さらに過去のドラフトを振り返ってみよう—2007年—
プロ野球が本当に6/19に開幕するのか(そもそも本当に開幕して大丈夫なのか)不透明な中、ドラフト総評を終えて一通りの見解や新たな発見を見つけることが出来ましたが、正直このブログもだいぶネタが尽きて結構困っているんですよね笑笑。
ということで、具体的な日程がはっきりするまでは、さらに過去のドラフトも振り返ってみて、なんとかネタ不足を乗り切りたいと思います笑笑。
早速2007年のドラフトですが、ここから徐々に私の記憶も危うく(幼く)なってくるので、正直どこまで振り返れるかはやってみないと分かりません。何とか行けるとこまではやりますし、途中でこれはもう無理となったら、その時はここまでとして諦めることにします。
ちなみに、この年はスカウト不正問題により、高校生ドラフトの上位指名剥奪という絶望的なドラフト指名の年でした。
【2007年ドラフト指名】
◯高4位 武隈祥太 投手 旭川工高 左投左打
⚪︎1軍通算成績 08年〜
316試合 21勝13敗59H1S 336回 225奪三振 防御率3.80
⚪︎ランク:B
そんな絶体絶命のドラフトを救ってくれたのが、紛れもなく武隈投手でした。時間はかかりましたが14年から中継ぎとして定着し始めて、15年からは3年連続50試合以上登板、防御率も2点台後半〜3点台半ばと中継ぎの一角として、ブルペン陣を支えてくれました。
ここ2年は勤続疲労の影響からか不本意な結果が続いていますが、3月に登板した時はストレートがまだ戻っていない一方で、持ち球のチェンジアップの曲がりは回復の兆しが見え始めました。年齢的にもここから下降線を辿り始めますが、何とかもう一度中継ぎとして安定して投げる姿が見たいところです。
◯高5位 梅田尚通 内野手 鯖江高 右投左打
⚪︎1軍通算成績 08〜15年
4試合 2安打 1本塁打 4打点 打率182
⚪︎ランク:E
1軍での活躍は超ほんの一瞬でしたが笑、そのほんの一瞬の一振りは強烈なインパクトがありましたね。
6年間1軍出場なしで崖っぷちの7年目となる14年に1軍出場の機会が訪れました。この日本ハム戦で放ったプロ初安打がまさかの満塁本塁打、プロ初安打満塁本塁打は駒田さんに次いで2人目という超稀な記録を達成しました。この満塁本塁打で、もう1年のチャンスが与えられた感じでした。
しかし、結果的にこの満塁本塁打が梅田選手の野球人生の頂点となり、その後は2軍でも結果を残せずに、翌年戦力外となりました。本当に一瞬だけの活躍で終わってしまった選手でした。
◯高6位 中田祥多 捕手 鳴門工高 右投右打
⚪︎1軍通算成績 08〜19年
12試合 1安打 打率050
⚪︎ランク:E
昨年まで現役だった選手です。しかし、1軍での成績は非常に乏しかったです。高校から肩の故障に付き合わされて、プロ入り後も怪我の連続で、一度は育成契約をしたほどでした。
しかし、中田選手はとにかくしぶとい選手でした。その後は再び支配下契約に戻ってからは2軍の試合に出場し続けて、何とか12,15年には1軍出場の機会が訪れました。しかし、ここでプロ初安打を記録することが出来ず、そのまま19年まで時が過ぎてしまいました。
そんな中で昨年は2番手捕手の岡田選手がシーズン途中に怪我で戦線離脱、そのまま手術でシーズン終了となり、駒月選手に続いて、中田選手にも大きなチャンスが訪れました。結果的に8月の楽天戦でプロ初安打を記録、これが中田選手唯一の安打となり、プロ入り後12年かけてのプロ初安打は野手入団選手としては最も遅い記録となりました。
1軍での実績はほぼなかったですが、そんな中でもプロ12年間も続けることが出来ました。おそらく人徳的なものがなければ、ここまで長くは続けられなかったでしょう。今年からはブルペン捕手に就任となりました。第二の人生でも、陰ながらチームを支えてもらいたいと思います。
◯高7位 斉藤彰吾 外野手 春日部共栄高 左投左打
⚪︎1軍通算成績 08〜19年
392試合 79安打 5本塁打 24打点 27盗塁 打率223
⚪︎ランク:D
斉藤選手も昨年まで現役選手という、地味に息の長い選手でした。ドラ7という下位指名でしたが、それなりにチャンスがあった選手でした。
元は守備、代走要員としてのスタートでした。その後もメインは代走、守備要員でしたが、14,15年はバッティングでも少し活躍しました。記憶に残っているのは日本ハム戦でのプロ初本塁打がまさかのサヨナラ3点本塁打となった場面ではないかと思います。当時はこりゃ無理かなと思った場面でまさかの大どんでん返しが起き、梅田選手とともにこの年はミラクルが連発していましたね。
その後はレギュラー定着とはなりませんでしたが、崖っぷちの中で18年はほんの一時期はライトのレギュラーになったりなど、数少ない期間ですが、戦力になってくれた時期もありました。現役引退後は一般企業に就職したみたいです。
◯大・社1位 平野将光 投手 JR東日本東北 右投右打
⚪︎1軍通算成績 08〜15年
60試合 6勝13敗2H1S 196.2回 115奪三振 防御率5.13
⚪︎ランク:E
本来であればこの絶体絶命のドラフトを平野投手が救ってくれると期待した人は多数いたと思いますが、結果は翌年の中崎投手と並ぶ、歴代でもワーストの部類のハズレドラ1となってしまいました。
平野投手に関しては完投しても負けた(たしかロッテ戦で完投負け)投手の印象が強く残っていますが、実力的には長打をたくさん打たれていたような気がしました。実際には平野投手がキャリハイで投げた10,11年は合わせて129.2回で21被本塁打、通算成績でも196.2回で231被安打など、やはり打たれ過ぎという結果でした。
現役引退後は若獅子寮の副寮長に就任したみたいです。
◯大・社3位 藤原良平 投手 第一工大 右投右打
⚪︎1軍通算成績 08〜18年
53試合 4勝7敗5H 98.1回 58奪三振 防御率4.85
⚪︎ランク:E
第一工大の選手ですね。藤原投手も1軍でのチャンスをなかなか活かせなかった選手の1人でしたかね。この年の大・社ドラフトはなかなか芽が出ませんでした。
2軍では13年に最多勝を獲得するなど、2軍では結果を残したんですよね。しかし、1軍では14年の20試合登板がキャリアハイでした。藤原投手は98.1回で49与四球、15与死球とコントロールに難がありました。変化球はちょっと期待出来るものもありましたが、残念ながら1軍では結果を残すことが出来ませんでした。
総評:D
本当に武隈投手が指名されていなかったらと思うと、ゾッとしてしまいます。本当に武隈投手に全てを救われたと思いますが、やはり上位指名が剥奪されたことにより、かなり不遇なドラフト指名、そして翌年からも指名に少なからず影響を及ぼした年だったと思います。
そんな中で、高校生ドラフトでは数字的にはダメでしたが現役を長く続けた選手は多く、ほんの一瞬でしたがプロ初安打満塁本塁打を放った梅田選手、プロ初安打まで12年と長い年月かかった中田選手、7位指名から昨年まで現役選手であった斉藤選手など、数字以上に印象に残る選手は多かったのではないかと思います。
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