ドラフト総評から見るセリーグ・パリーグの実力差
ドラフト総評を行なっていて、個人的に気になったことがあります。各球団の選手のランク付けを行なっていく中で、なんかセリーグのSランクの人数少なくないか?と思い、今回はセリーグ、パリーグに分けて、ドラフト総評を行います。
【2008年〜2016年 セリーグ・パリーグドラフト総評】
※注意事項
・今回はセリーグ、パリーグの2つに分けて、ドラフト総評を行います
・項目はセリーグ、パリーグ6球団合計のS〜Cランクの選手人数、6球団総指名人数からB以上選手、C以上選手の割合のみの算出です。
◯パリーグ6球団
・総指名人数:436人
・S:19人 A:21人 B:19人 C:38人
・B以上割合:14%(59人)
・C以上割合:22%(97人)
◯セリーグ6球団
・総指名人数:436人
・S:9人 A:11人 B:21人 C:34人
・B以上割合:9%(41人)
・C以上割合:17%(75人)
総指名人数がセリーグ、パリーグで全く同じ人数というミラクルが起きました笑。それはさておき、結果的に、パリーグの方がドラフトでは上の結果を残していることが、この数字上では明らかになりました。なんとなくセリーグのSランク少ないなと思いましたが、蓋を開けたらS,Aランクでパリーグの方が10人多くいたり、Bランクはセリーグの方が多いですが誤差はわずか2人、CランクはDeNAが12人と大量にいたにも関わらず、パリーグの方が多いことが明らかになりました。
Bランク以上は基本的に指名して正解、合格点なのでBランクも立派な戦力になっていますが、その中でもAランクはチームを代表する選手、Sランクは日本代表に名を連ねるレベルという目安ですので、簡単に言えば、パリーグの方が代表クラスが多いということになります。
この結果を考えてみると、セリーグは巨人、阪神というドラフトがボロカス状態のワースト2トップがいて、さらにヤクルトも限りなくワースト争いに近いレベルの酷さで、中日も全体的に惜しい感じ、広島も思ったより数字は高くなく、DeNAは暫定評価が多くまだ評価が流動的であるなど、セリーグで合格と呼べるドラフト結果の球団はどこもいないです。簡単に表せば、0強3中3弱といった感じです。
一方のパリーグは、西武、日本ハムのドラフト2強構成、そこに率は高くなくても育成などからも優秀な選手を輩出しているソフトバンク、そして数字上では同じ立ち位置のロッテ、オリックス、パリーグではダントツ最下位で巨人、阪神に並ぶワースト争いに参戦している楽天、といった構図になります。これも簡単に表せば、2強3中1弱となり、0強のセリーグと違い2強がパリーグにいる時点で、ドラフトはパリーグの方が圧倒的に優勢になります。
12球団のドラフト構図を表すならば、
西武=日本ハム>>>ソフトバンク=オリックス≧DeNA=ロッテ>広島>>>中日>>ヤクルト>阪神≧楽天=巨人
ちょっと紛らわしいですが、こんな感じになると思います。
実際に過去15回の交流戦でセリーグが勝ち越したのは1回(09年)のみ、通算成績もセリーグ966勝、パリーグ1102勝とパリーグが貯金136していますし、日本シリーズも09年から見てもセリーグが日本一になっているのは巨人(09,12年の2回)のみになっています。
決してセリーグが育成していないとかそんなことは思わず、セリーグからも山田哲人選手、鈴木誠也選手、菊池選手、菅野投手、筒香選手など、優秀な選手は多数います。しかし、パリーグの方が秋山選手、森選手、柳田選手、千賀投手、甲斐選手、大谷翔平選手、西川選手、松井裕樹投手、吉田正尚選手など、トータルで見たら、パリーグの方が圧倒的に数が違うと思います。実際にパリーグの選手の方が野手だとフルスイングする選手が多く感じますし(何となくではありますが)、投手もストレートの力強さがパリーグの方が上な気もします(こちらも何となくですが笑)、全部何となくではありますが、個人的にはパリーグの試合の方がレベル的には高いかなと思います。セリーグファンの皆さんには本当に申し訳ございませんが、あくまでも一個人の意見ですので、そこはご容赦ください。
長くなりましたが、今のセリーグ、パリーグの実力差は、ドラフト結果からも明らかになりました。指名打者制度が選手を育成しやすいという意見は一理あると思いますが、仮にセリーグで指名打者を導入したからといって、それが成果に現れるのは最低5年はかかると思いますし、やっぱり自前で育てることはとても大切なことであると、ドラフトが悲惨な球団には言っておきたいですね。
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