪れました。就任当初から大石投手のことを気にかけていた森慎二コーチと二人三脚での指導の元で蘇った大石投手は、16年に36試合に登板して防御率1.71の好成績を残します。時間はかかりましたが、ここから中継ぎエースとしての階段を踏むことが出来るとこの時は思いましたが。。。

翌年、シーズン途中に森慎二コーチが病気の為逝去、試合前の黙祷で大石投手の涙ぐむ姿がありましたが、森慎二コーチの損失が思いっきり大石投手にも影響することになってしまいました。この年は20試合登板で防御率0.93でしたが年間通して安定した成績を残すことが難しくなり、結果的に昨年の2試合のみの登板で戦力外通告、そのまま現役引退となってしまいました。

6球団競合の末に獲得したドラ1で期待値が高かったですが、怪我で全てが狂いました。さらに二人三脚で復活の道筋を立ててくれた森慎二コーチの死にも直面し、大石投手のプロ野球人生は波乱万丈だったと思います。

引退後はフロント職員として、まずはメジャーで研修を兼ねた投手コーチの職務を行う予定でしたが、コロナの影響で帰国することになってしまいました。今後は様々な経験を経て、将来的に指導者として戻ってくることでしょう。選手としては森慎二コーチに恩返しは出来ませんでしたが、今度は森慎二コーチの意志を継いだ指導者として、天国の森慎二コーチに良い報告が出来るように頑張ってもらいたいです。





◯2位 牧田和久 投手 日本通運 右投右打

⚪︎1軍通算成績 11年〜17年

276試合 53勝49敗54H25S 921.1回 514奪三振 防御率2.83

⚪︎獲得タイトル

・新人王(11)

⚪︎ランク:A



今は銭ゲバぶりを見せて楽天に寝返ったクソ野郎案件は除外して話をします。あくまでも今回は西武ライオンズ時代の成績の話です。

1年目から先発、中継ぎ、抑えとしてフル回転を見せて、55試合登板で防御率2.61と安定した数字で新人王に輝きました。その後も先発としてはほぼ規定投球回越えを投げて先発の柱の一角としてチームを牽引、さらに中継ぎに回ってからも潮崎さんのとんでもないしごき起用にも無茶しながらも結果で見事に応えるなど、まさに大車輪の活躍を見せてくれました。

牧田投手は勝ち星という点ではやや運に見放された部分がありましたが、それでも安定感は今の西武投手陣にはないものを持っていたと思います。おそらく最近のドラ2では最後の当たり選手でしょう。

ここまで貢献してくれた牧田投手ですが、メジャーでは全く通用せずにそのまま金で楽天へ寝返り、今年からは紛れもない敵になったので、コテンパンに打ちのめしてやりましょう。牧田投手も西武ライオンズから出禁処分でいいと思います。





◯3位 秋山翔吾 外野手 八戸大 右投左打

⚪︎1軍通算成績 11〜19年

1207試合 1405安打 116本塁打 513打点 112盗塁 打率301

⚪︎獲得タイトル

・首位打者1回(17)

・最多安打4回(15,17,18,19)

・ゴールデングラブ賞6回(13,15,16,17,18,19)

・ベストナイン4回(15,17,18,19)

⚪︎ランク:S



もう圧巻ですね。今振り返るとぶっ飛んでいますね笑。当たり枠のドラ3でも特に大当たりの選手でしょう。

1年目から試合に出場し始めて、元々の期待値は高かったですね。一気に飛躍したのが15年。この年にシーズン最多安打記録を更新して日本を代表する安打製造機になりましたね。これをきっかけに西武ライオンズの1番打者として、昨年までその役割を全うしてくれました。その後もほぼ高い水準で安定した成績を残し続けて、最終的にはメジャー挑戦へと繋がる形になりました。

