ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2022シーズン振り返り 背番号69 水上由伸

【2022成績】

60試合 防御率1.77 4勝4敗31H35HP1S 勝率.500 56回 34被安打 1被本塁打 40奪三振 奪三振率6.43 17与四球 5与死球 4暴投 13失点 11自責点 被打率.184 K/BB2.35 WHIP0.91


試合3位、ホールド2位、ホールドポイント1位タイ



【ルキナ査定】

ランク:D→A

年俸:4500万(+3500万)

※4000万(+3000万)





【昨季振り返り】

開幕1軍スタートから颯爽と勝ちパターン入りを決めて、4月まで防御率0.79と平良投手へ繋ぐ7回の地位を確立させます。その後コロナ感染で離脱はありながらも復帰してからも無双の如く平良投手と並ぶ大車輪の活躍を見せて、前半戦40試合登板、防御率0.69、7月11試合登板、防御率0.00で月間MVPを受賞するなど、中継ぎの「由伸」としての名前に相応しい活躍を見せましたが、明らかに投げすぎな状況なだけに、後半戦のガス欠が起きないかが不安視されました。


その嫌な予感通りに後半戦、(個人的にこのタイミングで某オリックスファンYouTuberに験担ぎのサインを送ったのと、オリックス戦3連勝でライオンズが強すぎる動画で呪いをかけてきたのが原因としか思いませんが)、8月頭のロッテ戦でレアード選手に逆転ツーランを打たれて逆転負けしたのをきっかけに転げ落ちます。疲れで握力が落ちたことでスライダーの半分が「抜けスラ」になってしまい、8月だけで3敗、防御率4.63と優勝争いから脱落する流れを作ってしまいます。


9月からも本調子とは言えませんでしたが、なんとか抜けスラで相手の裏を突く結果オーライ投球を続けて防御率1点台を守り切りました。育成指名から2年で60試合登板、防御率1点台、最優秀中継ぎと新人王のダブルタイトル受賞、ライオンズ育成指名選手から初のタイトル受賞者を出す快挙を達成、育成ドリームを最初に体現した先駆者としてチームの顔にまで上り詰める大活躍だったと思います。







【総評】

中継ぎ投手としては珍しくスライダーをメインに投げるタイプです。大きく曲がりながらキレのあるスライダーを武器にスライダー被打率.145、空振り率15.95%とスライダーが生命線と言える投手でした。後半戦は握力がなくなって「魔球抜けスラ」になっていましたが、キレ味鋭いスライダーを予想していたらすっぽ抜けスライダーがきて思わず空振るという結果オーライ投球でしたが、それだけ前半戦のスライダーが素晴らしかったということになります。


加えてシュートなどで相手打者のインコースを容赦なくせめていく強気な投球スタイルも見ていて気持ちの良いものがあります。メンタル面も強く、インコースに投げ切っての見逃し三振は森選手も太鼓判を押すほどでした。速球やフォークなどで奪三振を狙うタイプではないですが、スライダーやシュートを武器に気持ちを全面に押し出して厳しいコースで勝負していく勝ちパターン投手というのも、今までであまり見ない新しい活路を作ったと思います。メンタル面が重要であるというのを最も証明しているよは水上投手でないかと思います。






【今季に向けて】

平良投手が先発転向に増田投手の衰えが懸念される中で、現時点で勝ちパターン確定なのは水上投手だけでした。しかし紅白戦で1イニング投げきれずにKOされたのを見ると、このまま水上投手も勝ちパ確定と言えない事態になりそうです。生命線であるスライダーのキレが失われていて、シュートも外逃げせずにど真ん中近辺で失速しているので、昨年の疲れが取れていない可能性があります。本格派ではないので、スライダーとシュートで勝負出来ないとなると今シーズンの活躍はかなり難しくなってしまいます。


残り1ヶ月でスライダーのキレを取り戻せるかどうか、加えてシュートなどでインコース勝負を取り戻せるように調整していきたいです。2年目のジンクスにあたる可能性がありますが、水上投手が今年コケたらライオンズのAクラスは消滅したも同然になってしまいます。今年は1年間通しての活躍、そしてチーム事情によってですが新たな守護神かセットアッパーとしての地位確立も目指してもらいたいです。





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