ライオンズファンの野球観戦日記

主に西武ライオンズの試合の感想を中心に書いていきます!宜しくお願いします!

2023シーズン振り返り 背番号16 隅田知一郎

【2023成績】

22試合 防御率3.44 9勝10敗 勝率.474 131回 123被安打 11被本塁打 128奪三振 奪三振率8.79 41与四球 7与死球 2暴投 2完投 1完封 52失点 50自責点 12QS QS率54.5 被打率.246 K/BB3.12 WHIP1.25



勝利9位タイ、敗戦2位タイ、被安打9位タイ、奪三振7位、与死球7位タイ、完投2位タイ、完封4位タイ、失点10位、自責点9位タイ




【ルキナ査定】

ランク:B→B

点数:18点(☆1×2,◎6×2,◯5×2,△1×2,❌6×2) 前8点+後10点 

年俸:4000万(+2000万)

※4000万(+2000万)




【今季振り返り】

昨年プロ初先発初勝利からまさかの10連敗で「先発無援護の会」会長の座を小島投手と争いました。今年は春季キャンプから課題のストレート強化に取り組みましたが、長所である変化球のキレとコントロールが悪化して不安のスタートになりました。今季初先発の楽天戦で6回1失点ながら完封負けでしっかり今年も無援護スタート、ロッテ戦で5失点KOで12連敗まで伸ばしました。そこからソフトバンク戦で6回1失点の好投を見せて、最後1点差で逃げ切り12連敗でストップ、プロ通算2勝目を記録してここから切り返しとなる予定でした。


しかし次のロッテ戦で小島投手と投げ合い1失点に抑えますがやはり無援護で勝ち投手になれず、そこから5月はご挨拶四球からの失点を繰り返して5月防御率6.32、0勝3敗で2軍降格となり2勝目が大きく遠のきました。転機が訪れたのはヤクルト戦、5回1失点に抑えて2点の大量援護(白目)を最後まで守り切ってキャリアハイのシーズン2勝を記録、これが無援護の呪いから解放されるきっかけになります。


6月から好不調の波こそありますが、長所である変化球のキレを取り戻して毎月2勝することができました。7月以降カーブを使って緩急も投球術に取り入れるようになります。8月の日本ハム戦で9回132球投げ切りプロ初完投完封勝利、これをもって隅田投手の無援護の呪いは完全に解き放たれて、隅田投手が覚醒したと言える大きな転機が訪れました。


そこから二桁勝利を目指す形になります。9月連勝して9勝目到達、二桁勝利王手となりますがオリックス戦で山本由伸投手との我慢比べに耐えきれず負け、最後のロッテ戦は3失点ながら無援護と7回2アウトから逆転されて結局二桁勝利でなく2年連続二桁敗戦、最後まで勝利の神が微笑むことはなく二桁勝利は来年はお預けになりました。




【総評】

まず援護率3.15、これで無援護から卒業したと言えます。やはり変化球のキレが素晴らしかったでしょう。チェンジアップとSFFの被打率は1割台、空振り率20%超え、カーブ見逃し率24.42%、緩急も使えたことで投球の幅を増やすことができました。先発投手としては変化球で空振り三振を狙えるのでそこは大きな強みになっています。


課題は昨年同様ストレート被打率.297、カットボール被打率.381、速球系の球種が課題です。それ以上に思うのは指標に対する防御率や失点が多いです。FIP2.91と本来であれば防御率2点台を狙える実力がありますが実際の防御率は3点台半ばです。好不調の波が少し大きいですが、不用意にボール先行からど真ん中ストレート投げて打たれたり、追い込んでから無意味な3球勝負して打たれるなど、いわゆる脳筋な部分が数字を悪化させている部分があると思います。野球脳を高めることで更なる好成績が望めると思います。




【来季に向けて】

二桁勝利以上に右の三本柱に引けを取らない投球で自他共に認める四本柱を目指したいです。ストレート強化をするにしてもまず自分の長所である変化球のキレを見失わないこと、コントロールも武器にしていきたいです。1球1球どこにどう投げるか、3年目に入ってただ一生懸命腕を振って投げるだけでなく、1球に明確な意図を持って投げること、こういった一段上の投球が出来れば間違いなく左の大エース格まで上り詰めることは出来るのではないかと思います。無援護から始まった1年目から来年は貯金でシーズンを終えられるように成長を期待したいです。