秋山選手は高いミート力に加えて、ゴールデングラブ賞を受賞する守備力や走力、加えて20本塁打以上打つ長打力など、基本的に何においても高い水準の能力を持っていました。それ故に、盗塁の下手さやチャンス弱さ、ここ最近のUZRの低下など悪い部分の指摘もありましたが、それだけ見られている水準が高いということが言えます。

さら本人が母子家庭で育った経験から、母子家庭の家族を支援する活動も毎年行なっていますね。練習も真面目に取り組み、周りからクソ真面目と言われるほど真剣に考えたり、よく熊代選手などに秋山選手の動作をネタにしていじられたりされる一面から、秋山選手は人間性においても優れていると言えますね。

メジャーでも頑張って欲しいです。そしてなによりも、帰国後も西武ライオンズの選手でお願いしたいです。私は秋山選手のユニフォームをまだ保管していますが、是非もう一度メットライフドームで秋山選手のユニフォームを着て、また秋山選手のことを応援したいです。フロントにも仕事をしてもらいたいですが、秋山選手自身もこれまでの裏切り者どもとは格の違う人間性の持ち主であるはずですから、金で裏切る行為だけは勘弁してもらいたいです。





◯4位 前川恭兵 投手 阪南大高 右投右打

⚪︎1軍通算成績 11〜15年

1軍出場なし

⚪︎ランク:E



元々右肘の怪我持ちで入団しましたが、2軍で投げることから難しかったですね。13年からは育成契約になりましたが、2軍でも満足な成績を残すことが出来ずに、戦力外となってしまいました。





◯5位 林崎遼 内野手 東洋大 右投右打

⚪︎1軍通算成績 11〜15年

55試合 15安打 2打点 打率203

⚪︎ランク:E



14年にちょっとだけ活躍しましたが、その後に手術から育成契約になり、そのまま戦力外通告となりました。調べたら、引退後はG.G.佐藤さんの父親が経営する会社で、前川投手と一緒に就職したみたいな話が挙がっていました。





◯6位 熊代聖人 外野手 王子製紙 右投右打

⚪︎1軍通算成績 11年〜

464試合 103安打 29打点 13盗塁 打率228

⚪︎ランク:C



数字的にはD評価ですが、今なお西武ライオンズの現役選手として残っていること、さらに数字はダメでも盛り上げ役や宴会部長としての立場を確立したことを考慮して、特別に1ランクアップのC評価にしました笑。

最初は控えから一時期はレギュラー候補にもなりかけましたが、バッティングのひ弱さから成績を残せなくなり、レギュラーの座は遠のきました。17年に1軍出場0で終わった時は、このままクビかなと思ってしまいました。

しかし、熊代選手はここで諦めずに、プロとして別の残り方を見出しました笑。レギュラーは無理でも控えの地域を確立するために、外野手ですが、ショートをはじめとして内野守備にも挑戦、さらには緊急時の時を考えて捕手の準備もして、一応は投手以外の全ポジションは守ることが出来る選手になりました。内野守備も上手くはないですが特別下手というわけでもなく、少なからずやる気のない凡ミス祭りの森越選手よりは期待出来る守備だと思います。

さらにベンチにいる時のムードメーカーとして陰ながら?ベンチを支え??、ビールかけの際は秋山選手のマネで盛り上げたり、宴会部長として役割を果たしたりで、チームに貢献???していきました。自分で文章を書きながら「?」だらけになってしまいましたが笑笑、野球よりも野球以外での貢献が凄いですね。ここまで違った意味で目立つ選手も稀だと思います。

色々と不思議な選手ですが、なんやかんやでこの年のドラフトでは唯一の現役選手ですので、あとはどこまで現役を続けていけるかでしょう。若手選手も徐々にですが頭角を表し始めているので、熊代選手も油断は出来ません。






ドラフト総評:B

大石投手は不本意な結果でしたが、その一方で牧田投手と秋山選手が一流選手としてチームを牽引していき、さらには熊代選手がちょっと予想とは違う方法ですが今でも現役選手として残っています。この年のドラフトは十分に価値のある結果になったと思います。





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