ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2023シーズン振り返り 背番号78 齋藤誠人

【2023成績】

・1軍成績

1試合


・2軍成績

44試合 打率.227 77打席 66打数 15安打 4二塁打 1三塁打 21塁打 7打点 12得点 13三振 10四球 1犠打 出塁率.329 長打率.318 OPS.647



【ルキナ査定】

ランク:E→E

点数:—

年俸:戦力外通告(−580万)




【昨季振り返り】

毎年戦力外候補に名前があがりながらも、しぶとく生き残り続けました。昨年は深刻な捕手不足に陥り齊藤誠人選手にもチャンスがあるかと思いましたが、1軍出場は途中出場の1試合だけでした。2軍でも試合出場は多くなく、そのまま遂に戦力外通告を受けて現役引退となりました。




【総評】

昨年は深刻な捕手不足で齋藤誠人選手もチャンスかと思いましたが、松井稼頭央が捕手2人制を敷いたせいでチャンスがありませんでした。2軍でも前半戦は古市選手、後半戦は牧野選手と若手をメインに使う体制に加えて齊藤誠人選手もちょいちょい欠場もあったので、チームの窮地をチャンスに変えることが出来ませんでした。


17年育成2位指名から2年目に支配下登録、1軍の壁は険しく1軍出場は3試合に終わりました。悔やまれるとしたら、1軍でのプロ初ヒットが打てなかったことですかね。しかし2軍では出場を続けて、献身的にチームを支えてくれました。当初2軍打率0割台もあった打率が最終的に2割以上記録したのも、ここまで努力をし続けた成果ではないかと思います。



【引退後】

今年から2軍ブルペン捕手兼用具補佐を務めます。齋藤誠人選手も苦労しながらコツコツ努力してきたのを裏方でチームで支えてくれればと思います。


現役生活お疲れ様でした。





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2023シーズン振り返り 背番号75 D.エンス

【2023成績】

12試合 防御率5.17 1勝10敗 勝率.091 54回 53被安打 6被本塁打 30奪三振 奪三振率5.00 23与四球 5与死球 37失点 31自責点 2QS QS率16.67 被打率.270 K/BB1.30 WHIP1.41


敗戦2位タイ



【ルキナ査定】

ランク:A→E

点数:−25点(☆1×2,◯1×2+1,△4×2,❌5×2) 前−13点+後−12点

年俸:退団(−17000万)




【昨季振り返り】

一昨年二桁勝利達成、69年ぶりの記録でライオンズ外国人左腕投手の歴史を塗り替えた投手として昨年も期待が高まりました。オープン戦完璧に調整をこなして迎えた開幕2戦目、オリックス戦で6失点KOしたことで一気に暗雲がのめり込みます。その後もなかなか好投出来ずに苦しんだ中で、一昨年得意にしていた日本ハム戦で6回ノーヒット投球の好投で1勝目、これで流れになるかと思ったらこれが昨年唯一の白星になるとは思いもしませんでした。


その後5月3戦3敗に終わり登録抹消、6月交流戦で活躍したのは投球でなく二塁打を打つ打撃だけでした。この頃から二巡目になって打たれることが多くなり、リリーフ転向の声が多くなってきます。それでも頑なに先発起用が続きますが二巡目に打たれるパターンが全く変わらず、8月の楽天戦で辰己選手にスリーラン打たれて先発として完全に役目が終わりましたが、何を血迷ったのか消化試合のロッテ戦で先発起用、この試合も見事に4失点して敗戦投手、これで二桁敗戦を達成して1人で借金9作りました。その後リリーフ転向を条件に再交渉していたらしいですがエンス投手側の先発希望が強かったらしく、韓国リーグ移籍という形で退団になりました。






【総評】

1億7000万が跡形もなく消え去りました。イニング別失点が3回11失点、4回8失点と失点の半分以上は二巡目突入時点での失点になっています。球種の基本がストレートとカットボール、速球メインで一巡目は問題なく抑えますが二巡目に相手打線の目が慣れてしまい、カーブなどの変化球もほとんど投げなかったので二巡目でアウトを取れず苦しんでガス欠でKOされる試合がほとんどでした。球威の強さからニール投手みたいに2年目の壁に当たらないかもしれない、と思ったのは甘かったですね。先発として球種とスタミナのなさが大きな課題になってしまいました。


一方で一巡目はしっかり抑えて球威もある投手なので、リリーフ転向の声は多かったと思います。個人的にもリリーフ転向したらかつてのグラマン投手みたいに勝ちパターンで活躍出来るのではないかと思いました。しかし最後まで先発に拘りリリーフ転向なし、その後リリーフ転向拒否して先発で韓国リーグに行ったのを見ると、エンス投手側からリリーフ転向拒否された可能性は高いと思います。一昨年スミス投手は先発希望ながら後半戦チーム事情考慮してリリーフ転向承諾してくれたのがあるので、エンス投手側の希望があるのは当然としてもなんだかなぁ、、と思ってしまいますかね。リリーフとしてどれだけ投げられるのか見たかった投手でした。




【退団後】

韓国リーグのLGツインズと契約、大型契約に加えて先発起用ということで、スミス投手みたいに失敗しないか不安が残りますがひとまず韓国リーグで希望の先発で頑張ってもらえればと思います。