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2023ドラフト会議





・1位 武内夏暉 投手 國學院大学 左左



身長185cmから最速153kmを投げる長身サウスポー。國學院大では2年秋からリーグ戦出場、3年時から先発転向となり3年秋に4勝、防御率0.68でリーグMVP受賞して優勝に貢献、4年時にU-18壮行試合で153km記録、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ、カーブなど多彩な変化球に与四球率2.16と完成度の高い即戦力最有力候補。


3球団競合指名から見事松井稼頭央がくじを引き当てました。実はソフトバンクファンクラブ会員らしいです。ライオンズに手薄な左投手、コントロールの良さや多彩な変化球などで総合力の高さが武器の先発左腕です。1年目からローテーション入りを期待したくなる投手になります。





・2位 上田大河 投手 大阪商業大学 右右



最速153km計測の本格派右腕。大商大高時に創部初の大阪大会優勝に導く。大商大では2年春に4勝、防御率0.46で平古場賞受賞、4年春秋でベストナイン受賞など主将としてチームを牽引する。侍JAPAN大学代表では守護神としてアメリカ戦ではサヨナラ勝利に貢献、広島の岡田明丈二世の呼び声有り。


2位指名も投手となりました。右の本格派投手なので先発だけでなくリリーフとしての候補にもなります。上田投手も1年目から1軍での活躍が期待されます。




・3位 杉山遙希 投手 横浜高校 左左



最速147km投げる本格派左腕。横浜高では1年春から2年夏に県大会決勝で東海大相模高相手に96球完投勝利で甲子園出場、1回戦で9回2失点で完投勝利を記録。球のキレや牽制など総合力の高さに評価有り。


3位も投手指名、久々に横浜高校から指名となりました。甲子園で完投勝利を記録している先発左腕、こちらも総合力の高さが特徴なだけに、将来的に先発候補としての期待が高まります。




・4位 成田晴風 投手 弘前工業高校 右右



最速150km、スライダー、カーブを投げて勝負する右腕。弘前工業高では投手兼ファーストとしてプレー、2年春県大会準々決勝で青森山田高に9奪三振完投の力投、県大会ベスト4が最高成績。奪三振率11.30、与四球率5.65。


またまた投手、前評判だと下位指名か育成指名と見られた成田投手が4位指名です。球団としては羽田投手や黒田投手みたいなポジションとして見ていることになります。ここは長い目で見ていく選手です。




・5位 宮澤太成 投手 四国ILplus・徳島 右右



最速155kmとフォークを投げる本格派右腕。高卒後1浪して北海道大学に進学、3年秋にリーグ戦4勝、防御率1.40で三冠タイトルに輝きチームを一部昇格に導く。4年秋に右肘痛となり独立リーグへ進む。徳島インディゴソックスで通算防御率5.12、奪三振率9.78、与四球率5.59の成績を残す。


そして5位も投手、奪三振率に注目した形で素材型ですね。イメージ的には大曲投手のポジションですかね。ストレートとフォークを投げるリリーフ右腕はライオンズにいないタイプなので、そこのピースにハマってほしいです。




・6位 村田怜音 内野手 皇学館大学 右右



身長196cm、体重111kg、ベンチプレス130kgの超大型スラッガー。大学通算25本塁打、1年秋からのリーグ戦で4番ファーストとしてベストナインに輝く。3年秋に打率.484、4本塁打、15打点でMVP受賞。


TBSドラフト番組で取り上げられました。いかにもライオンズ好みのスラッガータイプの選手が今年の唯一の支配下野手指名になりました。しっかりパワーを武器に長打を期待していきたいです。