どうしても納得がいかないのが残り2試合となったロッテ戦の先発ですね。あの時点でエンス投手のリリーフ転向の意思はなく、球団も先発としては完全に見切りを付けている中で来年を見据えた試合をしなきゃいけないのに何を血迷ったのか先発起用、これが松井稼頭央政権の無能っぷりを象徴しています。あの試合は今年から先発転向の青山投手を最初から先発起用するなり、黒田投手の1軍デビューの場にするなど来年に向けてすべきことは他にあるはずでしたが、見事に消化試合をドブに捨てる愚策に走りました。楽天やソフトバンクみたいにフロントが好き勝手やって現場に口を挟みまくるのは良くないですが、逆に現場に口を出さなすぎて現場とフロントの意思疎通が全く取れずに無意味に試合をドブに捨てるのも最下位争いする原因になっています。今年は順位決定後の消化試合をどうするかも大事になります。来年いない選手を消化試合に使うという愚策がないことを、松井稼頭央と渡辺GMは肝に銘じてほしいと思います。




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2024新加入選手 背番号34 甲斐野央




【2023成績】

46試合 防御率2.53 3勝1敗8H11HP2S 勝率.666 42.2回 33被安打 2被本塁打 39奪三振 奪三振率8.23 13与四球 2与死球 12失点 12自責点 被打率.219 K/BB3.00 WHIP1.08



年俸:4000万




【入団までの流れ】

東洋大のリリーフエースとして活躍、侍ジャパン大学日本代表でもクローザーとして活躍して胴上げ投手など大学時代に輝かしい成績を残し、18年ドラフト1位指名でソフトバンクに入団します。1年目からリリーフ陣の柱として65試合登板、26H8Sを記録する活躍を見せました。特に東京ドームで9回2アウト3塁の場面で森選手との死闘を見せたのは両チームのファン共に印象深いシーンとして記憶されているのではないかと思います。


しかし、1年目から投げまくった結果後半戦にガタがきてしまい防御率4.14に低迷、20年春季キャンプ中に靭帯の一部を損傷してPRP療法を選択、この年は1軍登板0に終わり、12月には右肘関節の手術もするなど怪我に苦しむ形になります。その後21年に実戦復帰しますが22試合登板、防御率4.35と復活に向けての道のりは簡単にはいきませんでした。それでもめげずに制球難の課題に取り組みながら、22年に160km計測するなど徐々に復調の兆しが見え始めて昨年は準勝ちパターンとしてそこそこの成績を残してソフトバンクとしては今年勝ちパターンの一角として期待されているのかなと思っていました。


そんな甲斐野投手の野球人生に待ったをかける出来事が起きてしまいます。山川穂高の人的補償で当初ライオンズはプロテクト外の和田投手を獲得する方向へ決定、これをソフトバンクに伝えたところ日刊情報が漏れてソフトバンクファンの大バッシングが起き、その途中の過程は諸説あるのでどれが正しいのかは不明ですが、確定したこととしてはソフトバンクフロントがライオンズフロントに泣き付き、結果として和田投手を守るために甲斐野投手が犠牲になるという前代未聞の人的補償が成立する形になってしまい、ライオンズへ移籍することになりました。




【選手能力】

ストレート、フォーク、スライダーを使う本格派右腕です。そのストレートは最速160km、平均球速155.3kmとNPBでもトップクラスのスピードボールを誇ります。変化球の空振り率は高く、特にフォークは被打率.167、空振り率26.26%と決め球として大きな武器になっています。K/BB3.00、WHIP1.08と指標も良く、課題の制球難も克服しつつあります。ベルーナドームでも4試合無失点と球場との相性の良さもあります。怪我の影響で伸び悩みがありましたが、元々のポテンシャルはドラ1だけあって非常に楽しみなものがあり、怪我を克服して少しずつ上昇気流が見えた中で今年への期待値は高まると思います。


懸念点は2つ、最も懸念すべきは怪我の再発です。工藤政権時の酷使でダメになった過去があり、ライオンズでもフル出場したとしても60試合登板とかは避けるべきだと思います。いかんせんライオンズの人的補償選びは基本ハズレ傾向が多く、直前の人的補償で張投手が肩爆弾を起爆して長期離脱の結果1軍登板5試合、1年で戦力外通告というとんでもない地雷を踏みました。このトラウマがあるだけに甲斐野投手も怪我でダメにならないかという不安が拭いきれません。


2つ目はあまり注目されてないですが、「ビハインドエース」という点です。個人的には地味に気になる部分です。これだけの指標の良さなら防御率1点台も狙えそうですが、昨年の防御率は2点台半ばです。実際対戦しててもオスナ投手や藤井投手ほどの絶望感はなく、甲斐野投手なら1点は取れるのではないかという感じではありました。ストレート被打率.250、空振り率6.36%とスピードボールに対してストレートの成績は悪いです。おそらく球速ほどの回転数がないからかもしれませんが、防御率1点台を目指すとなると、ストレートの球速よりも回転数上げてノビを強化して、ストレート勝負で空振りが取れるようになるかが鍵になると思います。







【今季に向けて】

当然リリーフエースとして期待されていますが、まずはしっかりチームに馴染んでくれることですかね。急遽の移籍で準備や心構えも大変でしょうから、春季キャンプで焦って怪我や調整ミスせずにしてもらいたいです。その上でライオンズの勝ちパターンとして活躍してくれればこの人的補償は大成功と言えるでしょう。同期に松本航投手や同郷で田村投手がいるなど、この3人の継投で勝って3人のお立ち台が見れたら嬉しいかなと思います。


人的補償に至るまでは勿論、その後もフロントからzoom通達、和田投手「人的補償の件は考えたくない(甲斐野投手へはノーコメント)」、王会長「甲斐野っていう選手が指名された(中略)、頑張ってくれとしか言いようがない」、、、ソフトバンクフロントの醜態が顕になる中で、甲斐野投手の扱いがあまりにも杜撰で可哀想でしかないです。そんな中で人的補償移籍を知らされて当初は涙を流しながらも、次の日にはライオンのバンドを巻いて練習に挑み、コメントではソフトバンクファンへの感謝とライオンズファンへの挨拶をしてくれた甲斐野投手には心の底から野球選手として応援したいと思います。




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