・7位 糸川亮太 投手 ENEOS 右右



最速149km、シンカーを武器に投げる右腕。立正大を経てENEOSでは2年目に二大大会で2試合無失点、先発では6回1被安打8奪三振無失点の好投を見せる。


最後の支配下選手で社会人卒投手になりました。シンカー使いがライオンズでどうなるかですが、理想としては森脇投手みたいに1年目から1軍で投げられるようにしたいです。




・育1位 シンクレアジョセフ孝之助 投手 四国ILplus・徳島 左左


身長193cmの大型左腕。カナダ人父親のハーフでアメリカの大学を経て独立リーグへ入団。ツーシームを武器に27回投げて防御率0.63の成績を残す。



・育2位 谷口朝陽 内野手 四国ILplvs・徳島 右右


最速153km、投手として登板しているが野手にも挑戦中、ライオンズは内野手として指名。



・育3位 川下将勲 投手 函館大有斗高校 左左


最速142km、北海道大会ではイニング数を上回る奪三振を記録。



・育4位 金子功児 内野手 BCリーグ・埼玉 右左


高卒2年目で成長を見せる巧守巧打内野手。4月打率.500で月間MVPを受賞。



・育5位 木瀬翔太 投手 北嵯峨高校 右右


最速146km、1年夏から公式戦登板、3年夏3回戦では9回10奪三振の力投を見せる。



・育6位 奥村光一 外野手 BCリーグ・群馬 右右


俊足強肩外野手。東海大学から3年時に独立リーグへ入団。通算打率.333、50メートル5.9秒とパンチ力も兼ね備える。




【総評】

ちょっと予想の斜め上を行く結果になりました。武内投手と上田投手を指名出来たのでこれは申し分のない結果だと思います。今年の投手ドラフトは予想されていましたたが、ここまで露骨に投手一本になるとは思いませんでした。今後のポスティングなどのメジャー挑戦も頭に入れていますかね。気になるのは3位以下の指名が素材型ばかりなだけに、ここは昨年同様に球団としての育成力が試される形になります。ライオンズは投手育成力は良くなっているので、しっかり育てていきたいです。


野手指名が支配下1人、外野手は育成選手1人、捕手に至っては0人ですね。真鍋選手は順位縛りもあって指名漏れになりましたが、来年に関しては既存戦力だけでやり繰りする形になったので相当厳しくなると思います。今後の戦力外通告や補強もこれで変わってくるでしょう。ドラフトの評価は5年後になりますが、今年の投手ドラフトは5年後の投手王国の土台になって欲しいです。





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2023シーズン振り返り 背番号15 宮川哲

【2023成績】

4試合 防御率7.16 1勝2敗 勝率.333 16.1回 23被安打 3被本塁打 9奪三振 奪三振率6.97 13与四球 2与死球 1暴投 13失点 13自責点 QS率0.0 被打率.343 K/BB0.69 WHIP2.20



【ルキナ査定】

ランク:C→E

点数:−16点(◯1×2,❌3×2) 前−4点+後−12点

年俸:2050万(−450万)

※2000万(−500万)




【今季振り返り】

勝ちパ昇格を目指した今シーズン、オープン戦から不調で開幕2軍スタートになります。その後2軍先発不足に陥り頭数補充と先発起用による脱力投球取得のために2軍で先発起用が続きます。1軍先発も頭数不足に陥ったことで宮川投手に白羽の矢が立ち、2軍で結果を残したことで交流戦でプロ初先発となります。阪神打線が初見パワーカーブに苦戦したこともあり5回1失点で勝利投手、この棚ぼた勝利は嬉しかったですが、今思うとこの勝利は後に大きな過ちと代償を払うことになりました。


次の中日戦でパワーカーブを攻略されて6失点の大炎上、これで無期限2軍再調整になります。その後も2軍では先発起用が続き最低限結果残したことで8月のオリックス戦に先発登板しますが4回にガス欠起こして4失点KO、もう先発起用は止めるべきでしたがその後も先発起用が続いてしまい、9月下旬にまたオリックス戦で先発起用されますが最短の3回途中KO、まぐれの1勝しか結果残せずに終了となりました。




【総評】

先発転向する形になりましたがストレートが大体145kmぐらい、昨年リリーフで150km記録していたのを見ると先発転向で脱力以前に力抑えてただストレートが棒球になって悪い方向に流れています。2軍ではパワーカーブで誤魔化す事ができましたが、1軍だとセリーグ最弱の中日打線ですら6得点していますからプロ基準では変化球も簡単に対策を練られてしまうということです。実際パワーカーブの被打率.467、宮川投手の代名詞とも言える変化球でこんだけ打たれていてはどうしようもないです。


8月のオリックス戦で1軍先発としての実力はないのがはっきりしたので止めるべきでしたが、結局最後まで先発起用する1年になりました。ここも豊田コーチのおかしな采配の一つです。確かに2軍先発の頭数不足でしたが、青山投手やボー投手の先発転向など策はありましたがそれはせず、2軍で103回投げて防御率2.45ですが奪三振率7.08と宮川投手の持ち味をなくす形にしたのはマズかったとしか言いようがないです。




【来季に向けて】

来年の結果次第ではトレードや現役ドラフト行きの可能性も高まります。元々奪三振能力は高いだけに、リリーフで僅差の場面で投げ切れるようにしたいです。ご挨拶四球スタートの俺たち「哲者」がいよいよ笑えないレベルで酷くなってきてしまいました。再三言われるコントロールですが、ボール先行で簡単にご挨拶しないようにカウント整理能力を上げないと先は厳しいでしょう。宮川投手がダメなら19年ドラフトは失敗ドラフトになってしまうので、宮川投手は19年ドラフトの命運を握る形になりました。




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